元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

天に召されたルチアーノ・パバロッティ

2007年09月08日 | 音楽・楽器
「キング・オブ・ハイC」こと、
「ルチアーノ・パバロッティ」が6日午後
死去しました。

凄く悲しいです。

僕は10年前から1番好きな歌は変わっていませ
ん。荒川静香でお馴染になった「プッチーニ」作曲の
「トゥーランドット」(誰も寝てはならぬ)です。
この事は僕のブログでも何回も書いてきた事です
が、僕が初めて聴いた「トゥーランドット」は
「ルチアーノ・パバロッティ」のバージョンでした。

当時の僕は、「クイーン」が大好きでした。「フレディー・
マーキュリー」の過去のインタビュー記事をまとめた
書籍に、何度となく「オペラ」からの
影響を語っていました。「フレディー・マーキュリー」
が死去する少し前に製作された「バルセロナ」というアルバム
ではソプラノ歌手と見事な競演を果たしました。

オペラを最初に聴いたのが、たまたま「ルチアーノ・
パバロッティ」という事もあり、物凄くインスパイアされ
ました。その後「プラシゴ・ドミンゴ」「ホセ・カレーラス」
とかも聴きましたが、それなりに楽しめたぐらいで、オペラに
深くはまる事は無かったです。でも「ルチアーノ・パバロッティ」
は僕にとって特別なテノール歌手で、年に何回かはCDを聴き
心を浄化してもらっています。

クラシック愛好家やクラシック音楽評論家は「ルチアーノ・
パバロッティ」の歌唱力を認めていながらも、「ルチアーノ・
パバロッティ」に批判的な人も少なくないです。

「ルチアーノ・パバロッティ」は、テレビや映画の出演が多く、
インタビューにも積極的に応じました。
クラシック愛好家達は「オペラの品位が下がる」と批判しました
が、オペラを特別扱いせず、大衆的にした意味でも「ルチアーノ・
パバロッティ」は偉業を成し遂げたと思います。

「ルチアーノ・パバロッティ」が「マライア・キャリー」
「エルトン・ジョン」「スティーヴィ・ワンダー」などとの
競演も批判の的でしたが、歴代のテノール歌手が誰もやらなかっ
た、テノールとポップスの融合は、オペラの幅を広げました。

「ルチアーノ・パバロッティ」が一番叩かれた事は、数万人
規模の大スタジアムリサイタルです。今までのクラシックでは
多くても5000人クラスのリサイタルしかやらなかったけど、
「ルチアーノ・パバロッティ」は数万人規模の会場ばかりで
ワールドツアーをやってのけました。今まで、こんな驚異的な
事を出来る人はいなかった。クラシック愛好家は「1000人
から3000人規模でやるのが望ましい。」とか言っている
が、数万人のオーディエンスがいるクラシックも「アリ」
と認めないと、クラシックはいつまでたっても格式ばった
一部の人しか聴かない音楽になってしまいます。

また、「ルチアーノ・パバロッティは楽譜を読めない」という
批判も多いが、だから何?どうってことないことです。ロック
じゃ楽譜が読めない天才なんていくらでもいます。楽譜が
読める、読めないなんて関係ないです。結果的に、あれだけ
素晴らしい歌声を聴かせてくれているのなら、楽譜が読めない
なんて馬鹿げた批判です。

話が横道に反れましたが「ルチアーノ・パバロッティ」に
神の御加護を。ご冥福お祈りいたします。