ずるずるいって、このまま休み続けたら、夏休みに入ってしまうじゃないか。
ま、毎年のことか…ヾ( ´ー`)
こんにちは、へちま細太郎です。
夕べ千葉県内のホテルに泊まりました。
「何で泊まるの、明日帰ってテニスすっぺよ~」
おとうさんはぶんむくれ状態ですが、無視です。
藤川先生が、
「いい天気だもんなあ。このまま帰るのもったいねえよ」
と言い出して、無理矢理ホテルに引っ張って行き、お酒を飲んじゃいました。
「あんた、試合だろ試合」
「GWに部活するバカいないでしょ」
「あんたね」
藤川先生らしいや。(仮)亀梨&山下軍団らしいや。
というわけで、我孫子の手賀沼のそばを通ったら、レンゲ畑がありました。田植え前に花を咲かせて景観を楽しむのと、有機肥料にするんだそうです。 ただ、咲かせて刈り取ったらレンゲがかわいそうだもんね。
あ~、どうせなら、明日も明後日も休みならいいなあ。だって、りょうこちゃんとしんいちくんの仲のいい姿、見たくないから。
ぼく、こんなぐずぐずした気になるのは、おとうさんの子どもだからだろうか。
ぼんやり、レンゲを見ていると、
「あれえ、今の子、あっちにいなかった?」
「ほんとだあ、気のせいかな」
「違うよ、双子だよ、ほらおとうさんと一緒じゃない」
という声が聞こえてきました。
ぼくが振り返ると、話しをしていた人たちがぼくを見ていました。 おとうさんはぶつぶつ言いながら、レンゲ畑を歩いていて聞こえていなかったみたいだけど、藤川先生が気づいて駆け出して行ってしまいました。
なんだろう…、やっぱりぼくのことかなあ。
おとうさんに聞いてみようとしたら、田んぼにハマってました。
だめだ、こりゃ。
こんばんは、へちま細太郎。
今日はおとうさんと藤川先生とで、成田にある航空科学博物館に行きました。
おとうさんはテニスに行きたかったみたいですけど、藤川先生とぼくが大反対をして、ドライブがてら成田にきました。
「飛行機なんか見て何が楽しいの」
と、少しも楽しそうじゃありません。
「こんないい天気なのになあ、テニスならもっとよかったのになあ」
いちいちうるさい。
航空科学博物館の庭には、国産の飛行機YS11が展示してあります。そんなに大きくありませんでしたけど、できた時は最高の飛行機だったんだろうな、と思いました。
展望台からは成田空港のA滑走路に離着陸する様子がよく見えました。
いい日でした。
でも、おとうさんは終始ぶつぶつ。
往生際が悪すぎだよ。
細太郎の父のピカイチです。
俺は、私立高校で事務をやっているんだけど、生徒の授業料の係ではないけど、仲間の野村が生徒の授業料の滞納のことで悩んでいる。
うちの学校では、中学に通学する生徒は結構裕福な家庭の子が多いが、高校になるとそうでもない。
今の経済状況を考えると、家庭に私立に通学させる余裕があるとはとても思えない。
授業料が払えないと、進級もできないし、書類の発行もできない。
加えて、運動部になんか入ると、金が膨大にかかる。野球部となると、さらに大変だ。
特待生の制度は、才能があっても経済的に余裕が無い生徒には大変ありがたい制度だ。今どき、教育費にどれだけの経費がかかっているのか、それを考えると全額耳をそろえて払え、とはいえない。いえないが、納入してくれないと、学校生活に支障をきたしてくる。
最近、高野連が特待生制度に対してなんやかやと言っているらしいが、生徒の家庭の実態を考えていっているのか、と疑問だ。
野球ばかりがなんで別団体なのかよくわからないし、学校の生徒の行状にまで口を出しているのかも、よくわからない。
野球部の顧問は、学校の経営にしたがっているだけで、処罰の対象になるのはおかしいじゃないか。
まるで、圧力団体だな。
うちは弱小野球部で、今のところスポーツ特待生の対象にはなっていないから問題はないけど、少なくとも私立高校はどこもひっかかるだろう。
ヘタすると、どこの大会でも、公立高校のチームばかりで、私立は選手が集まらず出場すら危うくなってくるだろうな。
野村の頭がパンクしなきゃいいと思っている。
おばんです、さらだです。
疲れてます。
だから、愛する慶子ちゃんとは、4月に入ってからこっち、お風呂すら一緒に入っていません。
ガキんちょの相手が、こんなにしんどいとは思いませんでした、はい。
毎日毎日、
「おなかすいたあ」
と言っては泣き、
「おしっこ~」
といっては右往左往し、
「なつみちゃんがいじめたあ」
と叫んでは泣き、たまらねえ。
このなつみちゃんっていうのが、去年担任した“あの”はるみの妹で、姉妹そろって性悪ときたもんだ。どうすんだ、こんなガキのころから性格悪くて…。
さらに、こんな疲れた心と体に追い討ちをかけるように、学年主任の加齢臭が俺を襲う。
このオヤジは50をゆうに超えているが、教頭試験には合格しているものの空きがなくていまだに学年主任のまんまだ。だから、オヤジ独特の僻み根性も手伝って、俺たちに無茶を言いまくる。
おまけに学年会議は、もっと地獄だ。
あいつの口臭と体臭が、狭い教室に漂ってたまらない。口には出さないが、全員が息を止めているのがよくわかる。上手にハンカチで鼻を押さえる女性教師もいるが、たいがいは息継ぎに苦労していた。
どうやったら、あんな臭いがかもしだせるんだ?かんべんしてくれよ。
会議が終了し解散したあと、教室にぷ~んとあの臭いが残ってしまい、窓を開けるのが日課になってしまった。だから、みんな自分の教室を会議に使わせたくないのだが、ほかに部屋がないからしょうがない。
「持ち回りでしませんか」
と、1の1の担任が理由も言わずに提案したが、俺も含めてみんなだんまりを決め込んでしまった。いつも1組の教室が使われているから気持ちはわかるが、誰だって臭いが翌日までこもってしまったら、たまらないもんな。
あ~、俺もオヤジになったら、あんな臭いになってしまうんだろうか。
そうなったら、俺、男として生きていけねえ。
こんばんは、へちま細太郎です。
今日のおやつは、「かたやき」です。
おせんべいのようでもあるし、かわらせんべいのようでもあるし、とにかくかたくて甘くてかじって食べます。
ぼくのうちではこの「かたやき」が大好きで、伊賀から取り寄せて食べます。
前に奈良県に旅行に行って、長谷寺の参道を歩いているときにみつけて、それ以来ぼくのうちでは欠かしたことがありません。
なんでこんなにかたいのかな、と不思議に思っているんです。
「伊賀は忍者の里だから、忍者の非常食なんじゃないのかな」
おばあちゃんが、「かたやき」をばりっと割って口の中でふやかしながら食べています。
忍者かあ、ちょっとかっこいいかな。忍者の食べたものが、今ではおやつになっているなんて、忍者もびっくりだろうね。
でも、とにかくかたいけど、おいしいぼくのうちのおやつです。
*作者注…明智抄さんの代表作「始末人シリーズ」のどれかに紹介されています よ。(コードネーム銀行員が、小鳥さんにだまされて食べて、歯をおっかいてしまうシーンが印象的です)
長谷寺の参道のおみやげ物屋さんの店頭においてあったのを見つけて、ほんとうにあったんだと感動しました。
今度、行ったらぜひみつけて食べてみてください。
甘いものが苦手な男性でも、食べられます。。。