セツブンソウ群落のすぐ脇にある果樹園にて。といっても畑地にウメが数本植えられているだけ。一本の根元に,ミツバチの巣箱らしいものが置かれています。風流さが伝わって来ました。
下草はごくふつうの草草で,それらに混ざってフキがあちこちに生えています。山からわずかに滲みだして来た水が,地面を濡らして湿地を形成しています。フキノトウがそこからも頭を覗かせています。
それを撮影していると,目の前を横切った昆虫が! 葉に降りた姿を見るとミツバチでした。腹部のはっきりした縞模様からはニホンミツバチのようです。巣箱から現れたものでしょうか。巣箱を見ると,ミツバチの姿はまったくなし。もしかすると,活動を始めたミツバチの先陣がフキノトウをめざしてやって来たのかも。
と思っていると,今度は湿地の枯れ葉に移動。どうやら吸水している様子。
しばらくして,また別の枯れ葉に移動。そこでも吸水をしました。
こういう風景を見たのは初めてです。春を迎え,活動に備えて自分のいのちを維持する行動を始めたのでしょうか。