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へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

ぼくはユウメイくんでちゅ

2020-04-14 17:42:11 | へちま細太郎

はじめまちて、ぼくがユウメイくんでちゅ。
やもりでちゅ。
いばらきけんのいわいしゅしんでちゅ。
いっちょにうつているのは、ちょろちゅけでちゅ。
へびでちゅ。
さいたまけんのながとろしゅしんでちゅ。

ちょろすけす。
さけすきす。
とんでさいたます。

おはなみしたでちゅ。
さくらきれいす。
うつているかわでおばちゃん(作者)が、むかしかめみつけたでちゅ。
いじゅういんかめきち、となづけたそうす。
そしたら、たからくじあたたでちゅ。
せんえんす。。。
たいしたことないでちゅね。
おばちゃん、おかねないす。。。
やきゅうぐっずかってばかりいるからでちゅ。
ことし、やきうまだみてなくて、はっきょしてるすよ。

ストレスたまってんだいっ!!
悪いか!!
クラスター地域に住んでいても、出勤だあい。。。

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不謹慎だが…きょう

2020-04-13 14:16:07 | へちま細太郎

須庭寺のことみさんが心配していた。
「あのバカが、一番最初にウィルスを拾ってくるに違いない」
と。バカとはもちろん、副住職さまのことだ。
なんて言っても、一冬に種類の違うインフルにかかるような奴だから、今回の新型もって周囲は頭を悩ませているらしい。
ことみさんは、副住職さんとは数か月前に、やっと他人になることができてほっとしているんだが、副住職であることには違いないので、通いを須庭寺でもやめさせていない。最大の檀家である藤川家の分家の長男だからね、無碍にもできない。が、実際分家の当主はお姉さんだ。
で、寺の庫裏から入ってくる人たちのために健康表なるものが置いてあり、記入しないと入れない。体温がわからないとはからされる。
「息子が小学校に入る前だからな。対策とらんと」
と、一人息子を亡くしている住職様は慎重だ。
長いこと部屋にこもっていた俺たちは、本堂の掃除でもしようかと遊びに来て、強風と雨の中、扉を開けっぱなしの状態で仏像を磨いていた。
「ちゃんとやらんと、百合絵さんの手作りクッキーをやらんぞ」
偉そうな副住職さんの顔は赤いし、目もうつろだ。
「あんた、熱あんだろ」
医学部生のたかのりは、マスクの上から手ぬぐいをさらに巻き付け、雑巾で拭いた手で副住職さんの額に手を乗せようとして、
「なあにをするかああああああ」
と副住職さんに手を払いのけられた瞬間に、ラグビーの癖ですぐさまタックル返しをしてしまった。
「あ」
副住職様はあっけなく倒れてしまい、ひ~ひ~とうなっている。
「熱あったんかよ~」
「気管支がひいひいいってそうな気がする」
「肺炎か?」
「ええええ?」
騒ぎを聞きつけて百合絵さまたちがやってきて、副住職さまをみるなり、
「あらま」
と一応心配するような態度をしたが、廊下に蹴りだしてしまった。
「あとで、アルコール消毒してね」
元妻のことみさんは無慈悲にいい、去っていく救急車に向かって、
「二度と帰ってくんな」
とつぶやいたとさ。
で、副住職さまは、ただのインフルエンザだった。
「今頃?」
「らしいねえ」
と俺らが笑っているときに、住職さまは本気で、山奥の寺に追いだそうかと考えていたらしい。
この話で、これだけイメージが崩れ去った人も珍しい。

細太郎でした。

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事務方はてんやわんや

2020-04-07 17:10:20 | へちま細太郎

おひさ。

細太郎の父の一です。
誰だって?もうあんまり登場してないから、わからないって?
え?影が薄い?
薄くないぜ、こんちくしょう。

3月にいきなり学校が休校になり、学園全体総合事務局は大わらわになった。
中高大からの生徒学生へ送る通信文の郵送代の請求、大学の卒業式中止によるもろもろの経費、学食の支払いだの請求書やらなにやらで書類が飛び交う毎日だ。
そのうえで、4月になってさらにまた休校だと?
毎日毎日農協の与田からの厭味ったらしい電話が、一番の頭痛のたねだ。
教師どもはためこんだ領収書の束を、各事務室にまとめて持ち込むから払い出しのこっちは、毎日銀行通いだ。
授業料に関しては、ほどよい小金持ちの家庭が多いので、支払いも滞ることなくこれはこれで困らないが、
「美都地区№1の豪農の、農産物の行き先が厳しいのよ」
と、卒業生の小栗が愚痴をこぼしにくるかと思えば、
「美都地区№2の豪農も厳しい」
と、水嶋も暇つぶしにくる。
冷やかしもたいがいにしやがれ!
で、家に帰れば帰ったで、
「コロナにかかる前に嫁もらえよ」
と、知事の秘書課を未だに辞めない親父が、
「知事から預かってきた」
見たくもない見合い写真とを持ってくる。
「誰が、大学生のガキがいるさえない俺に嫁がくるんだよ~」
と突き返す。
「おやじ、おれ、今年から大学院」
息子の細太郎が、シャカイとみっふぃをもふもふしながら、訂正を要求してきた。
「何?大学院だあ?いつだれが許可した」
俺は、いつの間にか息子が大学院生になっていた事実に驚いた。
しかも、こいつは浪人している。
「おまえ、いくつになったんだ!!」
「こないだ、23になった」
「あらら、光一はその年ですでに父親だっていうのに、あんたまだできないの?」
細太郎は、一瞬かたまったようだが、
「気を付けている。でも、結局、あいつと結婚するのかなあ」
と、ぼやきやがった。
あの性悪娘と結婚なんて、おとうさんはゆるさないぞ~!!
ああ、もう、ガーゼマスクが小さい総理大臣、顔見てるだけで笑っちゃうんだよ!!
てか、おれ、相当疲れている。寝ようもう

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