himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

冷却CMOS ファーストライト-2

2022年03月31日 | 天体写真

冷却CMOSカメラの試写2画像目は銀河を撮影してみました。

おおぐま座のボーデの銀河と呼ばれるM81,M82の片割れ、M81を対象に選びました。月のない夜ですが街中ですので光害カットフィルターの使用でどのような画像が得られるか。

TITLE:M81 ボーデの片割れ
DATE:2022-03-27
TIME:21:03..21:28
撮影場所:河原田
カメラ:ZWO ASI 533MC Pro
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:180s
撮影枚数:8コマ
フィルター:LPS-D1
GAIN:120
センサー温度:-10℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:SI9コンポジット、NIC、Lrで仕上げ 、70%トリミング

撮影数が少なくザラザラながら銀河の形と色は出ましたが、もっとGAIN上げても良いのか?

解らない事ばかりです。

センサー前のガラスのクリーニングが必要ですね。

次回は暗い空の下で、じっくりと撮影したいものです。


ついに冷却CMOSカメラ

2022年03月29日 | 天体写真

3月20日(日)に所属の天文愛好会のプチ例会が行われました。前回みずがき湖へ出向いたのは昨年12月ですので3か月ぶりです。

そんな中で愛好会のメンバーから冷却CMOSカメラを譲ってもよいとのお話があり、手を挙げてしまったのです。どんどん沼の深みにはまっていきます。

雲が多い天気が続き、たまに晴れたこの晩も黄砂と花粉で透明度が悪く霞んだ日でした。そして撮影、画像処理の方法が良くわからない中で自宅の庭からのファーストライトです。

TITLE:M1カニ星雲
DATE:2022-03-27
TIME:19:45..20:14
撮影場所:河原田
カメラ:ZWO ASI 533MC Pro
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:180s
撮影枚数:10コマ
フィルター:ZWO DBF
GAIN:120
センサー温度:-10℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:SI9コンポジット、NIC、Lrで仕上げ 、70%トリミング

取り敢えずのファーストライトの画像ですが、FLATとDARK、BIASが全く合わず、RIGHTからDARKのみを引いた画像で処理したものです。

なかなか難しいもので、どっぷりと沼に嵌ってしまいます。


系外銀河 NGC4725 NGC4712

2022年03月16日 | 天体写真

HD800での長焦点の鏡筒でもう一対象、M65,M66からしし座のデネボラを挟んで反対側に位置する、かみのけ座のNGC4725の画像です。

TITLE:MNGC4725
DATE:2022-02-25
TIME:22:29..23:00
撮影場所:太地
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:EdgeHD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2000mm
F値:F10
露出時間:120s
撮影枚数:16コマ
フィルター:none
ISO:40000
気温:5℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:SI9コンポジット、Ps、NIC、Lrで仕上げ 、トリミングなし

NGC4725の右側の小さな系外銀河はNGC4712、そのほかにも小さな銀河が確認できます。

大気の状態が良く気持ちの良い画像とが得られました。

 


M65,M66のコラボレーション

2022年03月14日 | 天体写真

太地で長焦点で撮影したものです。

しし座のトリオ銀河としてNGC3628と共に撮影されるこの多いのですが、今回はDuoでM65、M66銀河です。

TITLE:M65,M66
DATE:2022-02-25
TIME:23:24..23:45
撮影場所:太地
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:EdgeHD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2000mm
F値:F10
露出時間:120s
撮影枚数:11コマ
フィルター:none
ISO:40000
気温:5℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:SI9コンポジット、Ps、NIC、Lrで仕上げ 、90%トリミング

今回は星像が比較的小さく、条件が良かったかと思います。撮影枚数も少なく総露出時間は22分ですが、何とか銀河に色が付いた画像となりました。

 


IC2118 魔女の横顔星雲

2022年03月13日 | 天体写真

2月25日 太地での撮影です。

まず最初に鏡筒を向けたのは、魔女の横顔星雲です。

自分は今までにこの星雲を望遠鏡で撮影したことのない対象です。なぜかと言うと13等級で暗い反射星雲で歯が立たないと思っていました。でもちょっと前にカメラレンズでオリオン座を撮影したとき、リゲルの横に姿を表してくれたので何とかなるかもと考えて挑戦してみました。

TITLE:IC2118 魔女の横顔星雲
DATE:2022-02-25
TIME:20:53..21:08
撮影場所:太地
カメラ:Olympus E-M5 Mk2
鏡筒orレンズ:FS60-CB
コンバーションレンズ:FC/FSマルチフラットナー
焦点距離:374mm
F値:F6.2
露出時間:120s
撮影枚数:8コマ
フィルター:none
ISO:3200
気温:6℃
赤道儀:SW EQ5 GOTO
オートガイド:PHD2 ZAW 120min
ガイド鏡:30x130
画像処理:SI9コンポジット、SterNet++、NIC、Lrで仕上げ 、トリミングなし

