himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

カイロス初号機 楽しみはもう少し後に

2024年03月11日 | 天体写真

3月9日、日本初の民間ロケット打ち上げ企業であるスペースワン(株)が、和歌山県串本町に建設した”スペースポート紀伊”から”カイロスロケット”が打ち上げられるということで見学に行ってきました。

紀伊半島の南端にあるスペースポート紀伊へのアクセスはJR紀勢線、また車では国道42号線1本しかありません。そして42号線沿いには平地が少なく、十台以上の車が駐車できる場所もほとんどありません。

今回の打ち上げに関しては地元自治体が有料の見学場所を設けて、10km位離れた紀伊勝浦の駐車場からシャトルバスが運行されます。

自宅からは約180km、3時間ちょっとの行程です。道路が混むことが予想されますので、自宅を朝5時30分に出発。

自宅から現地の駐車場までほぼ高速道路と無料のバイパス道で行けます。

道路にはこんな表示が。段々期待が高まります。なんだか花火大会の様ですね。

シャトルバスに乗り換え、見学場所である旧浦上小学校に9時30分着。

既に多くの方がみえています。この見学場所は2500名集まるそうです。

校庭には今回打ち上げ予定の”カイロス”模型があり皆さん記念撮影をされています。

実物より少し短いそうです。

特設ステージではライブ中継が行われています。

そして打ち上げ時刻、午前11時1分12秒が近づくとカウントダウンが始まりました。

でも、時間が来ても何の変化もありません。しばらくすると打ち上げ時刻が、11時17分12秒に変更のアナウンスがありました。

そして二度目のカウントダウン。

でも、やっぱり何の変化もありません。

特設ライブステージの司会者、出演者の方も予想外のことで対応に困っていたとこに、「本日の打ち上げは中止になりました。日程は後日に発表がある」との連絡が入り、盛り下がった状態でライブ中継は終了しました。

残念ですが機体に異常はないようで、打ち上げ予備日は3月31日まで取ってあります。

その後自宅に戻りnetニュースを見ていたら、警戒海域に船が入っていて、その船の退去に手間取ったのが原因のようです。

ここらあたりは難しい問題ですね。民間の業者が行うことですのでお願いベースのお話になると思います。どのような経緯だったのはわかりませんが、公官庁と一緒に今後の対応策が必要です。

国などの公共が行うのであれが、強制的に可能になることもあるかと思いますが、民間事業の難しさが顕著に表れた事象かと思います。

でも、色々な困難を乗り越えて進んで行ってもらいたいと思います。

今の時点で次回の打ち上げ日程は3月13日以降との発表だけで具体的には未定です。打ち上げ見学会場の入場券は3月31日まで有効です。

次も万難を排して会場に行きたいと思います。

楽しみはもう少し続きますね。

 


HD800で撮影した NGC2359トールのかぶと

2024年03月02日 | 天体写真

天候が良くありませんね。段々と月が小さくなり少しでもチャンスがあれば撮影したいと思っていますが叶いません。

撮影が出来ないこの時間に、サブで使っているEQ5赤道儀のオートガイドの調子が悪いのでギヤー、モーターの組み立てをバラしてグリスアップ、バックラッシュの調整などを行っていました。

さて今回処理した画像は、昨年12月に熊野で撮影したNGC2359トールのかぶとです。

HD800の長焦点で大きく撮影できて迫力が出たかなと思います。

DATE:2023-12-13
TIME:22:05..26:46
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Celestron Edge HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2000mm
F値:F10
露出時間:420s 
撮影枚数:40コマ 
総露出時間:280分
フィルター:DBP
ISO感度:40000
気温:8℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、PI、Lrで仕上げ

この晩は天候が良く、自分としては280分(4時間40分)と最長の露光時間を掛けることが出来ました。

おおいぬ座の散光星雲でシリウスのチョット上に位置します。かぶとの中心の明るい恒星(HD56925)がウォルフ・ライエ型星で明るさは太陽の3万倍から100万倍と言われているそうです。

この状態が太陽の25倍以上質量の大きい星の最期、超新星爆発を起こす前だそうです。

超新星爆発、実際に見たいですね。

 


