徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

乙嫁語り

2011年07月30日 | 本と音楽の話題
ラジオで紹介していて,興味を持って,買ってしまう。

特段,珍しくないことだが,今回は少し違う・・・,“面白そう!”とか“ワクワクしそう!”とかではなく,“何で?”と思って買ってしまった。

同じ体験を皆さんにしてもらうために,私が買ってしまった漫画「乙嫁語り」を簡単に紹介すると,

「中央アジアのある村に嫁いできたお嫁さんの日常の生活を描いたもの」

これだけ聞いても全くワクワクの要素はない,多少事件ぽっい事が起こるとすれば,主人公の実家が主人公を「嫁を帰せ!」と連れ戻しに来るぐらい・・・

にもかかわらずに,評判で,いくつもマンガに関わる賞で入選しているとか。

“何で?”

もう少し物語の舞台について丁寧に説明すると,中央アジアというのはシルクロードの周辺,時代は19世紀の後半,伝統的な遊牧民の生活が残りつつも,徐々に定住するものも増えていくような時代を描いています。

絵も内容もとにかく丁寧に描き込まれて,作者が好きで好きでたまらない様子が読者にも伝わってくる。作中で描かれている衣装や刺繍,彫刻や装飾を見るだけでも,価値がある感じです(母から娘に代々受け継がれていく刺繍の柄の話とか秀逸です)。もちろん,主人公も含め,魅力的なキャラクターが沢山出てくることも評判になっているポイントだとは思いますが。

もし“何で?”と思ったら,読んでみて下さい(笑)

→ 森薫/乙嫁語り(コミックナタリー記事)
コメント (5)
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