元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

新タイプラーメンブームは、僕のボツネタと偶然の一致

2007年09月09日 | ラーメン総合研究所
ギタリストの「寺内タケシ」がエッセイで、

「エレキギターを発明したのは俺だ。
ギターピックも俺が発明した。
エレキギターでクラシックを演奏した
のも俺が世界初だ。」

と、書いていて滑稽極まりなかったものの
(「寺内タケシ」が生まれる前からエレキギ
ターはあった。80年前には1号ギターが
開発され商品化する為に研究をされていま
した。)「寺内タケシ」自身は自分が元祖と信じ
て疑わないのでしょう。

まだエレキギターが一般化していなかった時
代に「寺内タケシ」は電話のコイルをアコース
ティックギターに取り付け弾いていたらしい。

ピックは三味線のバチからヒントを得てセルロ
イドの下敷きをくり貫き使っていたらしい。

クラシックをエレキギターで弾いたのも
「寺内タケシ」が元祖じゃないはずですが、他に
やっている人を知らずに「寺内タケシ」はやったの
でしょう。

要するに一般的に普及する以前から「寺内タケシ」
は独自のアイデアでエレキギターに関するあらゆる
事を開発していた事を主張しています。


今回は、僕も同じような事を主張しようとしているの
で「後からなら何とでも言える」「嘘つき」などと
言われそうですが、偶然の一致というのはありうる
事なのです。

ラーメン界は、ここ数年「黒マー油」ブームで、新店、
チェーンのみならず、老舗ラーメン屋まで黒マー油を
導入している店が急増しました。

そして、新たなブームが「魚粉系ラーメン」です。

多分、日本中で何処も魚粉系ラーメンを出していなかっ
たであろう(推測ですが)7年前に僕は魚粉ラーメンを
作りました。しかも、1度試しボツにしたアイデアでし
た。

当時から魚介風味と動物系スープの融合を考えていました。
「青葉」や「麺屋武蔵」の影響で「Wスープ」という
製法も一般的になっていた頃です。

ダブルスープは魚介スープの扱いが難しいです。魚介スー
プは劣化が早いので、ずっと保温し続けたら、すぐに酸化
してしまいます。だから、多くの店では、魚介スープを
冷やし、注文の度に小鍋で温めるという手間がいります。

当店の開業時は、動物スープと魚介スープを1つの鍋に
合わせて営業用スープとしていましたが、夕方時には味が
すっかり変わっていました。後にその解決策を見つけま
したが、それはまた今度書きます。

別々に取ったスープを1つの鍋に合わせる製法まで行き着
くまでに、色々と考えました。その中に「魚粉」製法があり
ました。

昔、フードプロセッサーのCMで「煮干もそのまま粉末
にしてダシをとれます。ダシガラも出ず、カリシウムを
多く含んだ味噌汁が出来ます」といったCMからヒント
を得て、ラーメンに魚粉を入れる製法を思いつきました。

早速、鰯の煮干し、昆布、鰹節を粉末化し、鶏がらだけ
でとった清湯スープのラーメンに溶いてみました。

正直言って失敗作でした。魚介の風味がプンプンですが、
風味が強烈すぎて、雑味もたっぷりでした。そして何よ
り、ザラザラの舌触りが悪かったです。魚粉の量を減ら
しても、何か嫌な風味で、魚介でダシをとったような効
果は得られずボツにした製法でした。

そして、動物系のみのスープを、ラーメン調理時に小鍋に
とり、花鰹を入れ、沸騰したら火を止め、アミで漉しなが
ら丼に注ぐ製法を思いつきましたが、結局、その製法は
未だに店ではやっていません。

また、自家製ダシパック(ティーバック・サイズ)を
丼に注いだスープ内で上下させるアイデアも試作してみる
と中々良かったので、いつか期間限定メニューとかで出し
てみたいです。

魚粉ラーメンに話を戻しますが、数年ボツにしていました
が、時は流れ僕が「様式美麺れいんぼ~」を開業し1年ぐ
らい経った頃「野性味溢れるラーメンが作りたい。動物ス
ープと喧嘩するような、動物連合軍VS魚介連合軍の
大決戦みたいなラーメンを作れないか?」と思い作ったのが
期間限定ラーメン「セルバッジョ・ラーメン」です。
魚粉をふんだんに使用しました。雑味が多い、舌触りが
悪い、風味がキツイなどの欠点もありましたが、当時は
「濃厚魚介ダシでは動物系スープのコクと対等にはなれ
ない」と思っていたので、全体のバランスよりも、魚介と
動物系が「俺」「俺」「俺」と、それぞれ主張しまくって
いるラーメンにユニークさを感じていました。

でも、あれは数ヶ月の期間限定メニューで「こんなラーメン
表現もありますよ」的なモノでしたが、まさかラーメン界
のスタンダードスタイルに成る程に魚粉がブームになるな
んて、あの当時は考えていませんでした。

