へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

奈々子ダンス部に入部する

2021-04-16 18:18:25 | へちま細太郎

奈々子です。DA PUMPのファンです。DAICHI君大好き♡やめちゃうなんて(´;ω;`)

だから、ダンス部に入っちゃった♪
そしたら、体幹つけましょう~とか言われて、腕立て伏せと腹筋運動をさせられました。
「これじゃ、運動部とかわんない」
家に帰って、といっても細太郎お兄ちゃんの家だけど…おばあちゃんにぶつくさ文句を言ったら、
「あらあ、ダンスするんだもん、体力つけとかないとね」
と、笑って相手にしてくれません。
「ダンスって、体育の授業でもあるんだろ?」
と、未だにここに住んでいる藤川先生が、口をはさんできました。
「中学校にダンス部があるって、ある意味進んでいるのか?うちのガッコにも一応あるが、時々野球のチアに駆り出されることもある」
「チアもそうだけど、私は、ストリートが好きなんだあ、DAICHI君みたいに世界で通用するダンサーになりたいの」
「だいち?鈴木大地?」
「スポーツ庁の?」
「そりゃ、前だ」
細太郎お兄ちゃんのパパのこ~いっちゃんも変なことを言い出しました。
「千葉ロッテだろ」
「違うよ、楽天だよ」
あ~ムカつく、オヤジギャグかましてええええ。
「オヤジギャグ?こんなのはダジャレとはいわん」
「ボケかましてるだけよ」
おばあちゃんだけが、奈々子の味方なんだよねえ、( ;∀;)
私はこうして、小さいころから細太郎お兄ちゃんのおうちで育って、あらほーオヤジたちのさむ~いギャグを聞きながら育ってきました。でもでも、もう中学生なんだから、こんなおさむいギャグは聞きたくないの。もっと、女の子らしく、かっこよく生きたいの。
「で、ダンス、練習してんの?」
藤川先生の問に答えられない、毎日毎日筋トレだなんて言えない。
「なんだかなあ」
突然藤川先生が立ち上がって、
「ダンスならまかしとけ」
と言い出し、DA PUMPの新曲をかけて踊り出したじゃないの!!
「ダンスできんの?!」
びっくりびっくり!
「このおやじはな、ドイツに留学中にあっちで社交ダンスにストリートダンスを習ってきて、けっこうなレベルなんだぞ」
と、コ~いっちゃんパパも笑いながら教えてくれました。
「うそみた~い、ただの種なしじゃなかったんだ」
「あ?」
と、こっちを藤川先生がにらんだとおもったら、
「ぎええええ」
と悲鳴がして、藤川先生はつま先をつかんでのたうち回っていました。
「ばかか?」
どうやら箪笥におもいっきりぶつけたみたいです、つま先を。
「かっこわる~い」
どんなにちゃんと踊れても、やっぱりオヤジはオヤジなんだ、と思った瞬間でした。
さて、明日も自主トレがんばろ♪

 

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まだまだ不安な日常

2021-03-27 11:35:48 | へちま細太郎

こんにちは、へちま細太郎です。

バイト先の園芸店に頼まれて、藤川農園に行くと、入場制限の看板が立っていた。きけば、悠樹さんの提案で決まったらしい。入場は予めネットで予約。プラス🔟名くらいが当日券で入場できるんだとか。
「ねずみの国じゃないんだから、そこまでしなくても」
という意見もあったけど、感染が怖いご隠居さまが、
「このじじいが感染したら母上に会えなくなる」
の一言で決定したんだとか。
やんごとない生まれのご隠居様の母君様は、100歳を超えた今は藤川家の別荘を施設に変え、そこで療養されている。ほとんど眠っているらしく、もう会うことはできないと思われる。
「こんなご時世じゃなかったら、なあ」
悠樹さんもつぶやくが、この家の要である大おばあさまがいなくなったら、誰がご隠居さまと須庭寺の住職の暴走を止められる。それより、未だにヤンキーが抜けきらない藤川先生と副住職のふたりに自制がきかなくなる。
まあ、それもどうかと思うけどね。
「グラジオラスの球根ね」
と、ネットに大量に詰め込まれた球根を黒マスクとゴーグルの荒波から受け取る。
「おまえ、花粉症発症したの?」
「こんなところにいてみろ、花粉が体内に溜まってカウントダウンも早まったわ」
都会を気取った下町育ちの荒波だがしかし、環七や高速道路の近くに住んでいれば、チリもホコリも十分蓄積されとるわ。
「田舎ぐらしでもへーきなやつはいるけどな」
合鴨の散歩をしているキチローを追いながら、たくましいやつ、と関心もしたのであった。
ほんと、あいつ、元気だよ。別な意味では油断もスキもないけどな😂