なんとか魔女が現れました。口を大きく開いた横後は怖いですね。噛みつかれそうです。

この星雲はオリオンの右下、リゲルの直ぐ西に位置するのですが、所属はエリダヌス座です。

オリオン座のリゲルの光に照らされた反射星雲で、どちらも地球から900光年ほどの距離だそうです。

エイリダヌスてなに?。 神話に登場する川の名前のようですが、アテネにはエリダノス川が有るそうです。

 


下里水路観測所 SLR

2022年03月12日 | 天体写真

熊野で夜明けを迎えた、2月25日和歌山県太地へ向かいました。距離は約40kmで約1時間です。

途中、きよもん湯で温泉に浸かり、仮眠をとりながら二晩目の撮影に備えました。

まずは約1年ぶりに下里水路観測所でSLR観測の様子です。

美しく鋭いレーザービームが宇宙へ放たれています。

この観測所での撮影ポイントは観測所沿いの東側 一か所しかありませんので、いつも同じような画像になってしまいます。どこか良い場所を探したいです。

この後、数キロ移動していつもの太地の撮影場所に到着。さあ、今晩も頑張るぞ!

 

P.S.   太地から撮影した夜明けの観測所です。

右側のスライディングルーフ内にSLR観測装置が、左側のドームには望遠鏡があったそうですが現在は無いようです。

 

 

 

 

 


NGC2264 一角獣座のクリスマスツリー星団

2022年03月10日 | 天体写真

前回の記事で熊野の画像は終わりと思っていましたが、もう1画像残っていました。

一角獣座のクリスマスツリー星団付近をワンショットナローバンドで撮影したものです。

TITLE:MGC2264クリスマス星雲
DATE:2022-02-24
TIME:23:54..00:56
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FS60-CB
コンバーションレンズ:FC/FSマルチフラットナー
焦点距離:374mm
F値:F6.2
露出時間:240s
撮影枚数:16コマ
フィルター:L-eXtreme
ISO:25600
気温:3℃
赤道儀:SW EQ5 GOTO
オートガイド:PHD2 ZAW 120min
ガイド鏡:30x130
画像処理:SI9コンポジット、Ps、SterNet++、NIC、Lrで仕上げ 、トリミングなし

ドラスチックな画像が得られました。

 

 

 

 


剽軽な NGC2174 モンキー星雲

2022年03月08日 | 天体写真

2月24日熊野での最終画像です。

この晩は、FC100-DF 770mmの鏡筒での撮影が中心でしたので、次の対象に選んだのは、ふたご座のクラゲ星雲の近く、NGC2174 モンキー星雲です。

TITLE:NGC2174モンキー星雲
DATE:2022-02-24
TIME:23:49..00:51
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:240s
撮影枚数:16コマ
フィルター:DBP
ISO:40000
気温:3℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:SI9コンポジット、NIC、Lrで仕上げ 、長辺で70%トリミング

DBPワンショットナローバンドフィルターを使用した加減か、顔の表情がハッキリしたようです。

それにしても剽軽な顔をしてますね。アニメの孫悟空のようです。

 

 


NGC5139  ω星団(球状星団)

2022年03月05日 | 天体写真

ケンタウルス座Aに続いて撮影したのが同じケンタウルス座のNGC5169 ω星団です。

光度  3.7等 視直径 36.3'と明るく、月くらいのサイズですが高度が低く、観測できるチャンスは少ないかと思います。

TITLE:NGC5139ω星団LPS-D1
DATE:2022-02-25
TIME:02:42..02:52
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:30s
撮影枚数:18コマ
フィルター:LPS-D1
ISO:25600
気温:3℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:SI9コンポジット、Lrで仕上げ 、約80%トリミング

撮影時は約8度の高度でしたが空の条件が良くラッキーでした。

画像のつぶつぶ感がたまりませんね。この星団は条件さえ良ければ肉眼でもよく見えると思います。そして星団が星座線を構成するポイントになっています。

2022-02-25 02:16 E-M1MarkIII 27mm 10s ISO6400 JPEG

水平線近くまで星が確認できま、素晴らしい条件が整いました。

 


NGC5128 ケンタウルス座A

2022年03月04日 | 天体写真

熊野の撮影地は南側が太平洋に面しており、本州の最南端に近いこともあり南の撮影対象にも好条件です。しかし海上には雲が漂っていることが多く、低空まで晴れるチャンスはなかなか巡ってきません。

ですが今回はチャンスが巡ってきました。

ケンタウルス座は上半身が人、下半身が馬の半人半馬ですが日本からは上半身しか見えません。

槍で隣のおおかみ座を狙っているようですが、その隣のサソリのアンタレスもロックオンしているように見えます。

TITLE:ケンタウルス座A、NGC5128
DATE:2022-02-25
TIME:01:56..02:18
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:80s
撮影枚数:16コマ
フィルター:LPS-D1
ISO:25600
気温:3℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:SI9コンポジット、NIC、Lrで仕上げ 、約50%トリミング

 

撮影時の高度は12度位でしたが何とか捉えることが出来ました。

今、世界は大変な事になってきています。TVの報道を見ると心が痛み気がめいってきます。これは国同士の問題ではなく、世界中が一人の独裁者を止める行動に変わることを望みます。宇宙138億年のなかの汚点にならないように。