へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

あ~あ

2006-08-31 23:08:17 | へちま細太郎
藤川です。

明日から2学期です。

生徒が学校にきます。

やだやだ(・_・;)
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夏休み最終日

2006-08-31 21:43:37 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

おとうさんが、夏休みのさいごの日はたいへんだった、といいました。
なんでかというと、宿題をやっていなかったからだそうです。
もちろん、絵だとか工作ができなかったみたいです。
なんだかがっかり。
絵がじょうずにかける人がうらやましいな。工作ができる人がうらやましいな。

明日から2学期です。

2学期は、楽しいことがあるといいな。
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おとうさん、おとうさん、おとうさん

2006-08-30 23:06:33 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日は、おとうさんのテニスのれんしゅうを見にきました。
テニスのれんしゅうが、だいぶからだにこたえたのか、またまたおとうさんがびっくりかえりました。
こんどは、かたにきたそうです。
「痛いのなんのって。1時間もやってみな。筋肉ばきばきだから」
タコ壺保健室でしっぷをはってもらいながら、おとうさんはよくしゃべります。
「はいはい、言い訳はいいから」
タコ壺の先生がおとうさんのかたをぽんとたたきました。
「いて、あんたねっ養護教諭のくせにケガした人間をいたわるってことができないの?」
「私はもっとない」
といって、タコ壺の先生と仲良しの桜井先生が、おとうさんの右手を高くあげて、くいっとひっぱりすじのところをおしていきました。
「痛いっていうのっあんたは何でいつもそうなのっ
おとうさんは、鼻を真っ赤にしておこっています。おとうさん、この人たちのおもちゃなんだねえ。
「あ、そうだ」
ぼくは、かばんの中からふくろを出して、タコ壺の先生にわたしました。
「藤川先生にないしょでもってきたよ」
タコ壺の先生がなかみを見て、
「聴診器
と、叫びました。
「リカに使っていたからきたないかも」
ぼくは、もうしわけなさそうにいいましたが、
「いいって」
タコ壺の先生は、ほっとしたようでした。桜井先生が、
「父親に似ないでいい子だ」
と、ぼくにおかしをくれました。
「ありがとう」
「ちょっと、あんた
ぼくがお礼をいったとき、おとうさんが口をはさんできました。
「あんたね、また、まずいお菓子を自分でいらないからといって、他人によこすのやめてくれる?第一、毒でも入っていたらどうすんのっ
桜井先生は、おとうさんのことばもあんまり気にするようすもありません。
「細太郎は、デリケートなのっあんたと違うの
おとうさん、おとうさん、おとうさん…、ぼく、おとうさんがかわいがってくれるのはうれしいけど、あんまりさわがないでください。
なんか、いつまでもこどもあつかいされているみたいな気がして、ちょっとどころか、すごくはずかしいです

おとうさん…。

ぼく、やだ
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夏休みの自由研究

2006-08-30 18:57:46 | へちま細太郎
こんにちは、へちま細太郎です。

夏休みの“自由研究”という宿題があって、ぼくはなんにするかずっとかんがえていました。でも、何をどうしたらよいのかわかりません。
「自由研究なんて、適当にやってりゃいいんだよ」
むせきにんだなあ、藤川先生…。
「だいたいな、俺たちの小学生のころは、インターネットが使えたわけじゃないから、調べるなら図書館、書くなら手書き、と決まってたんだ。最近のガキは贅沢だ」
と、ぶつぶつもんくをいってるので、たしかにそうだなあ、みんなパソコンで作ってくるんだろうなあ、と思いました。
ぼくは、パソコンをたちあげる気にもなれなくて、にわに出てみるとおばあちゃんが花をつんでいました。
いいかおりがしてきます。
「おばあちゃん、この花なあに」
ときくと、
「ハーブだよ。」
とおしえてくれました。
「これがミント、ミントといっても種類はたくさんあるんだよ。こっちはレモングラス、これはカモミール」
花もきれいです。
「おまえ、毎朝飲んでるだろ、レモングラスは」
そういえば…。
ぼくはその時、ひらめきました。
「これだ」
ぼくは、ハーブについてしらべることにしました。 おばあちゃんが、ハーブの本をたくさんもっていたのでたすかりました。
にわのハーブや、ハーブガーデンまでつれていってもらい、写真をとったりおし花にしました。
なんと、トウモロコシもハーブだったんです。 びっくりですね。
藤川先生は、トウモロコシのかわでへんな人形を作りました。うちの中には、藤川先生が作ったものが、たくさんおいてあります 。
「どれか見本にして似たようなものを作れ。どーせオヤジに似て不器用なんだ」
と、あのナンパな藤川先生にしては、すばらしいできばえのものばかりです。さんざんまよったけど、トウモロコシのかわで作ったへんな人形をえらんで、夏休みの工作の宿題にすることにしました。
「おまえ、目が高いな。俺はこれが一番気に入っているんだよ」
藤川先生が、トウモロコシ人形をほおにすりすりしました。
そのようすをリカがじっとみていたんですが、なんかうらめしそうな目をしていました。なんか、不安だなあ。
ぼくが心ぱいした通り、目をはなしたすきに、リカがトウモロコシ人形におしっこをかけてしまいました。