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奈々子は春から中学生

2021-03-25 20:57:33 | へちま細太郎

こんにちは、はじめまして奈々子です。

細太郎お兄ちゃんとは、民法上親戚でもなんでもありませんが、お父さん同士がまたいとこです。だから、私と細太郎お兄ちゃんと、俊作とすみれちゃんは兄妹みたいにして育ちました。だから、親戚です。
細太郎お兄ちゃんは、大学院の2年生になるそうです。わけのわからない変な植物を持ち帰ってきて、
「ちゃんと育ったら、奈々子にあげるよ」
と、鉢植えを差し出してきました。
「うげ」
おばあちゃんに聞いてみたら、
「それは、パフィオ・ペディルム・ペンダントグッズ*とかいう、蘭の原種のひとつらしいよ」
「ぱ?ぱ?っず?」
私は、ドドメ色した不気味な花なんだか葉っぱなんだがわからない生き物に、背筋が凍る思いでしたが、
「これ、貴重な花なんだぞ。ちなみに母親の名前は小百合だ」
「さ、さゆり?」
頭の中に浮かんだのは、前にビデオでみた「キテレツ大百科」のブタゴリラのお母さんと同じ名前だ、ということです。
「そりゃねえよ」
と、細太郎お兄ちゃんは、パ~なんとかを撫でさすりながら、
「将来奈々子がお嫁に行くとき、結婚式には蘭でいっぱい飾ってやるからな」
「や、やだだあああああああ」
と悲鳴を上げると、性格のものすごく悪いはるみちゃんが、お兄ちゃんをにらみました。
「結婚式でそれやったら、その場で離婚だからね」
「だれがいつどこで、おまえと結婚式やるんだよ」
「は?誰があんたと結婚するっていったのよ」
「まさか、まだ秀兄ちゃんと結婚する気かよ」
「は?秀兄ちゃん、結婚してるでしょ?あんな怖いお嫁さんと張り合う気はないわよ」
秀兄ちゃんは、親戚です、ものすごき遠い。で、かっこいいです。でも、同じ自衛隊の人と結婚しました。美人です。
てか、二人とも会話になってな~い。そもそもこの気持ちの悪い蘭の原種が悪いんでしょ~があ。
「おまえ、何言ってんの?蘭は蘭でも胡蝶蘭みたいなやつだよ?」
大人になるにつれて、ますます福士蒼汰っぽくかっこいいお兄ちゃんですが、意味わからなくなるのと、性格の悪い彼女がいるのが欠点だと思います。
ぐだぐだでごめんなさいでした。。。

*さんざんかいてますが、こんな蘭の原種はありませんwww

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きめつってなに…

2020-10-23 20:47:55 | へちま細太郎

「知らん」
「俺も知らん」
「全然知らん」

という会話を部活が終わったあと、体育教師どもがしていた。
俺?俺は、もちろん、息子が読んでいるので知っている。
のぶちゃんは、というと、
「俺が漫画を読むと思うか」
と、例ののそりとした表情で答えが返ってきた。
そうか…、そうだよなあ。。。
嫁の父親である藤川家の当主は、女性には興味があるが禰豆子をかわいいと思うわけがない。ご隠居はむろんだが、菩提寺である須庭寺の住職は知っている。何となればパプリカまで踊ってしまう。
「そうか、そうなのか…。みんな知っているのか…」
のぶちゃんは、ふうんとうなづいたが、たぶん、興味わいてないと思う。
いまだラブラブの嫁といちゃついていろ、唐変木が。。。