僕は魚粉の欠点を多く知っているだけに、あんまり魚粉
ラーメンに魅力を感じませんが、ラーメンフリークにとっ
ては、新たなラーメンスタイルに興味深々なのでしょう。

臨時休業のお知らせ

2007年09月09日 | れいんぼ~情報
9月12日(水曜日)は食品衛生責任者の実務講習会
の為、お店は休業させて頂きます。

食品衛生法第50条で義務づけられているので仕方あ
りませんが、ちょっと講習時間が長すぎるので、毎年
ながら今から気が重いです。

学生時代から、じっとして話を聞くのが苦手です。

でも、飲食業に携わる者として大切な講習会なので
メモを取りながら講習してきます。



定休日の火曜日も、通常の仕入れ、仕込み以外に
福岡市のマリンメッセで行われる「食材フェア」に
行くので、ちょっと忙しいです。「食材フェア」は
調味料メーカーの担当者、食材の生産者などと直に
取引交渉したり、試食したり出来ます。僕は相当な
食いしん坊なのでラーメン屋と無関係な、フレンチ、
和食、イタリアンとかのブースでも試食しそうです
が、福岡市のラーメン屋を何軒か回りたいのので
試食はほどほどに抑えるよう努力します。

「食材フェア」で食材選びや交渉は大変そうですが、
その後のラーメン屋回りは楽しみです。

「麺劇場玄瑛」や「鳳凛」には是非行きたいです。

今週も色々聴きまくってまっせ

2007年09月09日 | 今週聴きまくったCD
今週はスリープ・ミュージックとして「エクソダス」
や「アンスラックス」ばかり聴いていました。

先週は「立川談志」「古今亭志ん生」「桂文楽」
「桂朱雀」「金原亭馬生」「柳家小三治」
「三遊亭歌之介」とかの落語CDを聴きながら寝て
いました。全部サゲ(オチ)が分かっていて聴いて
いるけどやっぱり面白い。古典落語ばかりだけど
ネタの中のやり取りが共感できる事が多いから、
文明の発展などあれど人間の本質的な部分は江戸
時代と変わってないのかもしれません。

さて、今週は「エクソダス」「アンスラックス」
とスラッシュメタルの大御所のサウンドに酔いし
れながら眠りにつきました。以前はよく泊まりに
来た友人から「こんなの聴きながら寝れん。寝れ
ても悪夢見るぜ」とか言われ、コンポのスイッチ
を切られました。

でも、僕は中学時代からハード&ヘヴィな音楽を
聴きながら寝ているので、無音で寝る事が出来ない
体質になってしまいました。だから、スピード
チューンなんかが快適な眠りを誘うのに持って来い
です。

今週聴きまくったCD

■エクソダス/ショベル・ヘッド・キル・マシーン

■アンスラックス/ベスト

■ソナタ・アークティカ
/ウィンター・ハーツ・ギルド

■ダークネス/パッション・トゥ・ランド

■ヴァン・ヘイレン/バランス

■シルバー・タイド/ショウ&テル

■ライオット/サンダー・スティール

■UFO/フォース・イット

■MSG/テイルズ・オブ・ロックン・ロール

■サヴィージ・サーカス/ドリーム・ランド・マノー

■ライオンズ・ハート/獅子の抱擁

■プレイング・マンティス/ノー・ホェア・トゥ・ハイド

■ドラゴン・フォース/ヴァレイ・オブ・ザ・ダムド

■デフ・レパード/ベスト

■ブラックモアズ・ナイト/僕のフェイバリット集

ジョージ紫!!ロック・スピリット健在!!

2007年09月09日 | ♪ハードロック/ヘヴィメタル∮♭
日本人は「和製○○」という表現が好きみたいですね。

僕は音楽雑誌ぐらいしか読まないけど、海外の大物を
日本人に当てはめる「和製○○」がやたら多いです。

例えば、
■和製ノーキー・エドワーズ=寺内タケシ

■和製エリック・クラプトン=柳ジョージ

■和製ディヴィッド・カバーデール=生沢祐一

■和製ジミー・ペイジ=ジミー(シナモン)

■和製ジェフ・ベック=チャー

■和製ボブ・ディラン=長渕剛

■和製イングヴェイ・マルムスティーン
=中間英明

■和製リッチー・ブラックモア=梶山晃

などなど(まだまだいますが、キリが無いので・・・)
沢山います。今日書きたいのは、和製「ジョン・ロード」
こと「ジョージ紫」です。

「ディープ・パープル」の愛好者で作ったであろうバンド
「紫」は、日本がまだジャパメタブームになる前に
沖縄から発信された熱いハードロックバンドです。
「ディープ・パープル」の「レイジー」などもコピーして
いて、当時の日本のロックの中では熱かったバンドです。

「ディープ・パープル」のパワーに比べたら、かなり弱い
ものの、当時の日本のロックレベルから比較するとカッコ
イイ方だったと思います。

時は流れ、僕が高校生ぐらいの頃、発売された「ディープ・
パープル」の日本人トリビュート盤に「紫」から
「宮永英一」と「ジョージ紫」が参加していました。
そのアルバムでのプレーは滅茶苦茶かっこよかったです。

そして、テレビで再結成のドキュメントがありましたが、
かなり進化しカッコイイハードロックを演奏していました。

そして、昨日何気なくNHKを見てたら「ジョージ紫」
がドキュメント番組に出ていました。沖縄のコザ地区を
ロックで盛り上げようというイベントの中心人物として
「ジョージ紫」が紹介されていました。

そのイベントのリハーサルや準備の模様が中心で「ジョー
ジ紫」の演奏シーンは僅かでしたが「ジョン・ロード」ばり
のキーボードプレーでした。かつてのジャパニーズロックの
偉人が今もロックをやっていて、ちょっと嬉しかったです。