徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

広葉樹に三温糖

2009年06月03日 | こよみ・四季・歳時記
六月に入り,衣替えも終え,梅雨そして盛夏を待つ頃。

つくば周辺の樹園地には三温糖が積もります。もちろん,本物ではありませんが,何とも濃厚な甘い香りは周囲に漂います。

正体は,栗の花。つくばの周辺には栗園が多く,ちょうど梅雨入り間近のこの時期に,花が満開になります。栗の花は房状の黄色がかった白い小さな花をつけるのですが,遠目でみると本当に三温糖が栗の木の上にどっさりと積もったようにも見えます。

福島の方で,地域らしい景観のことについて調べている後輩が,集落の方に聞き取りをした際に,この花とこの花の香りのことが出てきたそうです。どちらかというとネガな文脈のなかで語られたそうですが,自らが住む場所を確認する上で大事な景色であり,香りなのだそうです。

追記:
鳥取でも栗の花は盛りのようです。
うえき村通信「栗の花」
コメント (2)
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