シュミカセ鏡筒のEdge HD800を使っていますが、フォーカスの調整はドローチューブの繰り出しでは無く、鏡筒内の主鏡を前後にシフトさせる方式のため、どの位置で合焦しているのか外観的には解りません。
観望会などでアイピースを付け替えたり、天頂ミラーを加えたりするとフォーカスの位置が中々つかめず、明るい星や月に鏡筒を移動してフォーカスを合わせてから元の対象に戻すなど手間がかかりお客さんを待たせることもあります。
センサーの小さいCMOSカメラ、さらにバローレンズを加えたときもフォーカス位置が中々つかめません。
純正のモーターフォーカサーを使えば良いのですがPCが必要になります。そこでミラーの位置、フォーカス位置が解る方法が無いかと考えていました。
フォーカスノブの回転に合わせて、エンコーダー、近接SWなどで回転を検出することも出来ますが、電源を切ると数値がリセットされてしまうのが難点です。何よりも装置が大きくなります。
無い頭で色々と考えアナログ式のカウンターを作ってみました。
幼稚で小学生レベルの製作ですが、カンターは釣り竿に取り付ける釣り糸の繰り出し長さを表示するものです。それを改造してフォーカスノブに取り付けたプーリーの回転をカウンターに伝えています。
鏡筒本体には全く加工していません。すでにあるネジを利用しています。
フォーカスノブの回転数は、再遠~再近のフルストロークで50回転で、その時のカウンターは60移動します。従って再遠で60、再近で0としました。
実際にカメラを取り付けてフォーカスを合わせると、
カウンターは約19を示しています。
実際の動作状況は、
天頂ミラーにアイピースをつけると、カウンターは21でした。
各種カメラ、レンズでフォーカス位置の数値を記録しておくと、迷うこと無く素早く概略の合焦位置へ持って行けます。