自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

夏! 虫の目写真シリーズ(14) ~ハグロトンボ~

2020-07-18 | 昆虫

ハグロトンボは湿り気のある,日陰になった環境で生きています。ふしぎな個性の持ち主で,そっと近づいても,なかなか接写を許してくれそうにありません。感知能力が際立っている気がします。これまで何度となく試みましたが,気配に敏感で,さすがに野生だという感じがしていました。

この写真は我が家の軒下で撮ったものです。こんなに近くまで寄れるのはたいへんめずらしいことです。暗いのでフラッシュを使用しました。

 

しばらくすると,近くの葉に移動。やっぱり日陰です。

 

そのうちにまだ移動。今度は生垣の下です。ちょうど翅を開いた瞬間に撮影。翅先はレンズに触れています。翅を透かして見える葉,脚の剛毛が印象的です。

 

こころに残り続ける画像になりそう。「でも,チャンスがあればもっと近づきたい!」。

 


ヒカゲチョウの産卵(続々々) ~孵化~

2020-07-18 | 昆虫

ヒカゲチョウの幼虫が誕生するまでを写真でご紹介しましょう。

缶詰の蓋を開ける如く,頂部を切り開けていきます。下写真は,顎でぎゅっと噛んだ瞬間。

 

完全に蓋を開けるのではなく,蓋部分はまだ付いたまま。その状態で蓋を上に押し上げます。

 

頭部がすっぽり出て来ました。

 

そのままスルスルと上半身を出して……。

 

これで無事誕生!

 

産付から孵化まで,ちょうど6日が経過したことになります。なお,もう一つの卵はどうしたのか変化なく,その後萎んでいきました。結局卵を二つ観察した結果,この撮影に至ったのです。