『善徳女王』は、韓国屈指のヒットメーカーが手掛ける
朝鮮半島初の女帝となった善徳女王の
波乱に満ちた半生を描くサクセスストーリーで、
2009年5月25日から2009年12月22日まで全62回にわたって
韓国MBCで放送されました。
【全62話・日本語吹替版】
テレ東ドラマブレイク・録画視聴 08:15AM~09:1(OH56M)
【演出】パク・ホンギュン キム・グンホン
【脚本】キム・ヨンヒョン パク・サンヨン
あらすじ(公式サイトより)
美貌と色仕掛けで王を操る妖女ミシルは、
チンピョン王の妃マヤを亡き者にしようとするが失敗。
妃は双子の姉妹を出産するが「双子を産むと王族の男子が絶える」
との言い伝えにより、妹のトンマンは侍女のソファに託される。
ソファに娘として育てられたトンマンはたくましい少女に成長する。
一方、聡明に育った姉チョンミョンは秘かにミシルへ反撃の機会を狙っていた。
その後、二人の王女は運命に導かれるように出会う。
【キャスト】
イ・ヨウォン(トンマン・後の善徳女王役)
コ・ヒョンジョン(ミシル役)
パク・イェジン(チョンミョン王女役)
オム・テウン(キム・ユシン役)
キム・ナムギル(ピダム役)
ユ・スンホ(キム・チュンチュ役)
【感想】
歴史ドラマを観る時一番気になるのは、それが史実かどうかです。
Wikipediaによると、善徳女王(? - 647年2月20日)は、
新羅の第27代王で、初の女王(在位:632年 - 647年)。
先代の真平王の娘で、ドラマでは双子の妹とされていますが
実際は三姉妹の長女か次女(記録により異なる)のようです。
物語の内容も98%くらいは創作とのことなので、
このドラマは、フィクションとして楽しんだ方が良さそうです。
全62話と、とても長くスケールの大きなドラマでした。
特に好きだったのはトンマンの少女期。
賢く、優しく、まっすぐで、野性味があるところが良かった。
誠実で、正義感の強いユシンも好きだった。
私としてはトンマンと結婚して、二人で三国統一の夢を実現して
欲しかったが、トンマンの意思(結婚をせず、自ら王位を継ぐ)を尊重し、
同志として最後までトンマンを支えたのは、立派だったと思う。
ミシルはずば抜けた政治感覚と策略に長けた影の女帝。
悪人ではあるが、女性特有の陰湿さがなところが良かった。
ピダムはとらえどころがなく、イマイチ好きになれなかった。
トンマンを心から愛していたのか、野心があったのか…。
愛していたのなら、最後までトンマンを信じることができただろうに…。
少し疑問に思ったところもあります。
ドラマですから仕方ありませんが、ユシンやピダムが歳相応に
変化していくのに、善徳女王やミシルはずっと若い…。
ファランについても、2年前に観た韓国ドラマ『花郎<ファラン>』では
ファランは貴族の子弟を国の役人にするための育成組織なので、
ファランになれたのは、貴族の子弟だけでしたが、
このドラマではトンマンが子供の頃に知り合った二人の詐欺師、
(一人はどう見ても若者には見えません)もファランになっています。
また、吹替版だったので、台詞がわざとらしく、耳につく声優さんもいました。
とは言え、『善徳女王』は私が今までに観た韓国歴史ドラマの中で
一番面白いと感じたドラマでした。