昨晩、お花とお茶のお師匠様のご主人様が亡くなったという知らせが届きました。
確か6月のお稽古に伺った時は、元気でお話ししたのに...。
その後入院されて、2週間ほど前に病院を代わられたそうで、お稽古仲間と今週、お見舞いに行く予定でした。
先生のご自宅に伺うようになったのは、中学校卒業の頃です。
その頃から「おじさん」と呼んで、お世話になりました。
会社員時代は、お稽古に伺う時間が夜になり、夕食を御馳走になりなから、おじさんの晩酌におつきあいして、先生が他の方のお稽古をしている間に
「先生家業もタイヘンなものですよ。
家元だなんだ、メンドウクサイおばはん達がたくさんいますしね。
ここだけのハナシ...」
と、ナイショバナシ(?)をしたり、世の中の物事の見方・考え方など、いろいろなことを教えて頂きました。
リタイヤされたあとは、ご自宅にいらして、しんのうクンが小さかった頃は、私のお稽古中に遊んで頂いたりもしました。
家の中では気難しいところもあり、妻としてはお師匠様も苦労が多かったようですけれど、私たちの前では、いつもニコニコ、優しいおじさんでした。
どうしても予定を変えられない仕事が入っているので、葬儀の日程が重なってしまったらどうしようと心配していましたが、ちゃんとずらしてくださいました。
(おじさんが決めたわけではありませんが、そうなるようにしてくださったのかな~、と勝手に思い込んでいます)
いつも
「こんなことがあった、こんなことをしている」
と言う私の話を、ニコニコしながら聞いてくださって
「あいかわらず、いろいろやってらっしゃいますねぇ。このまま、ガンバッテおやりなさいな」
と、声をかけてくださった姿が残っています。
またひとり、人生の「恩師」と呼べる方がいなくなってしまいました。