このブログでも,ちょこっと触れた近江八幡にまつわる記事を紹介。
→ 重要文化的景観第1号に「近江八幡の水郷」文化審答申(asahi.com 051118)
「文化的景観」というのは,1992年に世界遺産の一概念として初めて登場した新しい文化財の枠組みで,主に農地や里山などの人々の生活と関わりの中で形成された景観のことをいいます。
これまでの文化財と最も違う点は,凍結的な保全を前提としていないということ,すなわち人々の生活との関わりを保ちながら,保全を図っていこうという点(動態的な保全)。上記の水郷の景観で言えば,葦の利用を続け,葦簀などのヨシ製品の生産等を続けていきながら,文化的な価値を持つ水郷の景観を守っていこうというもの。
人為的な利用や一定の変化が許容されるなど,従来の文化財保護に比べて規制が緩やかな反面,保護には利用や管理が不可欠な景観も多く,絶えず変化する生活様式の中で,永続的な保全を考えていく上では課題も多いと言われています。
人々の生活との関わりの中で維持され,一定程度の変化も許容するものの,何を守っていけばいいのか?難しい問題です。
追記:
先日の訪問時に,沢山束ねられたヨシの近くで,こんなものを見つけました。実はこれ,背高泡立草棒(笑)ちゃんと聞いた訳ではありませんが,恐らく何らかの活用法を模索している最中なのでは?と思います。
水郷地域のヨシ地にも,例外はなくセイタカアワダチソウは侵入している訳で,今まではヨシが生えていた場所にセイタカアワダチソウが繁茂なんて場所も沢山あります。本来であれば,必死に刈り取り,抜き取り作業を繰り返して,ヨシ地の再生に努めるところなのだと思いますが。そこは近江商人発祥の地,転んでもタダでは起きない。セイタカアワダチソウだって,ヨシのように銭金のもとになるのでは?ということなのだと思います。
何となく守るべきものの一端が見えたような気がしました。
→ 重要文化的景観第1号に「近江八幡の水郷」文化審答申(asahi.com 051118)
「文化的景観」というのは,1992年に世界遺産の一概念として初めて登場した新しい文化財の枠組みで,主に農地や里山などの人々の生活と関わりの中で形成された景観のことをいいます。
これまでの文化財と最も違う点は,凍結的な保全を前提としていないということ,すなわち人々の生活との関わりを保ちながら,保全を図っていこうという点(動態的な保全)。上記の水郷の景観で言えば,葦の利用を続け,葦簀などのヨシ製品の生産等を続けていきながら,文化的な価値を持つ水郷の景観を守っていこうというもの。
人為的な利用や一定の変化が許容されるなど,従来の文化財保護に比べて規制が緩やかな反面,保護には利用や管理が不可欠な景観も多く,絶えず変化する生活様式の中で,永続的な保全を考えていく上では課題も多いと言われています。
人々の生活との関わりの中で維持され,一定程度の変化も許容するものの,何を守っていけばいいのか?難しい問題です。
追記:
先日の訪問時に,沢山束ねられたヨシの近くで,こんなものを見つけました。実はこれ,背高泡立草棒(笑)ちゃんと聞いた訳ではありませんが,恐らく何らかの活用法を模索している最中なのでは?と思います。
水郷地域のヨシ地にも,例外はなくセイタカアワダチソウは侵入している訳で,今まではヨシが生えていた場所にセイタカアワダチソウが繁茂なんて場所も沢山あります。本来であれば,必死に刈り取り,抜き取り作業を繰り返して,ヨシ地の再生に努めるところなのだと思いますが。そこは近江商人発祥の地,転んでもタダでは起きない。セイタカアワダチソウだって,ヨシのように銭金のもとになるのでは?ということなのだと思います。
何となく守るべきものの一端が見えたような気がしました。