himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

天文合宿の成果

2023年07月31日 | 天体写真

もう7月も終わりの日になりました。

8月も危険な暑さが続くようです。涼しい高原、観測地へ撮影に行きたいのですが最近の夏は昼間は晴れても夜は曇りのパターンです。そして何よりも満月なので出かけるところがありません。

データーがなくなったたSSDの救出は1社目はダメ、2社目はもっと専門的な会社に依頼したのですがやはり復旧は出来ませんでした。完全にデーターの消去を行ったように全てがなくなり少しの断片、残骸も残って無かったようです。

残念ですがこれも前向きにとらえ、もっと上手く撮影し直せば良いのでは思っています。

そんな中、所属のみずがき湖天文愛好会では7月22日に新たに入会された会員さんを交えて天文合宿が開催されました。やはり当夜は全天に雲が出て撮影にはなりませんでしたが、画像処理などの勉強、情報交換等が行われました。

画像処理に関して勉強会で色々とアドバイスを頂き仕上げたのが”NGC4631くじら銀河”です。

SSDのデーターが無くなったので、辛うじてカメラのSDカードに残っていた6月16日に撮影したデーターを使用しました。

8月の新月期は涼しい所で撮影三昧と行きたいですね。

 


ポチったら大失敗

2023年07月19日 | 天体写真

梅雨末期の大雨と危険な暑さが日本各地を襲ってきています。

天体画像処理にPixinsightを使うようになり、処理を行うPCの速度が気になっいました。

主に自宅で使っているPCは第8世代ですがそんなに遅いものではありません。でも負荷のかかる処理ではCPUが100%の稼働で10分位かかる場合もあるのでPCの更新を考えていました。

webで色々と仕様、価格を調べて機種を決定しポチったのが7月1日、自宅に送られてきたのが7月13日の夕方でやく2週間の納期でした。CPUは速度が速いとの噂のAMDのRyzenを選定してみました。

電飾が派手なPCですね。

この三連休は主にPCの入れ替え作業に費やしていました。いつもながら新しいPCはうれしいのですがソフトの再インストール、各種設定、アクティベーションなどが大変で、周辺機器などは以前のPCで使っていたもが使用できないなどのトラブルが何点かあります。以前のPCはwin10→win11にアップグレードでした。今回は最初からwin11でドライバーなどの適応だと思います。

PS、PIなどのソフトはインストールするPCの台数制限があるので、リセットして新たにアクティベーションを行うなど色々とすることが多く大変でした。

CドライブはM.2 SSDの500GBですが、PCの初期状態のバックアップとCドライブの容量アップのために、1TBのM.2 SSDにCドライブのクローンを作成して入れ替えました。もちろん最初の500GBのM.2 SSDはバックアップとして保管しておきます。

そして最近の画像データーを入れたUSBの1TB_SSDをつないで状態の確認をしていました。

PC内蔵のドライブが多いのとUSBメモリー、リーダーなどを使ってもUSB SSDのドライブレターが変わらないように、このUSB SSDのドライブレターを後ろの方に変更しようと考えました。

ここまでは良かったのですが、設定を変えている内にドライブを認識しなくなってしまいました。

まあ~なんとかなるだろうと、ほかのPCに繋いでみてもピポと音はするのですがドライブとして認識してくれません。

これはヤバイ。ゴチャゴチャやっていると本当にデーターが取り出せなくなると最悪です。

近くのパソコンショップへこのSSDを持ち込みデーター復旧を依頼しましが、なんとか助かる事を祈るばかりです。

実は恥ずかしながら、データーのバックアップは取っていませんでした。1TBと容量が大きいので1年間以上の撮影データーが入っています。

なんとかデーターが救出されるように! お願いします。

 


ヘルクレス座超銀河団

2023年07月09日 | 天体写真

ヘルクレス座超銀河団、6月17日に開田高原で撮影していました。

銀河が沢山密集している領域を撮影したのですが、HD800の2000mmの焦点距離でも銀河が小さく、撮影コマ数も少なく特徴が出せずにお蔵入りとしていた画像を引っ張り出しました。

愛好会の、こうちゃんさんがこのヘルクレス座超銀河団の画像を星ナビに投稿され、8月号でみごと入選されていましたので、お蔵から取り出し自分なりにもう一度処理をしてみました。

TITLE:NGC6045 ヘルクレス座銀河団
DATE:2023-06-17
TIME:01:25..01:47
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Celestron Edge HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2032mm
F値:F10
露出時間:180s
撮影枚数:8コマ
フィルター:LPS-D1
ISO感度:40000
気温:10℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、PI、Lrで仕上げ 、約60%トリミング