と、ハマるまでにはいたらない、おれ、けんちゃんでした。。。

なんか、義兄弟のリレーみたいだな。。。

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遅刻の言い訳

2020-10-22 14:14:27 | へちま細太郎

久しぶり、藤川だ。

学校も二学期が長くてなあ。。。夏休みはお盆休みだけだったからな。
行事もねえし…。
でも、ここんところ平和だ。
平和になると、遅刻も多くなる…。
学校の目標も、遅刻のない学校を目指そう…っていいよな、恥ずかしいけど。
うちの学校はド田舎にあるので、スクールバスか、チャリ通だ。もっと遠い奴は、寮がある。寮生は、大学生が中心だが、たまに高校生もいる。遅刻はない。
なぜなら、たまに体育の教師どもが飲んだくれて家に帰らず泊まっているのと、中島教授が巣くっているからだ。どんなに飲んだくれても、化け物どもは起きてくる。
だから、遅刻はない。
もっとひどいのは、温室に寝泊まりする中島教授が朝風呂に入りに来るからだ。
1日農作業する中島教授のあとの風呂は、赤だしの味噌汁のようだ。。。と、苦情レベルだ。どんだけ風呂のマナーが悪いんだあああああ。
体洗ってから入れよ…。
遅刻が多いのは、チャリの連中だ。
楽しいぞ、言い訳が。。。
「前輪が脱輪して、追いかけていったらねずみの穴に落ちた」
「で、おむすびころりんすっとんとんか…」
「違うわ、なんで前輪が落っこちておむすびころりんなんだよ」
「違うのか…」
「ねずみひいたら、もともと死んでたわ~」
「…」
脱輪した前輪はどうなったんだよ、もう~。
この遅刻野郎は、毎回毎回こんな言い訳をかましてくる。それでいて、学年トップの成績だ。う、誰かを思い出した。
人を喰ったようななめ腐った物言いといい、態度といい、ああ、細太郎だあ。
そういえばこいつ、中等部では赤松の体重を10キロ落としたと言っていた。。。
赤松も気の毒なやつだ。。。

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ハロウィンとは…

2020-10-12 14:58:38 | へちま細太郎

という住職様の問いかけに、
「西洋のお盆」
と、あっさり答えて、
「バカも~ん!!」
と怒鳴られた。
「今度、百合絵のこども園で飾り付けをするんじゃ、手伝っていけ」
はあああああ?
「もしもし住職様?あれは、アメリカ人のお遊びですよ?ケルト人が起源ともいいますけどね」
「だったら、文句あるまい、寺にかぼちゃがぶら下がっておっても、不思議でも何でもない」
と、言い合いしていたら、尼御前の京さんが原チャでやってきた。
「山から下りてきてさあ、ハロウィンの飾り、買ってきちゃったあ」
…。
クリスマスイルミネーションをやらかす末寺なら、本寺のここもやったところで罰はあたらんだろうな。

と、あきれて何もいえない細太郎でした。。。

 