リカ、トウモロコシ人形にやきもちやくなよ~(-.-;)
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貝塚

2006-08-29 20:13:17 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

近所の子ども会で、千葉市のかそり(加曽利)貝塚というところに行きました。
かそり(加曽利)貝塚には、つが(都賀)駅からモノレールにのって行きました。このモノレールは、ぶら下がっていたので、ちょっとこわかったけど、もう1回乗りたいな、と思いました。
貝塚というのは、じょうもん(縄文)時代のゴミ捨て場だそうです。だから、食べたもの…貝がらとかどうぶつのほねとか、どうぐが出てきます。
いちばんかんしんしたのは、ほとんどのどうぶつのほねはバラバラなのに、犬のほねだけはきちんとまいそうしてあったのが見つかったことかな。人間にとって、犬はたいせつな家ぞくと一しょなんだなと思いました。
ぼくも、リカをたいせつにしようとおもいました。
ここは、公園なので気持ちがよいです。自ぜんのままなのでまむしがいるそうです。

まむし…って、どくへびだよねえ。
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じゃがいもととうもろこし

2006-08-28 23:30:20 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

夏休みのある日、ぼくたちのクラスがぜんいんあつまって、じゃがいものしゅうかくをしました。
ひとり一本ずつぬきました。ねっこには、じゃがいもがたくさんついていました。
「カレー作ろうよ」
と、しんいちくんがいうと、
「みんなで食べるぶんをカレーで作るとたいへんなの。やいて食べるの
きょうこちゃんが、はんたいすると女子はみんなきょうこちゃんにさんせいしました。
「それに、さらだ先生がとうもろこしをもってきてくれたし、やっぱりやいて食べるのが一ばんよ」
よしこちゃんも、さらだ先生をゆびさしていいました。
「みんなの分もちゃんとあるからな。皮をむいてごみ穴に入れるんだぞ」
さらだ先生が、ぼくたちをぐるりとみまわしてどなっています。
「カレー食べたかったなあ」
しんいちくんががっかりしたようにいうと、
「だってにんじんはいってるもん」
ゆきこちゃんがそういって、じろりとにらみました。
「ばかじゃねえの、あいつら」
たかひろくんが、おおごえでいうと、
「なんかいった
と、いっせいにこうげきしてきました。
「な~んでもない」
みきおくんが、あいてにするかっ、というかおをしたあと、あかんべーをしました。
「おまえら、なんだって仲が悪いんだ。けんかしてると、なくなるぞ」
さらだ先生が、みきおくんのかたに手をのせて、
「みきお、黒くなったなあ」
と、わらいながらとうもろこしをわたしました。
「焼いてしょうゆをつけて食べるんだよ」
ニコニコしながらきょうすけくんが、じゃがいもをもってきてくれました。
「しんぶんしをぬらしてからくるんでね」
水の入ったばけつもよういして、さすが学級委員長でした。
ぼくたちはたべそこねたくなかったので、じゃがいもをぬれたしんぶんしでくるんで、火の下のあつくなったすなにうめました。そのうち、とうもろこしのこうばしくやけたにおいがしてきて、みんなけんかをわすれてたべまくりました。
しんいちくんがくいしんぼなのと、みきおくんが朝からバスケットのれんしゅうをしてきたので、ふたりでたくさんたべてしまい、そのことで女子がもんくをいったので、たかひろくんときょうこちゃんがどなりあいになりました。
さらだ先生、とめなくていいのかなあ、とふりかえれば、ふくろにじゃがいもをつめこんでいるのをみてしまいました