トリミングと方位修正前の画像です。

特徴が出せず、構図も悪くどこを狙っているかわからない画像ですね。

撮影中にPCに上がっくる画像を見て、これは・・・と思いあきらめて8コマしか撮影していません。

小さな銀河の撮影は難しいです。

この中にどれだけの銀河がが存在するのかと、Annotationで番号を振ってみました。

2000mmで長辺約1°の画角に中にこれだけの銀河があります。光源の半分以上が銀河で正に超銀河団ですね。

5億光年先からの便りでした。

 

 


天文合宿で クレセント

2023年07月06日 | 天体写真

6月の新月期、天候に恵まれて16日17日と二晩続けての撮影でした。

17日にみずがき天文愛好会で天文合宿が開催され、木曽の開田高原から直行です。

会場のみずがき湖ビジターセンターには午後に到着。多くの会員の皆さんは前日から来て撮影されていて良い結果が得られたようです。会場では星空写真展が開催されていて会員の皆さんの素晴らし作品を堪能させていただきました。

新たに会員になられた方もみえて、楽しく天文談話と美味しい夕食で日没を迎えました。

今晩の撮影対象と目標は・・・・

長焦点のHD800と冷却CMOSカメラ533MC Proの組み合わせで、OFF-AXIS  Guiderを試してみようと準備していました。センサーが正方形の533MCと組み合わせるとOFF-AXIS  Guiderを360°どこでも干渉しませんのでガイド星が見つけやすいのではと考えました。

もう一つ、撮影対象は白鳥座のNGC6888 クレセント星雲を鏡筒を向けて撮影に入りました。

OFF-AXIS  Guiderに集中してもクレセントは撮影を続けてくれるだろうとの魂胆です。

TITLE:NGC6888 クレセント星雲
DATE:2023-6-17
TIME:21:07..01:24
撮影場所:みずがき湖
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:タカハシ FC100-DF
コンバーションレンズ:タカハシ エクステンダーQ1.6x
焦点距離:1184mm
F値:F11.8
露出時間:600s
撮影枚数:22コマ
フィルター:L-eXtreme
ISO:40000
温度:10℃
赤道儀:SW EQ5Pro
オートガイド:PHD2 ZWO ASI 120MM-mini
ガイド鏡:30x130mm
画像処理:PI、Ps、Lrで仕上げ 、70%トリミング

クレセント星雲は約5000光年離れた位置にある散光星雲で、WR型星 青色巨星と赤色巨星時に放出された恒星風が衝突して形成されているそうです。

明るさは7.4等級ですが明るいのは傘の上部の白い部分だけです。命名当時はこの部分の特徴からクレセント(三日月)と呼ばれたのではないかと推測します。

これも出世魚の様に、

三日月 → バフンウニ → クラゲ → エイリアンの頭の中 等と呼び名も変化したら面白いですね。

二日目の撮影で眠気と疲れが襲ってきます。OFF-AXISの方は中々ガイド星が見つからず苦戦していますが頭の中の思考回路が切れ、これ以上はムリと今晩はあきらめました。エイリアンの頭(脳)が欲しいです。

ほったらかしのクレセントは、休憩をとっている間も順調に撮影を続けてくれています。

中焦点とナローバンドフィルターの露出時間は600秒、10分の長時間露光ですがガイドが安定して撮影してくれました。

お疲れさんでした。


ついに ダイオウイカを捕獲

2023年07月01日 | 天体写真

ついに捕獲しましたダイオウイカ

何度も挑戦しているにですが、中々その姿を見せてくれません。でも少しづつですが感触が出てきました。

5月に引き続いて、6月16日に同じ開田高原で撮影したものを二日分を合わせてスタックしてみました。

TITLE:sh2-129 OU4
DATE:2023-5-16、6-16
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:FC-35レジューサー
焦点距離:480mm
F値:F4.8
総露出時間:6時間
フィルター:L-Ultimate
ISO:40000
赤道儀:SW EQ5Pro
オートガイド:PHD2 ZWO ASI 120MM-mini
ガイド鏡:30x130mm
画像処理:SI、PI、Ps、Lrで仕上げ 、95%トリミング   

今までと違いハッキリとその存在が分かるようになり嬉しいですね。

難物と言われているOU4ダイオウイカですが、ミラーレス一眼とワンショットナローバンドフィルターでもなんとかなりました。

非常に淡い対象ですので、少しでも明るい光学系が必要なのでしょうか。