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そもそも人が多いのは…

2020-09-23 15:07:35 | へちま細太郎

こんにちは、へちま細太郎です。

連休中は、いつもの種屋さんでのバイト(まだやってたwww)にあけくれ、種屋さんでは、たまに藤川農園から苗や球根を仕入れて売ることもある。
一緒にバイトをしていた亮君は、卒業後公務員となって社会福祉科にいるが、たまに遊びにいてくれる。その亮君の運転で軽トラをかっとばして藤川農園に球根をとりにいった。
「来年用のチューリップの球根、10,000コねえ」
と、荒波がかついで網袋を持ってきてくれた。
「だいぶ人が入ってんじゃん」
亮君が人であふれた売店を見まわした。
「入場制限しても、園内広いからさあ、奥にいて出てこないお客さんが後から湧いてきて大変だよ」
と、ため息をついた。
奥には、藤川先生のお母さんの趣味のイングリッシュガーデンがあって、そっちはそっちで出入口があるんだけど、共通入場券を持っている人がのんびりやってくるんだと。
「どっかのロープウェイで、ご時世なのに人が多いって逆切れしたやつがいるっていうけど、いやあんたもだろって、言い返したくなっちゃうよねえ」
藤川農園の場合、共通入場券の販売をやめていたらしいが、GO TOの影響でお試しに販売してみたところ、この人ごみになったらしい。
「悠樹さんがブチ切れて、この週末からやらねえと発言して、やらないことに決まりました。子供向けの1日キャンプもやらんそうです」
すっかり主になった悠樹さんの意見は、絶対なんだそうで、今や北別府さんにとって代わる勢いなんだそうだ。
「まあ、見込みが甘かったって見直してよかったんじゃん」
といえば、
「違いますよ、自分のところからクラスターを出したくないんだそうで」
情けなさそうな表情で荒波がつぶやいた。
まあ、どこでもそうなんじゃないのか?と、俺はチューリップの塊を見下ろしながら、心の中でつぶやいた。
「でも、大かたの原因はあいつなんですけどねええ」
荒波は、4~5人の家族連れを引き連れたキチローを指さした。
「うん、わかるような気がする」
亮君、口に出さないでくれ。あいつが、なんで今でもここで働けているのが、俺はマジで疑問に思っているんだから。。。

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ピーマン

2020-09-12 12:13:56 | へちま細太郎

秋がきたー!!どこがじゃあ。細太郎です。

「パプリカとピーマンの違いってなんだ?」
と、たかのりは百合絵さんのつくってくれた肉詰めピーマンを口に頬張りながらつぶやいた。
「それな」
たかひろもいったん仏様にお供えしてから食べる。昔で言うならスケコマシのたかひろは、別に信心深いわけでもない。ただ、ここが須庭寺の本堂というだけである。
「おんなじだよ、もとは唐辛子」
俺は、そういいつつ赤ピーマンの肉詰めも食べる。
そろそろお彼岸も近く、須庭寺の掃除を1日百合絵さんの賄い付きでバイトをしている。娘を溺愛しすぎて叩き出された元ゾクの副住職は、修行のし直しで北陸の本山に送り込まれた。
住職様は、老いてもますます元気で藤川家のご隠居といい勝負だ。悪代官と越後屋のたとえの如く、そろばんと電卓は必需品である。
すると、外から元気な幼い声が聞こえてきた。
「なんだ、なんだ?」
と、みれば幼稚園児か保育園児ともつかない集団が、エプロンをかけた女性たちに付き添われて庭を散策している。
「百合絵を園長にして、こども園を開園した。ようやく認可が降りてな。まあ、補助金おりんのが難点だが」
住職様とご隠居様が親子丼を抱えてやってきた。
「あ〜そ」
しばらく子どもたちをぼんやり眺めていたが、突然たかひろが、
「あの保育士さんかわいい」
とつぶやき、本堂の片隅においてあったギターをとり外に飛び出していった。
「子どもたちの前でなにさらすんだ」
みきおが止めに入ろうとしたが、
「みんな、ピーマンって曲知っているか〜?」
と、イミフなセリフが聞こえてきて、え〜しらなあい、という子どもたちの笑い声が聞こえてきた。
「あ〜、ごめんごめん、パプリカだっけ?おにいちゃん、間違えちゃったよ〜」
バカか。全員で外の様子を伺えば、たかひろは園児たちを前にして、突然、かの有名な「パプリカ」を弾き出した。
「あなあたにあああいいたあいいいいい♪」
突然のことにぽかんとしていた幼児たちは、やがておなじみのメロディーにのって歌い出し、踊りだした。
「すご」
楽しそうな幼子たちに俺たちも和んだが、しかしたかひろの目的は別なところにあるのを知っているだけに気分は、まあ複雑だが、しかし子どもが楽しくしている姿はいいもんだ。
やがて曲は終わるが、「もう1回やって〜」の声に再び、たかひろはギターを弾くハメになった。
「ヘビーローテーションだ」
しんいちがあきれてつぶやいたが、たかのりも飛び出していって一緒に踊り歌い始めた。
「恐るべし、ピーマンの魅力」
といいながらもみきおも飛び出した。
「おめえ、いかねえの?」
しんいちにきくも、
「知らねえんだ、俺」
としょうもない答えが帰ってきた。まあ、図体がでかいから可愛らしい集団には似合わないだろな、と思わず笑ってしまった。
「拙僧も知っておるぞ」
と、住職様も踊りだそうと外に行くのを慌ててとめ、
「お彼岸が別な儀式になります」
と笑えない冗談を言った途端に、木魚をたたく木の棒?で叩かれてしまった。
「お前なんぞ、唐辛子の肉詰めで十分だ、うつけ者〜!」
住職様、頭の血管がキレますってば。。。
ところで外では、まだまだヘビロテ状態だ。

