元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

タイムリミット・・・福岡珍走曲

2007年09月11日 | 小ネタ
今日はバタバタした1日でした。

マリンメッセ福岡で行われた「食材フェア」は
予定通りに行きましたが、急遽新たな予定が
入ってしまいました。

叔父が急死した為、夜7時の「お通夜」に参加
する予定が入り、福岡でのんびり見物する予定は
だいぶ削らなければいけなくなりました。

マリンメッセ福岡に行くには、地下鉄呉服町で
下車した方がいいけど、どうしても博多駅の
テイクアウトのドリンクの店に行きたくて、午前
10時に博多駅に着きました。

ドリンクの店は「劇団四季」の劇団員のお気に入り
の店で、福岡公演の際は、毎日ドリンクの出前を
頼んでいるらしいです。

博多駅のお土産屋、飲食屋を1F、B1、B2をくまな
く探したものの一向にそれらしき店が無い。ドリン
クの店や、喫茶店はあったけど、タピオカ入りの
ドリンクなんて無かった。仕方なく、博多駅の
観光案内所で
「博多駅の中にあるテレビで紹介されていた有名な
テイクアウト専門のドリンク屋さんは何処にありますか?」

案内係の方が他の人にも聞いてくれましたが
「申し訳ございませんが、そういったお店は博多駅のテナン
トにはございません。」

僕がテレビで見たのは3年ぐらい前だから無くても仕方が
無いかもしれません。福岡は激戦区だけにサイクルが早く
人気があっても撤退するケースはごまんとあります。

このドリンク屋を探すのに2時間もタイムロスしてしまった。

早くバスセンターに行って、マリンメッセ福岡に行かなけりゃ。

でも、バスセンターのビルに楽器屋が出来ている。これは見な
い訳にはいかない。本当は、バスセンターの「ダイソー100円
ショップ」も見たいものの、今回は時間が無いのでパス。

バスセンターの楽器屋でしっかり見る時間も無く、ギタースケール
辞典と「イングヴェイ・マルムスティーン」のインタビュー集の
書籍を買って、足早にバスセンターへ。

このバスセンターの停車箇所の一覧表が見にくい。「マリンメッセ」
の表記が無かったです。どのバスに乗ったら「マリンメッセ」に
行くのかさっぱり分からない。案内所に従業員はいなく、たくさん
あるバス乗り場を何往復も彷徨いました。

東区方面に行くバス乗り場に並んでいた中年の男性に
「すいません。このバスはマリンメッセに行きますか?」
と聞くと、
「ああ、多分ね」
と、中途半端ながらも、大丈夫そうだと思い乗りました。

しかし、バスは3号線に出て、東区とは逆の福岡空港方面に
進行しだした。ヤバイ、ヤバイ・・・・
すぐに停車ボタンを降り下車した。

3号線に降ろされ困った。タクシーに乗るような余裕も無い
し、またバスに乗って、変な所に行っても困るので、仕方な
く歩きました。

博多駅からマリンメッセ福岡に行くよりも、遠くなってしまっ
た。日頃の運動不足のせいで、マリンメッセ福岡に着く頃には
一日分の体力を消耗してしまった。

午後1時半ようやくマリンメッセ福岡・・。福岡市について3時
間30分ほとんど無意味な無駄な時間を過ごしました。

「食材フェア」は最初の30分ぐらいは僕担当の人がついていた
ので、なかなか自由が利かなかった。僕がラーメン屋と知ってい
るので、アワビ、馬肉、松茸、いくら、ウニ、くじらとかの試食
が出来なかった。でも、僕担当の人も忙しいようで、ようやく
自由の身になれました。でも、滅茶苦茶人が集まっています。

この「食材フェア」は一般の人は参加できません。飲食店、
お惣菜、弁当、仕出し屋などの社長、経営者、料理長などと、
その関係者だけが参加できます。

でも、人でごった返していました。やっぱり旨そうな物を
試食させ、説明している企業のブースは近寄れないぐらい人が
多い。

仕方なく、僕は意地汚さを捨て、本来の目的通り、鰹節業者の
説明を聞き「ダシ汁」を飲ませてもらったり、塩業者から岩塩
を舐めさせてもらったり、生肉業者から産地や品質を聞いたり、
ゴマ業者からゴマが出来る製法を聞いたりしました。

前半、僕はゴマを舐めたり、塩を舐めたり、昆布の切れっ端を
試食したり、ダシ汁を飲んだり、ロクな物試食していません。

人が少ないブースに行くと、漬物、ノリ、ソースなどチープな
物にしか有りつけません。ただ、喉が渇いたのであちこちの
ジュース試飲だけは暑中していました。缶ジュース各種も無料
で何本でも配布していたので2本もらいました。

せっかくなので、僕の商売とは無縁な、マグロの切り身、生ハム、
生牡蛎ぐらいは試食させて頂きました。帰り際には、粗品で
「さつま揚げ」が12個ぐらい入った物を貰いました。

