こんにちは、へちま細太郎です。
赤松の自宅で、3人で昼まで爆睡。
1歩もマンソンを出ていない。
いいのか、これで。。。
つ~か、赤松が俺たちが出て行こうとすると、
「帰るなあ」
と、絡んでくる。
未成年の俺たちの前で、飲むわ飲むわ、アルコール飲料。
勝手に飲んで、勝手に寝そうになるところを見計らって、たかのりの手がそっとに伸びそうになると、
「駄目だ」
と、ぺちりと叩いてくる。
それこそ、漢字で「駄目」だ、と。
「何でだよ、ケチ」
文句を言えば、きっちりと、
「おまえたちは、まだ未成年だ」
あ~そ~。
ほんと、真面目な教師だよなあ、こいつ。
まじめ過ぎて、生首つきのねくらい人間にしてしまったのは、俺たちの責任だよなあ。
俺のつぶやきに、
「“たち”じゃねえって、おめえひとりだ」
たかのりがツッコミを入れる。
そうだっけか?そうだっけか?
ああ、そうだよなあ。
思えば、赤松は、高校から異動で中学にきたんだ。
で、俺の担任になったんだっけ。
おとうさんの赤いママチャリが嫌で、学校に来る気が失せたんだ。
「あんとき、おめえたちが園芸学部にこもらなきゃ…」
赤松って、泣き上戸だったんだなあ。
思い出すのも嫌だろうなあ、孟宗学院大学の園芸学部のマッドサイエンティストDr.中島。。。。
&カウンセリング研究所のDr.片山。。。
あの人たちは、今でも現役で、元気いっぱいだ。。。
1か月ぶりです、へちま細太郎です。。。
国立、前期も後期も全滅でした。
やけくそになって、東大うけちゃいました、たかのりと。
まあ、2人そろって玉砕ですけどね。
噂をききつけた、御隠居さまが、
「ほれ、農作業じゃ、カッカッカッ」
とばかりに、言ってきたもので、おばあちゃんが、二つ返事でokしちゃいました。
おとうさん、出番なし。
てか、父親として発言権ねえのか。
あっても、いらねえけどね。
そんなわけで…
朝から引きこもってます。
はい、今日から御隠居さまのところで、農作業と言われて昨夜から脱走しました。
どこへ逃げたって?
絶対みつからないところですよ。
え?
見当つかないって?
もう、隣で仏頂面している、
「いいかげん、出て行ってくれよ~」
と、背中に意味不明な物体を背負っている赤松のマンションだった。
「奥さんに逃げられたんだろう?いいじゃねえか、俺たちが家事やってやるよ」
勝手にナベを出して、
「豚汁作ってやっからよ」
と、たかのりが用意してきた野菜だのを切り分けだした。
「逃げられたんじゃない、ちょっと家出が長引いているだけだ」
虚勢を張っている赤松だが、なぜだか顔が明るそうだ。
「近藤~、おまえも高校を無事卒業できて、オレは嬉しいぞ~」
と、さめざめ泣かれて、学園ドラマをしていたんだけど…。
いつまでいられるかな、ここに。
不安。。。