密生したジャガイモを,間引きするか,あるいはポットに移植するかなどして観察栽培にふさわしい環境づくりをすればいいものを,手抜きしたまま今日まで来てしまいました。結局密生状態のまま。これではジャガイモに気の毒なのですが,結果,これまでにない結論が見えて来ました。
過去の実験からいうと,密生していれば,根元が暗くなることで地上イモや空中イモがたくさんでき,ジャガイモらしい姿が見えたのに,今回はイモがほとんどない状態なのです。それはまことにふしぎといえば,ふしぎな光景です。
ちらほらと見える地上イモの姿です。
掘り上げてみると,イモはできていません。
こうなった理由は,たぶん,覆土をしなかったことに加えて苗が必要な栄養分を吸収しないまま生長したからではないでしょうか。播種用土のままで,ほとんど施肥しませんでした。健全な生長には栄養分をバランスよく摂取する必要がある,という原則が見えて来ます。