11月19日から21日まで甑島を訪問した。
甑島は串木野港からジェットフォイルで約60分。東シナ海上の3つの島からなる。
甑島には上甑島の里と下甑島の手打に地頭仮屋が置かれ、両地区に武家集落(麓)が形成された。玉石垣の続く武家屋敷通りを歩くと東シナ海の洋上に武家集落が形成されたことに不思議さと感銘を受ける。
一方、甑島の集落には平家落人の伝説が残っているそうだ。同行のMさん(彼は中世の歴史に詳しく各地の城跡を訪れる趣味をもっている)の話によると、鹿児島の離島には源氏(=島津氏)を囲むように平氏の伝説が島々に伝わっているとのこと。
歴史の事実はともかく、鹿児島の島々に源氏を挟むように平家の伝説が伝わるという話に興味を覚えました。案内者の方も確かに甑島の集落には転々と平家のゆかりが伝わっているようだと話してくれました。
民俗学的には各地の平家伝説の信憑性に疑問符が付くケースが多いようだが伝説が伝わる背景に興味を覚える。
そんな視点から記事を取り上げるのもおもしろい。
甑島の武家屋敷通りの風景は後日写真をアップしたい。