ハグロトンボは湿り気のある,日陰になった環境で生きています。ふしぎな個性の持ち主で,そっと近づいても,なかなか接写を許してくれそうにありません。感知能力が際立っている気がします。これまで何度となく試みましたが,気配に敏感で,さすがに野生だという感じがしていました。
この写真は我が家の軒下で撮ったものです。こんなに近くまで寄れるのはたいへんめずらしいことです。暗いのでフラッシュを使用しました。
しばらくすると,近くの葉に移動。やっぱり日陰です。
そのうちにまだ移動。今度は生垣の下です。ちょうど翅を開いた瞬間に撮影。翅先はレンズに触れています。翅を透かして見える葉,脚の剛毛が印象的です。
こころに残り続ける画像になりそう。「でも,チャンスがあればもっと近づきたい!」。