himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

満月の夜は晴れる

2024年07月22日 | 天体写真

梅雨明けはしたもののスッキリとした宙になりません。

7月21日、満月の夜にほぼ快晴となり、日が暮れる頃から自宅観測台で撮影の準備を進めました。

固定式のピラーに据え付けた赤道儀の極軸は合っています。鏡筒にはasiair、ガイド鏡、カメラなどは取り付けてありますので、赤道儀のカバーを外してアリ溝に鏡筒を取り付ければ10分位で準備は完了します。

まだ星の見えない時間ですがアルクトゥールスの方向に鏡筒を向けて暗くなるのを待ちます。

後の操作は涼しい自宅リビングからWi-Fiで操作しようとのたくらみです。

満月の宙ですのでQBPフィルターを使用して撮影を行います。

まずは、月から離れたM101を23時過ぎまで撮影、その後鏡筒を南に戻してM17を0:30頃まで撮影。

TITLE:M17
DATE:2024-07-21
TIME:23:17..24:32
撮影場所:河原田
カメラ:ZWO 533MC-Pro
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:300s 
撮影枚数:16コマ 
総露出時間:80分
フィルター:QBP
GAIN:100
冷却温度:0℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ZWO ASI 120MM-mini
ガイド鏡:30x130mm
画像処理:PI、Lrで仕上げ

撮影中はATOMCAMのWi-Fi監視カメラで架台と鏡筒、空の状況を確認できます。

翌日は仕事なので今晩はここで終了としました。まだ朝まで自動で撮影する勇気はありません。

撤収はアリ溝から上の鏡筒部分を一括で外し駐車場のハイエース内へ、赤道儀にはカバーを掛け全てを10分位で終了出来ました。

撤収時の深夜でも30℃の気温でしたしたが、短時間で撤収が出来るのでそんなに汗をかくこともなく眠りにつけました。


自宅観測台の撮影システム

2024年07月12日 | 天体写真

梅雨末期に入ったようで来週末には明けるような気配もあります。
それに併せて自宅観測台の設置も最終段階で撮影システムを構築しました。

主要機材
    ・赤道儀        : Vixen SXD2(ジャンク扱いの中古品)
    ・コントローラー    : Vixen ワイヤレスユニット
    ・統合撮影機材・ソフト    : ASIAIR (ASIAIR Plus)
    ・フォーカス      : ZWO EAF

赤道儀は既存で使用していたSXD2とSTARBOOK TENを使用する予定でしたが、ヤフオクで本体のみのSXD2が出品されていました。付属品無しで動作確認が取れていないのでジャンク扱いです。

出品者はリサイクルショップの様でしたが消費税は掛からず、他に入札者がいなかったので出品時の価格で落札が決まりました。

到着後に手持ちのSTARBOOK TENで動作確認を行い、全く正常に使用できることを確認しました。(ラッキー)

到着時にはピラー取り付け用の座が付いていました。本体横の黒いSXD2の飾り銘板が少し退色していましたのでピラーで屋外に設置されていたようです。

コントローラーについてはWebで調べていると、Vixen ワイヤレスユニットがファームウェアのバージョンアップで安定性が向上したようです。さらにASIAIR、ステラショット3がVixen ワイヤレスユニットに対応したとの情報もあり、早速にワイヤレスユニットを手配しました。

ワイヤレスユニット入手後、単独スマホで操作、ST3、ASIAIRと接続して動作確認を行いました。

併せて撮影中は家のリビング(距離13m位)から監視と操作を行いたいのでWi-Fiの接続状況のチェックを行いました。

結果は安定のASIAIRを採用することに決定。でも少し電波が弱く転送速度が遅くなったり途切れたりすることがあります。

対策として手持ちのWi-Fi中継器経由でASIAIRと繋いだのですがステーションモードで接続しているVixen ワイヤレスユニットが切断されて上手くいきません。

ASIAIRとWi-Fiが途切れても撮影は行われているようなの取り敢えず良しとします。

その後、netを徘徊して対策を考えていると、高利得のWi-Fiアンテナを見つけました。

私は携帯電話が復旧するまではアマチュア無線の経験がありもう少し調べてみると、ASIAIR付属のアンテナ(10cm位の長さ)の利得は3db位のようです。netで見つけた30cmのアンテナは12dbと書いてあります。差は9db、約2.8倍の信号強度です。控えめに見ても2倍の強度はあり価格も約1200円で手頃でしたのでSMA端子の同軸ケーブル付きの基台と共に手配しました。

暗くなるのを待って極軸調整を行いました。

もう少し追い込めると思いますが、梅雨の合間の星空で雲が通過するので今晩はここまでとして追尾の状態を確認です。

赤道上の恒星を180sの露出で赤道儀の追尾だけでオートガイド無しです。(ピクセル等倍)

まあまあ かなと思います。

 

もしカメラを落下させると3m以上したの水路に落ちる可能性があるので、CANPで頂いた名札のストラップで落下防止をします。

Wi-fiの到達距離アップでリビングから安定して撮影・監視・操作が行えます。

左からディスプレー、サブの拡張ディスプレー、ASIAIR用のタブレットです。

これで完成です。早く梅雨が明けて欲しいですね。

ついでにカラーLEDでライトアップしてみました。

バカですね!


CANP'24と御座候

2024年07月02日 | 天体写真

6月29~30日の二日間にわたり、兵庫県 アクリエひめじで開催されたCANP'24で勉強させてもらいました。

コロナ前の19'川崎、一昨年の22'倉敷に続いての3度目のCANP参加です。レベルが高く講演の内容について行けない自分ですがアマチュア天文界の動向、状況が感じられるのを楽しみにしての参加です。

プログラムでは愛好会メンバーiwaさんから「光害地で銀河を撮る~IR/B撮影の試み」講演が行われました。愛好会では素晴らしい画像の作品を見せていただいていますが、その撮影方法、処理方法について通しでお話が聞けて大変参考になりました。

他にもこれららの天文ライフに生かせる内容のお話ばかりで大変為になりました。

 

会場から新幹線の高架を挟んで反対側に見覚えのある大きな看板が目に入りました。

netで調べてみると「御座候」の本社・工場は姫路で目の前にあります。そこには工場ショップ、あずきミュージアム、工場見学(要予約)あるようです。
CANP二日目は13時頃に終了しましたので、土産でもと帰りに立ち寄る事としました。

工場ショップは森の中に佇んでいるような演出で、ショップ中では「御座候」が職人さんにより焼かれています。
他にも軽食がとれる場所があり、ショップ限定、御座候オリジナルの卵入り担々麺を昼食として頂きました。

辛さはそんなに強くなくゴマのきいた美味しい担々麺です。さすが御座候、なんと570円でした。

デザートにはあずきソフト、甘さを抑えたあっさりとしています。

肝心のお土産は・・・・。日持ちする商品がないので、何時もの「御座候」を購入。
そして自宅までは3時間弱の道のりでした。

自宅庭の観測台では赤道儀の載ったピラーがレインシートを覆い、早く星が見たと佇んでいます。