だめだこりゃ…
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藤川先生の夏休み6

2006-08-27 23:58:45 | へちま細太郎
挨拶はかんべんしてくれな、藤川だべ

中島教授のヘボ演説を聞かされる前に、俺たちは暗黙のうちに止めようと必死になった。こいつ、熱すぎなんだ。
「あんたね、リポビタン毎日かけたらそうなったわけ?品種も肥料も改良じゃなくて、ただの栄養過多の育ち過ぎなんじゃないの?」
「僕は愛情が育てたんだと思うなあ
「悠樹ね、点数稼いでもしょうがないよ。単に、突然変異だよ」
けんちゃんは、(仮)亀梨1号…悠樹の発言が、余計な方向に行かないように起動修正する。
「けんちゃんさあ、彼女いないからそんな発言するんだよ。たまに恋してみなって、人生に潤いが生まれるよ
生徒に言われちゃあ、けんちゃんおしまいだな。
「バーカ、ありすぎてこんなになったらどうするんだ
「こんなにとはなんだ、こんなにとは…
俺たちは必死で会話を続け、座りながらカニの横ばいのように動き始めた。
「きっと、そのうち、虫とか捕まえて食い出すに違いない」
「あんなでかいやつが虫でがまんできるか?ネズミぐらいは食いそうだ」
「それでも飽きたらず、保健室に来る生徒はみんな食われてるんだ」
「そんで、服とか靴とか、ぺって吐き出すのな(^_^;)
と、もはや言いたい放題になった時、
「ふ~じ~か~わ~せ~んせ~い
と、天から恐ろしげな声が聞こえてきた。
「あ?」
俺たちの前に、仁王立ちした匿名希望の東山先生がいた。
「げえっ
「ちょ~しんき~
俺は、座ったまんま後ろ向きの状態で逃げ出した。
「こらっ、あほっ藤川淀川に沈めたるでっ
「かんべんしてくれえええっ
俺のその時の逃げっぷりが、あまりにも無様だっていうのでしばらくは笑いものになってしまったが、実はそれだけじゃなかったんだな…。
俺は、後ろ向きだったために気がつかなかったんだが、2人連れの女がやってきて、俺は思いっきりぶつかってしまった。
「あ、すいま…げっ\(゜□゜)/
びっくりしたなんてもんじゃない。あのパフィオなんとかって蘭が歩いてきたのかと思った。
「うわっナマハゲ女
「げっタラバガニの逆立ち
けんちゃんと(仮)亀梨1号…悠樹が、硬直していた。
衣笠米穀店の長女と三女だった。
中島教授の、巨大化した蘭を見にやってきたんだと。

俺のところに、タラバガニの逆立ちとの見合い話が持ち込まれたのは、翌日のことだった。

俺を誰だと思ってんだあっ
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藤川先生の夏休み5

2006-08-26 23:58:41 | へちま細太郎
挨拶する気力なし…。藤川でおます

俺とけんちゃんが保健室の前でへたりこんでいると、ガラス戸が開いて(仮)亀梨1号が放り出されてきた。
「悠樹、なんだぁおまえ」
(仮)亀梨1号…は、
「失恋ぐらいで保健室にくるな、だと
頭をかきながら(仮)亀梨1号…悠樹は俺たちの隣に座り込んだ。
「坊ちゃんさ、なんか保健室に出入り禁止だって、タコの先生が怒りまくってっけど、なんかやらかしたの?」
(仮)亀梨1号…悠樹は、俺を見る。
「何だ、坊ちゃんというのは」
けんちゃんはけげんな顔をしている。
「前々から聞こうと思ってたんだけどさ、あんた、何なの?」
俺は横目でけんちゃんをちらっと見て、
「まあまあ、そんなことより、悠樹、何であんな不気味なものがあそこにあるんだ?」と、話を変える。
「俺がきた時に中島教授が運んできていた。気持ちわりぃけどあれでも蘭なんだとさ。蘭て、結婚式とかお祝いかなんかにある花だよね?」
「あれは蘭の原種に近い貴重なものなんだと、中島教授が愛をこめて栽培しているものらしい」
けんちゃんが左足で右足をかいた。
「春休みにみた。でも、あんなでかくはなかったぞ」
「そうとも、肥料を改良したんだ」
ガラス戸が開いて、中島教授が顔を出した。
「肥料にうっかりとリポビタンの一番高いやつを落としてしまってな、そしたらこのように育った」
「そういうの肥料改良っていうか」
(仮)亀梨1号…悠樹は、髪をかきあげてめんどくさそうな顔をした。
「ふん、頭の悪い高校生に何がわかる」
中島教授は怒り心頭だ。