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地球最後の告白を

2020-08-24 11:09:20 | へちま細太郎

残暑見舞いです、ぼく細太郎です。

さて、だらだら暑い酷暑も、今日は少し涼しい。
隣の部屋のたかのりは、
「実習、どーすんだよ」
と、頭を抱える医学部生だが、毎日大学に通っている。
たかひろ、みきお、しんいちの3人は、自宅から通学しているが、
「空き部屋ができたら、入居しろよ」
というアパートの持主である孝太郎先輩の有無を言わせない言動に、
「はいはいわかりましたよ~」
とコロナを理由に、入居してこない。入居したのはたかひろだけだ。
「女連れ込むな」
という孝太郎先輩の注意にも、いっさい耳をかさない。が、入居しろといった手前、追い出すわけにもいかないから、たかひろはヤリたい放題だ。
YouTubeのストリートピアノで、「地球最後の告白を」という曲を初めて聴いた。
「おめえ、知らねえの?」
「知らん」
大学院生のはるみの作りおきのメシを遠慮なく食いながら、
「あれだよ、臆病で好きな子に告白できない少年に、神サマが不老不死を与える、で、かなりたってから地球が戦争か災害で滅んでしまう。誰も人類が生き残っていない状態で、少年は初めて好きな子に告白するという内容」
と、たかひろはYouTubeから流れる曲に合わせて、内容を話してくれた。
「臆病ったって、誰しもさ初めて好きになった子には告白できないってことあるよね。神様はどういう意図で不老不死にしたんだ?」
「そこはあれだ、誰もきいているやついないから、告白できるだろうっての」
「酷じゃね?」
たかひろは、なすの煮びたしをほおばる。
「うめえな、これ」
「そうなりたくなきゃ、勇気を出せってことだろ。『幸せな灰』になった彼女に告っても始まらん」
「永遠の命って、みんながこの世を去っていってしまうのに、一人だけ取り残されていく悲しみってあるよね。いいんだか、悪いんだか」
「それ、俺たちには、説得力ないよ」
俺は、そう言って空中をただよう鎧兜のおじさんを指さした。おじさんは、大河ドラマの「麒麟がくる」にドはまりして、再びこの世にいついてしまった。
「なんか、申したかの」
という、間の抜けた答えにため息をついた俺たちだったとさ。
そういえば、りょうこちゃん、どうしているだろう、と好きだと言えなかった初恋の同級生のことを思い出した。
みんな、誰しもそういう甘酸っぱい記憶を持っていることと思うよね。
はるみ、ごめん。。。

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夜の街って…

2020-06-24 16:43:17 | へちま細太郎

「夜の街って、なんだ」
「夜の街だろう」
「だから、どういう意味なんだ?」
「街が夜になったから、夜の街だ」
「じゃあ、夜の蝶って?」
「蛾、だよ」
「蛾?」
「蛾」
まあ、Gだって、空を飛ぶわな。。。
Gが四連勝~!!!
阪神なにやっとんねん!!
と、叫ぶタコツボ保健室のおばさんと、お悩み相談室の片山教授の会話。。

いや、きいているこっちが疲れたわよ。。。
意味わかんないってば。。。
はるみでした♡

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