脱皮がいよいよ近づくと,からだの収縮・弛緩運動が頻繁に生じます。表皮を剥がそうとする動作の一環と思われます。こうなると,油断禁物。30分でも1時間でも,観察注意を怠ることができません。
実際に脱皮が始まるまで,このときは様子を気に掛けながらすぐ近くで作業を続けました。直前になると,からだが一瞬伸びたようになります。これを見逃さなければ蛹化を激写できます。幸い,今回はタイミングを逃さずうまく行きました。
頭部辺りの皮が裂け始めました。
皮はどんどん下方に送られていきます。
すっかり脱ぎ終えました。
皮を落下させる運動が行われます。からだをくねくねとさせます。それでも皮が落ちない例もあります。そういうときはあきらめた様子で,動きが止まります。幸い今回は落下。
どうしたことか,皮が宙づりになりました。めずらしい!
これで蛹化が無事に終了。
動きのある観察・撮影はたのしいものです。