わけのわかんねえ、おやじだな。
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藤川先生の夏休み4

2006-08-25 23:59:17 | へちま細太郎
「ぎゃあああああっ
いきなりで悪いんだが、俺とけんちゃんは、タコ壺保健室のガラス戸を開けるなり悲鳴をあげた。
「なんなんだ、この不気味な物体はっ
ウルトラマンシリーズにでも出てきそうな、人の背丈ほどくらいもある宇宙植物怪獣のようなものが、でんっと置いてあった。
「まさかこれは…」
けんちゃんがつぶやく。
「そうだそうだ、そのまさかだ」
奥から顔を出したのは、大学の園芸学部の中島教授だ。
「パフィオ・ペディルム・ペンダントグッズだ」
「ぎええええ、気持ち悪っ
「私の愛する小百合に何を言うか」
さ、小百合って…、
「あ~~熊田小百合か~。どうみても吉永小百合ではなかろ~がっ
俺は、保健室のガラス戸をピシャリと閉めて外に逃げだしてしまった。
中から、
「熊田小百合って誰だ?」
「ブタゴリラのお母さんだよ」
「なんだそれは」
という声が聞こえてきた。
「あ~気持ち悪いあ~気持ち悪い、何であんなのがあるんだ~」
俺とけんちゃんは、あまりの衝撃に腰を抜かしてへたりこんでしまった。

だから、つづく
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藤川先生の夏休み3

2006-08-24 18:20:04 | へちま細太郎

はい、子猫ちゃんたち、藤川だよ。。。

俺は、グランドからとぼとぼと、タコ壺保健室へと向った。
夏休み中に、備品監査があって、ちゃんと道具がそろっているかどうかを確認する、重要な作業があるんだが、実は、俺は、タコ壺保健室から聴診器を一つ失敬してきたんだ。
今まで読んでいてわかると思うが、俺は聴診器を使って「イケナイ」遊びを、細太郎の愛犬のリカとやっているんだな。
確かに、女の子に使ったことはあるけどさ、あるんだけど、反応がイマイチで、リカと遊んでいた方が面白いんだ。
犬に使ったと知って、匿名希望の東山先生が大激怒。そりゃあ、誰だって返せとは言わないよな。でも、リカは毎日風呂に入っているからきれいだぞ。うちん中で生活しているしね。
ふだんは怖くもないタコ壺保健室が、今日はなんだか怖い。
なぜか、近寄ってはいけない、といういやな予感がする。
この胸のへんな動悸は、いったいなんなんだ?
聴診器だけのせいじゃない。
「おい」
振り返ると、けんちゃんが追いかけてきた。
「何だよ」
俺は力なく答える。
「悠樹はふだんはいったいどんな生活態度なんだ」
「はあ?」
けんちゃん、あんた、失恋して飯食っていない生徒が心配じゃないのか。
と、ふだんの俺だったらケリが入るところなんだが、でも、なんか微妙な感じがするんだ。
けんちゃんは、俺に対して身構える姿勢をとっているが、俺が何にも言わないので拍子抜けしたみたいだ。
「なんだ?どうしたんだ?」
「う~ん」
俺は、何も答えない。
けんちゃんは、俺の顔を覗き込んで、
「藤川先生、あんたも飯食ってないの?」
と言った。
「悪いが、俺は三度の飯がきちんと食うタイプなんだ。それに、失恋したくらいでひっくり返ってたらキリない」
と、ここまで言ったらけんちゃんがついてこない。
「なんだよ、どうしたんだよ」
俺は振り返って、立ちすくんでいるけんちゃんに声をかけた。
「なんか、嫌な予感がする」
「は?」
「行ってはいけないという、何かこのあたりから、こう…」
けんちゃんは、みぞおちのあたりをさすっている。
「けんちゃんもか?」
俺とけんちゃんは、お互い顔を見合わせた。

いったい、なんなんだ、この変な予感は…

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