あちこちのブースからカタログだけは山ほど貰ったので、今後
使うかどうかは考えたいです。もうすでに、数社は気に入った食材、
商材を扱っているので前向きに考えています。

もうあまり時間的余裕がないので、バスに乗り、キャナルシティ博多
に行きました。

100円バスで、キャナルシティ博多に3時ちょっと過ぎに到着。
色んなショップには目もくれず、ラーメンスタジアム2に行きました。

「二代目けいすけ」の「海老そば」と、「百麺」の「つけめん」を
食べました。その感想は後日詳しく書きます。

スターバックスがあり、迷わず入店。

もちろん注文は、キャラメルマキアートのグランデです。のんびり
本でも読みながら寛ぎたい所ですが、キャラメルマキアートを飲む
のが目的であり、出来上がって30秒で飲み干し、すぐに店を出た。

短時間で福岡を満喫しなければいけない。しだいにかけ足ぎみになり
天神行きのバスが丁度来たので飛び乗った。

警固神社前でバスから降り、警固と言えば「ボーダーライン」と
「KEY楽器」。まずは「ボーダーライン」まで走った。
中古CD屋だけで、焦りまくっていて冷静さを失っている僕は
入店から5分後にはCDアルバムを12枚レジに持っていっていた。

普段なら、本当に欲しいか自問自答し、2時間ぐらい考えて選ぶけ
ど、今日の僕は直感で「欲しい」と思った物を全部買いました。

「KEY楽器」に直行。

無い。店が無い。福岡のバンドマンの聖地「KEY楽器が無い」
古着屋のテナントが入っていました。でも、悲しむ暇なんてあり
ません。

「イン・キューブ」とくっついている「タワーレコード」に行き
10分間で5枚のアルバム購入。西鉄天神駅でRKBの「今日感
テレビ」の生中継があっていて、さり気なく後ろを通って映りま
した。本来なら、ミーハーな僕はずっと見ていたかったけど、
今日は時間がない。レポーターはよく見る人でしたが、生で見る
とケバイ。かなり化粧が濃かったです。かわいいんだけど。

もう、時間が無い。早く帰らなければ。

イムズにオープンした久留米の「大砲」を食べるぐらいはなんとか
出来そうだったので、行ってみると無かった。イムズの掃除婦の方
「イムズの12階に大砲ってラーメン屋出来てませんか?」
と聞くと「あーあれは潰れたよ。」とのこと。あの久留米一の名店
で「ラーメンスタジアム」に出店していた時は、一番人気を長きに
渡り独占していたのに、九州一の大都会「福岡市中央区天神」では
通用しなかったなんて考えられません。やはり、家賃の高さと
薄利多売のラーメンは合わなかったのかな?

「大砲」に行けなかった事で、ほんの少し時間的余裕が出来、ジュン
ク堂書店で、ヘヴィ・メタル関連本3冊、ラーメン関連本5冊買い
ました。もちろん内容なんて何にも見ていない。ただ、「ヘヴィ・
メタル」や「ラーメン」とタイトルに入っている本を、どさっと
レジに持っていっただけです。

「ジュンク堂書店」の地下には「GIGA」という中古CD屋があり、
冷静な状態だったら買わなかったであろうCDを4枚購入。

そして「ジュンク堂書店」にくっついている「スターバックス」で
キャラメル・フラペチーノを買い、地下鉄天神駅まで猛ダッシュした。

もう完全にタイムリミットです。19時から叔父の「お通夜」なのに
17時にまだ福岡市天神に居るなんてありえません。
「お通夜」に遅れたら大変です。

天神駅につくと運よく「西唐津行き」の電車が、丁度いいタイミング
で来ました。あと数秒遅れていたら乗れませんでした。

電車内でキャラメル・フラペチーノを飲みながら、全力疾走で乱れた
呼吸を整えました。

満員電車内で「はーはーはー」と呼吸が荒かったので、変態と誤解され
たかもしれません。

筑前前原駅で、ようやく座れて、買ったCDを冷静になって見てみると
「htp」「エアロスミス・トリビュート」「マーク・ボールズ」
「ジェフ・ベック・グループ」「ストラトヴァリウス」など、じっくり
考えていたら買わなかったであろうCDを買っていました。
一番情けなかったのがもうすでに持っている「ジョー・リン・ターナー」
の同じCDを買ってしまっていました。

そして、唐津駅に18時30分頃到着し、家まで原付を飛ばし、喪服に
着替え、近所の葬儀場に行きました。

「お通夜」が始まる3分前というギリギリでした。

「お通夜」は故人の意向で、ずっとワーグナー(クラシック)のCD
が流され、和尚さんはいなく、戒名も無く、司会者の人が故人の経歴
や、故人がワーグナーをどれだけ愛聴していたかの説明で、焼香はなく
献花をするという珍しいお通夜でした。