「甲斐性だああ」
と、あほ男が叫んでいる。
「わが藤川家では、当たり前のことだ」
これもあほ男の弟も叫んでいる。
バカなのか…。
「それを許さない女が悪い~」
これは、カウンセリング研究所の所長の言葉だ。
そろいもそろって、この学園の男どもは、世の女性を敵に回したい気らしい。
「てか、ばれてね~し、そこんとこ。某女優の夫の棒読み俳優はバカものだ」
あほ男の弟は、こんなしょうもないセリフを、わざわざ仕事ついでにやってきては吐いている。
バカに💩を重ねてくそ馬鹿野郎だ。
「それ、嫁さんの前で言ったんかい」
と聞いてみたとたん、は?と目が泳ぐではないか。。。
「あれあれ?」
とカウンセリング教授は、身を乗り出す。
「どれ、相談に乗ってやろうか?それとも、吾輩の武勇団を…」
「ええい、やめんかいっ!!」
またあの赤面するような武勇伝を聞かされたらたまらん。
バカ殿と弟君と、片山教授は瞬きするなり、
「ま、なんだな、世に女房殿ほど恐ろしきものはなし。怒らせたら富士山のごとくだな。触らぬ神に祟りなし。浮気は甲斐性でもなんでもないわ」
婚姻解消されろ、バカどもめ。
「てか、俺、独身だし~」
バカ殿の情けない発言に、なんでこんなのと付き合ったのか今更後悔しちゃったわ。。。
タコ壺保健室だよりでしたあ。。。