キチローの変身

こんにちは、へちま細太郎です。

夏休みがあけてまず驚いたのが、キチローのバカが、
「どうも～、へちまちゃん、元気？」
と、顔を合わせるなり声をかけてきたのだ。
「あ？」
小太りな体型はそのままに、今までかけてなかったメガネをかけている。
しかも髪形が、今までのぼっちゃんがりから、盛り髪ショートになっていた。
「ああ？」
最近、盛り髪する兄ちゃんたちが増えてきたけど、何を考えているんだか、目覚めたんだか。
「じぶん～、ちょっと～心境の変化があっちゃってさあ、今までのじぶんだと～、なんかあ無理っていうかあ～、押さえてたっていうか～り～む～なので～」
。
はるみも唖然、でも、性格の悪いはるみがいつまでも驚いているはずがない。
「は？何言ってんの？日本語しゃべんなよ、バカじゃないの？似合ってないよ、その髪形」
「ふ、じぶんがいつまでも～君みたいなあ女の子に～かかわっているとでも～思うのかい？～」
「かかわってないわよ、今までだってキモイからバスに乗んないでよ」
「じぶん～、二度と～、きみのような～…」
「いくらバカ言葉しゃべったって、盛り髪にしたって、顔が悪けりゃ、意味ないでしょ～がっボケっ」
「あ～、ガチで怒っちゃってるう～」
こんな言葉は使いたくないけど、でも使いたい。
死んでしまえ