こんばんは、へちま細太郎
です。
バス停でみたたかひろは、坊主頭だった。
「なんだ、どうした」
水嶋先輩に頭をなぜられ、たかのりはますますうなだれてしまった。
水嶋先輩に言われると、男子も女子もみんな恥ずかしくなってしまうのは、なぜなんだろう。
「おっ、なんだたかのり、まさか坊ちゃんにやられたか」
久しぶりに登校した高3のラグビー部の先輩にこずかれた。
「くいもんで遊んだな」
さすが、元はサッカー部の先輩たちは、藤川先生の性格を飲み込んでいる。
「よくわかるなあ」
たかひろは感心している。
ん?ちょっと待てよ…ってことは、木曜日にかつお梅で遊んだしんいちも同じようなめにあってるな。
ということで、学校につくなりしんいちのクラスに行ってみた。
ああ、やっぱり…。
頭をタオルで巻いたしんいちが、ショボンと座っていた。 う~ん、坊主頭はないんじゃないかと思うけど、賞味期限のきれた食べ物なら誰だって遊んじゃうよな~と思った。
けど、この話をきいた桜井先生が、
「私は食うぞ」
と言い、
「罰当たりめ」
と、恩師の片山教授と喧嘩したそうだ。
たくましい人たちだ。