へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

頼むから…

2009-11-30 22:34:07 | へちま細太郎
「お茶漬けが食べたいんだけど、いいけ?」
と、おじいちゃんが阿部さんに言った。
すると阿部さんは、
「シャケにしますか?梅にしますか?わさびにしますか?」
と、聞いてきた。
「何でもいい」
「さようでございますねえ」
阿部さんは、お茶漬けにも気合いが入っている。
「普通でいいんだけどねえ」
と、おじいちゃんは阿部さんに聞こえないようにつぶやいた。
美都田吾作なんて、嫌いだ。
へちま細太郎でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

だれ?

2009-11-29 22:50:12 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

おとうさんのお見舞いにいった。 そしたらきれいな女の人がおとうさんの部屋から出てきた。その人はぼくと反対の方に向かって歩いていってしまった。
誰だろう。
ぼくはおとうさんに尋ねてみると、
「あ?」
と逆に聞き返された。
「何だ?誰が来てたって?」
「だから、女の人…」
ぼくは見間違いだったかな、と首を傾げた。
「ここは、病院だからねえ」
と、ドアを開けて入ってきたのは、
「何しに来たんだ」
と、招かれざる棒斐浄寺の尼さんだった。
「おはらいしてやろうかあ~」と、ニヤニヤ笑っている。 「どこの誰を泣かしたんだあ」「うるせえな」
おとうさんはぶりぶり怒っている。
だけど、ほんとに勘違いかなあ。幽霊だとしても、あんなきれいな女の人、何でおとうさんの部屋に来たんだろうな。
悪いことでもしたかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ばあさんが退院した

2009-11-28 22:21:21 | へちま細太郎
また、やかましくなるなあ~
じいちゃんだ
じゃ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

休刊

2009-11-27 22:15:04 | 休刊案内
眠いから寝るべぇ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つくばった駅伝の楽しい話題

2009-11-26 22:04:31 | へちま細太郎
ギックリ腰とインフルエンザで入院中のおばあちゃんよ。違う病室にバカ息子がいるけど、お互い会ってないのよ、これがね。

さて、入院中は上げ膳据え膳なところもあって、動きたい私には退屈でしょうがない。
でも、腰痛い。 そんな中で、テレビは唯一の外界と接触できるものなんだけど。
というわけで、孫が出場したつくばった駅伝がニュースで流れた上に、翌日のワイドショーで取り上げられたから、これは見なくちゃと張り切ってしまった。
で…(-.-;)。
レポーターのお目当ては、仮装?もあったろうけど、やっぱりうちの居候のバカ殿と娘婿の二人だったようね。けんちゃんは相変わらずの寝起きのヘアスタイルでサッカー日本代表のレプリカを着ていてかなりまともだったけど、のぶちゃんはパワーアップした大僧正スタイル。目立つからかなりの注目。
頭痛いわ、こりゃ
そんな中で肝心のバカ殿は、レポーターの後ろにいて、海女さんの格好でピースサインを出してつまみ出されていたのよっ。
バカねぇ、テレビ局も…。あれが藤川家の次期当主よ、美都田吾作の子孫よ、と笑っちゃったわよ。
とうとうテレビ局もバカ殿を探し出せなかったみたいだけど、その変わりとんでもないものが映りこんでいて、ちょっとした騒ぎになっちゃったのよ。
ほらほら、ひな人形が隠居のじいさんを扇でひっぱたいているじゃない。鎧甲をきた数人の武将が走ってるでしょ?
でも、キャスターたちは、なかったことにしたかったらしく、ゲストコメンテーターが触れてもスルーしてたね。
なんでだろう。 連休だから楽しい話題で片付けたかったのかもね。
やあね、ケツの穴小さくて…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今夜は酢豚

2009-11-25 23:09:04 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

昨日阿部さんが宣言した通り、今夜は中華だった。
ごはん、中華スープの中身は、ほぐした蟹肉にとき卵の白身がふんわりと浮かんでいた。
「きれいだ」ぼくは思わずつぶやき、他のおかずをみた。 酢豚、彩りも鮮やかなパプリカとシメジの炒めもの。くらげとキュウリのサラダ。
杏仁豆腐までついていた。
「すっご~い」
慶子おねえちゃんが歓声をあげ、
「幸せ~」
と、誰よりも早く食べていた。
「慶子おまえな…」
広之おにいちゃんはため息をつき、おじいちゃんはボソッつぶやいた。
「普通のごはんが食べたい…」
実は…ぼくもなんだ。
阿部さん、ごめんね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お手伝いさんの名前は阿部さん

