体育の授業編…痛い話

こんにちは、へちま細太郎です。

今日、午前中に体育の授業があった。
中間テストが終了したら、クラスマッチをやることになっていて、その種目のソフトボールの練習をすることになった。
「チンカップ、つけとけよ～」
たかのりのおバカ発言に、ムッとしたしんいちは、
「あれはキャッチャーだからつけたんだ。他はファースト以外つけない。ファーストだってめったにつけない」
「なんだ、おめえ、ピッチャーじゃなかったのかよ」
「どっちもやれって、からだデカイからまとが大きくて投げやすいだろうって」
ぼくたちは、呆れてものもいえない。
「金本先生、むちゃくちゃじゃね」
「いや、西岡さんがコントロールなさすぎなんだよ」
ミットにグローブみたいな手をつっこんでぼこぼこやりながら、ソフトボールでもキャッチャーのポジションにつく。
「人が変わったようだ。昔のしんいちとは思えない」
ぼくたちのなんともいえないため息に、
「ほんとねえ、どうしちゃったのかな？」
と、はるみも首をかしげている。
「みんな変わっちゃうのねえ、細太郎君、私、変わったでしょ？」
「全然」
「ひど～い」
はるみは、そういつつも、今まではとは違ってあまりわめかなくなった。
う、こいつ、どうしたんだ？
と、改めて見直そうとしたとたん、
「あ～」
という悲鳴が聞こえた。
みればしんいちがホームベース上にうずくまっている。
「やっちゃったのか…」
ピッチャーマウンドには、気合い十分の野茂だ。
「あ～、あいつの剛速球、もろに受けちゃったのね」
女子男子の合同だっただけに、全員から爆笑くらったしんいちは、しばらく立ち上がれず、
「使い物にならなくなったら、かわいそ」
という、金本先生の一言に、余計爆笑されたのであった。
ぼくまで痛くなってきた