CP+2024へ行ってきました

2024年02月23日 | 天体写真

今朝は早く家を出て、パシフィコ横浜で行われているカメラ、光学機器の祭典 CP+2024を見学してきました。

その中で気になったこと、自分なりこれはいいね、などを簡単にレポートしておきます。

第一の目的は本日発売のOM-1 MarkⅡ、新しく搭載されたライブGNDが星景写真で使えるものかと、実機での確認とメーカーの方に説明を受けたい思いました。もちろん天体関係の機材についても何か面白いものがないかと徘徊して来ました。

1. OM-1 MarkⅡ ライブGND

  HDR撮影のように露出を変えて数枚を撮影して合成するようです。ですから"B"(バルブ)でライブGNDは使えません。でも”M"モードで10秒、20秒等を設定すれば、その時間で数枚撮影してGNDを掛けてくれるようです。でも星の流れが気になりますね。

そのほかにもライブバルブの最高感度が6400になったようです。そのほかも色々と進化しているのでしょうね。

2.サイトロンジャパン 

国産鏡筒と赤道儀を開発中とのことで展示されていました。

3.Sky-Watcher

太陽望遠鏡が展示されていました。発売、価格は未定とのことでした。

これも中々面白そうですね。

4.ケンコーソフトフィルター

Leeのソフトフィルターがなくなり困っている方が多いと思いますが朗報です。Leeと同じようにシートタイプで3種類ありました。6月発売予定で価格は未定。

5.BORG 125FLカーボン鏡筒

カーボン鏡筒は軽いですね。鏡筒バンドの位置が重心ですのでピラーが必須?

でも温度変化に強いのでピントのずれが少ないこのです。

6.ZWO

CP+初出店でしょうか?。Seestar、CMOSカメラ等が展示されていますが。新しいもの、開発中の物などはありませんでした。Seestar MarkⅡ等を期待して来られた方も多いと思いますが・・・

なんだか協栄さんのブースのようでした。

7.ケンコー・トキナー

製品のカテゴリー別にいくつものブースに出展されていました。

総合光学商社のようで扱っている商品が多岐にわたってますね。

8.リコーイメージング PENTAX

  残念ですが今回は出展されてないようです。

 

19時頃には自宅に戻り今日の成果をまとめています。

それと最後に、会場で三重の天文ショップの店長さんと偶然にバッタリ。奇遇ですね~。

予感が当たりました。

CP+2024は2月25日(日)まで開催されています。ご都合の良い方はお出かけ下さい。

 

 


NGC5139 ω星団

2024年02月21日 | 天体写真

なんか2月なのに気温は20度越え、日本の南には前線が停滞し梅雨のような天気です。この先1週間は晴れるようすがありません。

今日は2月10日に撮影したω星団です。

TITLE:NGC5139 ωオメガ星団
DATE:2024-02-10
TIME:02:54..03:15
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Celestron Edge HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2000mm
F値:F10
露出時間:120s 
撮影枚数:11コマ 
総露出時間:22分
フィルター:LPS-D1
ISO感度:40000
気温:5℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:PI、SI9、Lrで仕上げ 、トリミングなし

デカいですね。

始めはケンタウルス座の星座を形作る恒星と考えられおりω星と呼ばれていたため、この名称で呼ばれるそうです。星座を形作る星団は他にあるのでしょうか?

距離は17000光年、1000万個の恒星が集まった球状星団です。

本州の最南端に近い熊野でも撮影時の高度は約7度、太平洋の水平線の上で撮影の条件が整うチャンスは中々巡ってこないのですがラッキーな夜でした。

でも処理をしても色が出ず変な感じになってしまったかと思います。

Seestarで撮影した画像でも構造が良くわかります。

Seestarは焦点距離250mm、センサーサイズは3.2x5.6mm、撮影画角は横0.73度x縦1.28度

HD800+Eoa Raで撮影した上の画像は、焦点距離2000mm、センサーサイズは24x36mm、撮影画角は短辺068度x長辺1.03度で、ほぼ同じ大きさにω星団が写っています。

これは撮影範囲の短辺が同じで、言い方は変ですが倍率が同じです。

この前に紹介した太陽、月の大きさは約0.5度の大きさですのでSeestarの撮影画角に少しの余裕でピッタリ収まります。あらためてSeestarの焦点距離とセンサーサイズはよく考えられていると思います。

こうして画像で比較してみるとこの星団の大きさが良くわかります。

Seestarで色々な銀河、星団を撮影すると太陽、月を基準として大きさの違いが目でわかりますね。

又、HD800は2000mmの長焦点ですが、フルサイズのカメラでは太陽、月が画角にピッタリ収まりますの以外と使いやすいことが再確認できました。

23日は横浜のCP+2024へ遠征の予定です。現地ではどなたかと偶然に、奇遇ですね~。なんてことを期待して行ってきます。でも久しぶりの新幹線に乗れるか不安です。

 


2月11日の黒点

2024年02月11日 | 天体写真

今日の午前中は快晴、太陽黒点が活発そうですのでSeestarを向けてみました。

大きな黒点、小さなものは数が多いです。

 


新月のM51

2024年02月11日 | 天体写真

熊野からもどり忘れない間に画像の整理を行っています。

その中で昨日はSeestarの画像でM51を紹介しましたが、今日は鏡筒で撮影したM51子持ち星雲です。

TITLE:M51
DATE:2024-02-09
TIME:23:41..25:33
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Celestron Edge HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2000mm
F値:F10
露出時間:180s 
撮影枚数:24コマ 
総露出時間:72分
フィルター:LPS-D1
ISO感度:40000
気温:6℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:PI、SI9、Lrで仕上げ 

撮影途中に薄い雲が流れたようで、36コマ中24コマのコンポジットでした。

画像処理はもう一つですが、取りあえず良しとしておきます。

でも、M51は何度撮影しても難しく、納得のいく画像に仕上がりません。

 

昨日のSeestarの画像をM51の方向をそろえて、比較のために再度掲載します。

10分の撮影時間で良く取れていますね。これを見ると鏡筒で撮影した画像はもっと頑張らねはと思います。

Seestarは撮影時間の設定が基本10秒ですが、ファームウェアのバージョンアップで20秒と30秒が追加されました。今回は暗い空の銀河で20秒の撮影です。30秒も試してみましたが、やはり長時間はつらいようでスタック時に「星が流れていてスタックで使えません」と言われ、歩留まりは50%位に下がります。経緯台のSeestarでは撮影時間20秒までかなと思います。

さあ、次は何はなににしようかな?

 


2024年 初撮りは熊野で

2024年02月10日 | 天体写真

2024年、もう2月になりますがやっと初撮りに出かけられました。

新月期を迎えた2月9日、GPVでは21時以降には雲が取れそうな熊野へ向かいました。

19時頃に現着。すでに機材を展開して撮影準備の整った愛好家さんが一人見えましたので軽く挨拶して自分も準備に入りました。今晩はさみしくないようでようですね。

極軸を合わせていると北から雲がわいてきましたが、今晩の熊野は風も無く気温もあまり下がらないと思います。予報通り21時過ぎには雲が切れ出しましたので撮影に取りかかりましたが、撮影の合間の暇つぶしにと持っていたSeestarの性能に驚かされました。

鏡筒で撮影した画像はこれからボチボチ処理を進めますが、取りあえず簡単に処理を行ったSeesearの画像をご紹介します。

M51 子持ち星雲です。

まずはライブスタック 20秒露出で10分間の撮影、端末に保存されたjpeg画像

10分間撮影で何も処理をしない画像です。とても5cm f250mm わずか10分撮影の画像とは思えません。今までは自宅、観望会場など空の明るい場所での撮影でしたが、月のない暗い空の熊野で撮影したものとは全く違いますね。やはり暗い空が一番の条件ですね。

軽くPIで処理を行った画像もご紹介します。

いや~ 参りました。

興奮のあまりお隣で撮影されていた愛好家さんにも見て頂きましたがやはり驚かれていました。

こんな感じでアドレナリンが大量に噴出、朝まで貫徹でした。

もう眠いので今晩はここまでとしますが、鏡筒で撮影した画像、Seestarの画像をおり混ぜてこれからご紹介して行きたい思います。

おやすみなさい

 

 

 


新月の庭撮り

2024年01月12日 | 天体写真

1月の新月を迎えましたが、イベントの疲れと風邪気味で体調がいま一つですので、遠征はやめてお手軽に庭撮りです。

Seestarの進化は凄まじいく、ファームウェアのアップデートで苦手としていた惑星が撮影できるようになったそうです。

そこで木星を撮影してみました。

画像は小さいですが縞が見えますね。動画で30秒撮影してスタックしたもです。

一枚撮りの画像でも木星の縞模様、土星の輪が見られますので入門用の6cmクラスの望遠鏡と見え方は互角で十分に使えるものだと思います。

星雲、星団の撮影においても撮影時間が10秒固定だったものが20秒と30秒が選べるようになりました。

おおぐま座のM81です。露出時間30秒で1時間位の画像のスタックです。

腕も良く見えますね。こんなのが自宅の暖かい部屋の中でソファーに座りテレビを見ながら撮影出来てしまします。

もう一つ、オリオンの馬頭と燃える木です。

天体写真を始めた頃は、この構図でカメラに収めるにどれだけ苦労したかとか。

いや~、まいりました。


TOUCH DOWN PROJECT IN YOKKAICH day☆2

2024年01月08日 | 天体写真

TOUCH DOWN PROJECT IN YOKKAICH 二日目、今回のメインの一つであるJAXA 津田雄一教授の講演会が開催されました。

講演は2部構成で、第一部は会議室での講演、第二部ははやぶさ2の前でトークショーが行われ会場に集まった多くのちびっ子から鋭い質問がありました。

もう一つの大きな展示は火星衛星探査計画に使用される探査機MMXの1/2模型です。

2026年に打ち上げを目指して開発中の探査機MMX(Martian Moons eXploration)、日本初公開だそうです。

火星の衛星(月)フォボスに着陸してサンプルを採取して地球へ帰還すること (サンプルリターン) を想定しているそうです。

はやぶさシリーズとは違いフォボスの重力が大きいのでちゃんとした着陸脚がついています。

先ずはH3ロケットの成功を期待しますね。

さあ、今日はイベントの最終日、頑張ろう。


2024年が始まりました。

2024年01月07日 | 天体写真

2024年の新年を迎えていきなりのの地震、航空機事故でなんだか重い年始となっていますが、四日市では ”TOUCH DOWN PROJECT IN YOKKAICH" が1月6日、7日、8日の三日間開催されています。

そのボランティアに6日から参加させて頂いていますが、二日目の今日はJAXAの、津田雄一教授「宇宙大航海時代太陽系探査の軌跡とその先」の講演と、第二部ではやぶさ2と、MMXの模型を使ったギャラリートークも行われるそうで楽しみにしています。

はやぶさ2タッチダウンプロジェクト四日市 | ワークショップ | Japan, 三重県四日市市 (mie-hayabusa.wixsite.com)

さて今日の画像は、12月8日に開田高原で撮影したNGC2359トールの兜です。

TITLE:NGC2359トールの兜
DATE:2023-12-09
TIME:01:08..02:24
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:タカハシ FC100-DF
コンバーションレンズ:タカハシ 76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:300s
撮影枚数:16コマ
フィルター:L-eXtreme
ISO:40000
温度:-4℃
赤道儀:SW EQ5Pro
オートガイド:PHD2 ZWO ASI 120MM-mini
ガイド鏡:30x130mm
画像処理:PI、SI、Lrで仕上げ 、90%トリミング

画像処理にはPIのBXT AI4を適用しました。メインで使っているPCにはグラフィックボードGeForce RTX3060Tiを搭載しているのですがエラーが出てAI4が使用できない状態でした。フォーラムではドラーバー等の更新とCUDIのインストールを行うなど何段階かのインストールが必要なようですがよく解りません。

正月に自宅に来た息子にPCのセットを行ってもらい、めでたくAI4が高速に処理できるようになり・・・感謝、感謝です。

ちなみに35mmフルサイズ(6742x4498pi)でAI4処理が約30秒、パラメータを変えた再処理では約18秒で非常に高速です。

PCのタスクマネージャーでパフォーマンスを見ていると、AI4,SN2ではGPUが100%に上がりCPUはほとんど使用していないのが見えます。さすがAIにはGPUの並列処理が有効なんですね。