昨日から調子が悪そうだった鬼嫁慶子が、高熱が出て病院にいってみたら新型感染だった。
慶子のクラスは学級閉鎖だったんだとさ。
こりゃまたねえ。
俺?
俺は元気で今日もテニスだよ~
けんちゃんだ.。
うちの嫁はいい女だ、かわりもんだけど…。
で、マッドサイエンティスト中島教授と片山教授の二人と、匿名希望の東山が新型に感染した。
園芸学部の中島教授はともかく、保健室とカウンセリン研究所の場合、不特定多数が出入りするからインフルエンザも感染しやすいだろうと思うんだけど。
中島教授の場合、なんでだ?
と思ったら、高校の桜井が
「そりゃ、あんた、隠れて保健室に入りこんで、感染した生徒やら学生やらがねたベッドで居眠りこいてりゃうつるだろう」
と、先輩に対する口調とは思えない話し方だ。
「おめえ、ふとんで寝たくらいで感染するか?」
「それだけじゃあ、感染しないだろうけど、くしゃみしたり涎垂らして寝ていたふとんに寝たらねえ、うつるかもよ」
まったく、憶測の好きなやつだ、昔っから変わらねえ。
「違うね」
と、その時に声をかけてきたのは先日まで新型に感染していた(仮)嵐1号だ。
「中島教授は、俺が飲みかけでおいといた、PEPUSIのAZUKIを飲んじまったんだよ」
「何?」
「AZUKI味?」
俺はびっくり。
「また、そんなのを出したのか」
う~ん、飲んでみたいような気がするけど…シソ味で懲りてるからなあ
「そんなものがおいてあれば、確かに中島教授だって飲んでみたくなるよな」
「バカだもん」
ひでえいわれようだが、あれでも園芸学部の学部長だし、そういえば片山教授は学長だったな
「学部長、学長ともに新型感染だと、いよいよ学園閉鎖か?」
「そうえば、うちの校長、発熱して早退した」
桜井が言えば、俺も思い出した。
「中学は教頭が熱出して休みだ」
他人にうつし完治した(仮)嵐1号は、
「そりゃあ、楽しみだ」
と、ポケットからPEPUSIのAZUKI味を取り出し、
「飲むけ?」
と、聞いてきた。
俺と桜井は即座に首をふり、
「いらねえ」
と叫んだ。
「しょうがねえなあ、こんなにうまいのに…」
(仮)嵐1号はイッキ飲みして、
「ああ、うめえ」
と言ったのであった。
誰が飲むか、バカ野郎
こんばんは、へちま細太郎です。
「それで…、何でエプロン縫わなきゃいけねえんだよっ」
「…となるわけだよ」
と、バスケとサッカー部の高1の先輩たちが針を持ってエプロンに糸を通していた。
「何やってんですか?」
「刺し子だよ、刺し子」
先輩たちは顔もあげずに答える。
「刺し子って何ですか?」
「…」
先輩は顔を見合わせて黙ってしまった。
「う~ん」
「おまえ、知ってる?」
「さあ」
と、みんなで首を傾げている時にけんちゃん先生と藤川先生がやってきた。
先輩たちの縫い物姿に目を留めた先生たちが、
「何やってんだ」
とエプロンを引っ張った。
「あーっ」
この時、せっかく刺した糸が全部抜けてしまった…。
「このバカ殿コンビっ」
あ~あ…。
けんちゃんと藤川先生は、糸をたらしたエプロンを持って顔を見合わせていた。
「バカ殿だって」
「おめえだろ」
「違うよ」
同じだって…(-"-;)
それにしても、先輩かわいそう…。
眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い
眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い
眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い
「おや?」
「なんだよ」
「デートじゃないのかよ」
「あ?何のことだよ」
「違うのか?」
「何がだよ」
「う~ん」
「何か勘違いしてね?」
「う~ん」
藤川先生は腕組みして唸る。
ぼくも腕組みして、唸った。
デートじゃなかったの?
ぼくらのはやとちり?
う~ん。
へちま細太郎でした。