2009-11-24 19:56:33 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

おばあちゃんとおとうさんが、インフルエンザとケガのダブルで入院してしまった。二人ともとりあえず、インフルエンザが治り次第退院してくる予定だ。かといって、ギックリ腰と骨折では入院していた方がいいような気がする。
うちはきれい好きな藤川先生だけではさすがに無理なので、藤川先生の実家からお手伝いさんが来て、そうじやごはんを作ってくれている。
「なに、孫が世話になっている礼だ」
そう言ってご隠居さまが、病院と家に寄越してくれたんだ。
金持ちは気前がいいな。
「しかし、さすが藤川家だな、料理がうまい」
ずらっと並んだ料理を前に、おじいちゃんは大喜びだ。
「私はこれでも調理師でございます」
と、鼻高々になったのは阿部という名前のお手伝いさんだ。
「藤川家に勤める条件の中には、調理師の免許が必要とありますので」
「へ、へぇ」
「明日は中華にしましょう」
「中華もできるの?」
ぼくは、ふろふき大根を口にくわえたまま、阿部さんをみた。
「うちはな、ほら、田吾作のバカが食い道楽だから」
藤川先生が 鯖の味噌煮をつつく。
「だから、法華おねえさんや香華おねえさんはお料理が上手なんだ」
「私がお教えいたしました」
さらに鼻高々。
「うちのばあさんもうまいけどな」
おじいちゃん、負けてない。阿部さん、ちょっとムッとしたみたい。
「あ、そうだ」
と、おじいちゃん。
「慶子をしばらく藤川家に修業に出せ、少しはまともになるべ」
「だ~めだ、だめだ、慶子はじいさんと気が合ってさらにパワーアップしてしまう。それじゃ広之がかわいそうだ」
「あいつも、なんのためにヤンキーだったんだかわからんな」
お、おじいちゃんってば…。 こうして、ぼくたちは藤川家のおかげで、おばあちゃんに骨休めしてもらうことができた。
でも、贅沢な料理はいらないから普通のごはんが食べたいよ~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

休刊日

2009-11-23 22:31:04 | へちま細太郎
連休ですから…

はい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

毎度お馴染みつくばった駅伝

2009-11-22 22:59:28 | へちま細太郎
ども、大学生の(仮)亀梨軍団の悠樹だよ。
たまに登場する時は、理不尽な先生たちのせいだと思ってくれ。
三連休が台なしだよ。とほほ。

恒例のつくばった駅伝。年々ド派手になっていく仮装駅伝は、ニュースやワイドショーの格好の餌食だ。
特に、うちの先生たちの格好たるや、注目の的だ。しかも、美都藩のバカ殿が出ているとあって、テレビ局は坊ちゃんを探しまくるがどこにいるやら探し出されていないようだ。
「というわけで、藤川家といえば、あの『美都田吾作』こと藤川孝国公を思い浮かべますが…」
と、レポーターは取材中だ。
「げっ」
レポーターの後ろでピースサインを出しているのが、坊ちゃんだ。しかも、
「海女さん」だ。
「不気味すぎる海女さん」
OB連中も呆れている。
「最後までバレないで欲しい」
俺たちはピースサインを両手に出して、レポーターの後ろで歩き回り、それとは知らず取材スタッフにつまみ出される坊ちゃんをみてため息をついたのさ。
結果?そりゃもちろん、と俺たちがぶっちぎりで優勝と言いたいが、今年は陸上部にとられた。先生たちは、二日酔いでも完走。
んで、今は去年仲良くなった製薬会社の人たちに加え、つくばった高校の先生たちと大宴会中さ。ほんとはこれが目的なんじゃねえの、と俺たちもすみっこで酒飲みさ。
ところで、なんだよ、あの犬2匹は。
ちゃっかり酒飲んで、いびきかいて寝てるぜ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おとうさんの骨折

2009-11-21 23:07:04 | へちま細太郎
藤川だ。

昨日はうちの親戚がやらかしてくれたおかげで、こ~いっちゃんは階段から落ち、左足を骨折してしまった。
即入院…だが、何せ新型感染中だから隔離隔離。
で、俺もおじさんもこ~いっちゃんとおばさんの面倒はみきれないから、実家から手伝いを寄越してもらった。
家に戻ってみると、
「よ、バカ殿」
と、金本さんが上がり込んでリカを相手に遊んでいた。
「何ですか」
「何ですかじゃないだろ、明日は何だと思ってんだ」
「明日~?」
何かあったっけ?と首を傾げた。
「監督、お待たせしました」
そこへ細太郎が荷物を抱えて降りてきた。
「何だ、どうした」
「どうしたじゃないでしょ、仮装大会でしょ」
「か、仮装?…あ…」
しまったっ、つくばった駅伝かっ。また、なんてめんどくさいことを都合よく忘れてたもんだ。
「…ということは…」
俺は、リカ抱えて手をクイクイ、とこっちに向かって笑っている金本さんをみた。
「出なきゃ…だめ?」
「だめだ」
金本さんは荷物をまとめてこい、と俺を追い立て、
「こりゃ、娘っこ、おまえもこい」
とリカを抱き上げた。
「うちの息子の嫁になるか?まだ、一人もんでドーテイだ」
なんてことを言うんだ、このおやじは…。
というわけで、俺は細い太郎とともに、合宿所に連れて来られて、今は大宴会中さ。走れんの~、俺たち~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする