FS-60CBで直焦点で撮影したところ、周辺部の星像の流れが大きくフラットナーが必須のようです。
とりあえず手持ちの76Dフラットナーを付けて撮影してみました。多少星像は改善されましたが、まだまだ流れがあります。特にフルサイズの画角では顕著です。
やはり専用のFC/FSマルチフラットナーが必要なようです。ポツリ。
手元にFC/FSマルチフラットナーが届き、どのように鏡筒へ取り付けるかを考えていました。
フラットナーはM56のねじ込みでシステムチャートではカメラ回転装置が必要です。
Az-Gtiの架台にも載せたいと思っていますので、サブ機のFS-60CBがどんどん重くなってしまいます。
接眼部には2"スリーブのクイックロックが付けてありますので、フラットナーに2"スリーブが取り付けられれば、カメラ回転装置を使わなくても構図が合わせられそうです。
WEBで調べていると、”50.8-M56AD”なるものを見つけました。ポツリ。
手元に”50.8-M56AD”が届き、早速に組み立てカメラを取り付けフォーカスを合わせると、ガーン!。あともう少しの所で無限遠にピントが合いません。数ミリほどドローチューブ側を短くしないといけません。
手持ちのパーツを色々と当てがい、あーでもない、こーでもないと考えいるとT2ネジの2"スリーブがありました。そのスリーブを観察していると、スリーブのツバの直径が56mmでした。
もし、そのツバ部にM56の雄ネジがあれば、フラットナーのM56メネジの中にスリーブが数ミリ入り込みそうです。
そうなれば無限遠に合焦するのでは。
早速に行動入ります。このために用意してある旋盤でスリーブ加工です。
フラットナーのネジは、M56 P=0.75mm
旋盤の送り量はギヤーの組み合わせで、0.7mm or 0.8mmなので0.75mmはありません。
ピッチは少し合いませんが、ネジ長さは3mm位なので緩めにネジを切れば何とかなるだろうと、0.7mmのギヤーを選択しネジ加工を行うこととしました。
外径を55.7mmに加工してから慎重にネジ切り、何度か模範のネジと合わせながら加工は無事完了しました。
エアーダスターで切削くずを除去し組み立ててみると、約5mmフラットナーからの距離を詰めることが出来ました。
昼間ですが、早速にFS-60にフラットナー、カメラを取り付けて遠いところにピントを合わせると、無限遠で合焦点しました。
可動範囲の残りは約1mmほど。丁度、デジカメの望遠レンズをマニュアルでピントを合わせているような感じですね。
ポチって使わなかった”50.8-M56AD”は、FC-100DFの76Dフラットナーに使用でき、今まではクイックロックを外してフラットナーを取り付けていたのですが便利になりました。
早く実際に星像を確認したいです。