こんばんは、へちま細太郎です。
今日は、ぼくんちにめでたく給付金が入ったので、ぼくの分2万円をもらってバッシュを買いに行った。 ショッピングセンターのスポーツ店でバッシュをみていたら、
「細太郎君」
と、誰か女の子が声をかけてきた。
「あ、えーと…久しぶり」
りょうこちゃんだった。
「何みてるの?」
「バッシュ。バスケに入ったんだ」
ぼくは、ちょっぴりどきどきしながら答えた。
「孟宗のバスケって、とっても強いんだよね」
久しぶりにみるりょうこちゃんは、何かぼくの知っているりょうこちゃんと違って、どことなく大人っぽく見えた。
制服姿だからだろうか。
「りょうこちゃんは何か部活に入ったの?」
「うん、テニス部、今日はラケットを見に来たの」
「そう」
ぼくは、ちょっと何を話していいのか、戸惑ってしまった。こんな風に学校じゃないところで2人っきりになるのは、初めてだから。 なんとなく、せつない気持ちもあったし。
でも、制服姿にちょっぴりドキドキしたぼくは、
「久しぶりだから、いっしょに見ようか」
と、つい誘ってしまった。 すると、りょうこちゃんはぼくの顔をじっと見て、
「いいよ」
とニコッと微笑んだ。 ぼくは知らず知らずに口元が緩んでしまった。 照れくさいというか、何というか。
ぼくたちは、お互いの学校のこととかを話しながら買い物をして、ちょっとサーティワンに寄り道して、2人でアイスクリームを食べた。
こういうのをデートっていうんだろうか。
外へ出るとやんでいた雨が、パラパラと降り始めた。
「傘持ってきてない」
と、ぼくは空を仰いだ。
「私も」
りょうこちゃんとぼくは顔を見合わせ、
「せっかくやんだのに…」
と、ため息をついて雨の中をバス停に走った。 かなり強い降りにジャケットをきていないりょうこちゃんのブラウスが雨に濡れて、ぼくはドキッとした。
「あ」
下着が透けて見える。
あ…。ヤバい…。
相手はりょうこちゃんだぞ。
ぼくは持っていたショッピングバッグを両手で抱きかかえるようにした。りょうこちゃんは、気づいていないようだ。
ほっ。
でもぼくは、初めてぼくに起こった体の変化に、どうしていいのかわからなかった。
今日は、ぼくんちにめでたく給付金が入ったので、ぼくの分2万円をもらってバッシュを買いに行った。 ショッピングセンターのスポーツ店でバッシュをみていたら、
「細太郎君」
と、誰か女の子が声をかけてきた。
「あ、えーと…久しぶり」
りょうこちゃんだった。
「何みてるの?」
「バッシュ。バスケに入ったんだ」
ぼくは、ちょっぴりどきどきしながら答えた。
「孟宗のバスケって、とっても強いんだよね」
久しぶりにみるりょうこちゃんは、何かぼくの知っているりょうこちゃんと違って、どことなく大人っぽく見えた。
制服姿だからだろうか。
「りょうこちゃんは何か部活に入ったの?」
「うん、テニス部、今日はラケットを見に来たの」
「そう」
ぼくは、ちょっと何を話していいのか、戸惑ってしまった。こんな風に学校じゃないところで2人っきりになるのは、初めてだから。 なんとなく、せつない気持ちもあったし。
でも、制服姿にちょっぴりドキドキしたぼくは、
「久しぶりだから、いっしょに見ようか」
と、つい誘ってしまった。 すると、りょうこちゃんはぼくの顔をじっと見て、
「いいよ」
とニコッと微笑んだ。 ぼくは知らず知らずに口元が緩んでしまった。 照れくさいというか、何というか。
ぼくたちは、お互いの学校のこととかを話しながら買い物をして、ちょっとサーティワンに寄り道して、2人でアイスクリームを食べた。
こういうのをデートっていうんだろうか。
外へ出るとやんでいた雨が、パラパラと降り始めた。
「傘持ってきてない」
と、ぼくは空を仰いだ。
「私も」
りょうこちゃんとぼくは顔を見合わせ、
「せっかくやんだのに…」
と、ため息をついて雨の中をバス停に走った。 かなり強い降りにジャケットをきていないりょうこちゃんのブラウスが雨に濡れて、ぼくはドキッとした。
「あ」
下着が透けて見える。
あ…。ヤバい…。
相手はりょうこちゃんだぞ。
ぼくは持っていたショッピングバッグを両手で抱きかかえるようにした。りょうこちゃんは、気づいていないようだ。
ほっ。
でもぼくは、初めてぼくに起こった体の変化に、どうしていいのかわからなかった。