なんとしてでも種子を得たくて,とうとうここまで来ました。いくつかの子房が確かに実にまでなり,実の中に充実した種子がほんのすこしできました。
発芽には至らない頼りない種子はたくさん採れましたが,発芽につながる種子はそう多くはありませんでした。こうなった理由は,子房が膨らむときに,それに合った肥料を与えなくてはならないのに,それが不十分だったからと思われます。施肥はしたものの,効果的な成分がすくなかったのでしょう。
下写真はごちゃ混ぜ状態の種子です。
次は選別して除外した種子です。
下写真は残した種子です。扁平なかたちを保っている種のうち,胚芽が認められ,ある程度厚みのあるものを選びました。100粒ほどでしょう。
せっかくなので,このうちいくつかは冷蔵庫に入れて冬環境を疑似体験させようと思います。最低一カ月は低温下に置き,その後,播種するのです。この作戦は,昔々自分で試みて大成功した策です。秋になって冷蔵庫から出せば,「春が来た!」と勘違いすること間違いなし。ただし,発芽してもそのままでは越冬できないのですこし試みる程度にとどめます。
残りの大多数の種子は,自然のままの気候下に置き来春早々に蒔くことにします。