へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

おとうさんも先生たちもオトコノコ

2008-01-12 22:50:36 | へちま細太郎


細太郎の父のピカイチです。
最近、息子は友達と遊んでばかりいて、前みたいにまとわりつかなくなった。非常に寂しい。 ところが、俺の周囲は、
「今年6年生だろ、いつまでも親にべたべたしつどうするんだ」
と、取り合ってもくれない。 まあ、当たり前のことなんだろうが、たまに保護者会に出席した時に仲のよい親子を見るとうらやましくなる。
細太郎、おとうさんはさびしいぞぉ。
PS.細太郎より はっきり言ってうざいです。おとうさんとは一昨年のひな祭りの写真以来、もう仲良くなれません。ぼくは、おとうさんと離れておとなになろうと思います。

…だあっ ピカイチです。
俺は細太郎がそんな書き込みをしている夢を見て目が覚めた。
確かに、一昨年のあれは悪夢には違いないが、しかし、しかしだっ。細太郎は俺の宝なんだそ~。あいつと引き離されて11年、どんだけ心のよりどころになっていたことか。
「いいかげんにしろよ、寒いじゃないか」
と、なぜかわきから声がした。
「げっ」
隣で藤川のバカが素っ裸で寝ている。
「なに朝から燃えてんだ、ばあか」
反対からも声がして、こっちも素っ裸の久保田が寝ていた。
「何でおまえら裸なんだっ
俺はあまりのことに大声をあげると、
「夕べ合コンして、お持ち帰りしたじゃねえか」
と、向こうから眠そうな浜中の声が聞こえてきた。
「げえっ」
お、覚えていないっ!!しかも、俺も裸じゃねえか。
「か~、やだな、コイツ、3回もやったくせに…」
藤川は目をこすりながら上半身を起こした。
「細太郎には黙っててやるからな」
と、ヒョイと毛布をあげると、
「おっ、元気だねえ」
と、爆笑しやがった。
と、廊下を踏み鳴らす足音がしたかと思うと、
「きさまらっいつまで寝取るんだっ女と夜を供したくらいで寝坊などするなっ
と、脳天に響きそうな大声で藤川のご隠居じじいが怒鳴りつけてきた。
「何でじじいがいるんだ」
藤川は頭を抱えてひっくり返った。
なんて朝でえい

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1 コメント

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時は流れて (鉄鋼材料エンジニア)
2024-11-02 05:47:03
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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