himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

三度目のポン・ブルックス彗星

2024年03月30日 | 天体写真

3月29日、令和5年度も最後の仕事日となりました。個人的には何も変わりません。ただ言ってみたかっただけです。

朝から強い雨と雷で驚かされました。昼前には雨も止んで天候が良くなり暖かくなる予報ですが、それと同時に黄砂の襲来もありそうです。22時過ぎからは月明かりもありますので近くの鈴鹿山脈の麓へ撮影に向かいました。

西の空には木星が輝いています。12Pポン・ブルックス彗星も確認できます。

ジャーン。やっとテールを捉えることが出来ましたが、調子よく撮影していたのですが実は大失敗、撮影の設定がjpegのみでRAWが記録されていません。

慌ててRAWに設定してから彗星が山に隠れるまで、16コマしか使える画像がありません。

TITLE:0012Pポン・ブルックス彗星
DATE:2024-03-29
TIME:19:27..
撮影場所:三重県民の
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:15s 
撮影枚数:8コマ 
総露出時間:2分
フィルター:LPS-D1
ISO感度:8000
気温:10℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:PI、SI9、Lrで仕上げ

残念、もう一度チャンスを下さい。

 


NGC4567,NGC4568

2024年03月28日 | 天体写真

3月15日 開田高原のビューポイントで彗星を撮影した後はいつもの観測地に向かいました。

今回のもう一つの目的はベルトドライブ化した、EQ5(改)GOTO赤道儀で実際の撮影することです。

オートガイドが上手くいってくれると良いのですがね。

鏡筒を向けたのはおとめ座方向

ちょう銀河と呼ばれNGC4567とNGC4568の二つの銀河が衝突している銀河です。

ITLE:NGC4567,NGC4568,M58
DATE:2024-03-15
TIME:23:32..25:07
撮影場所:開田高原
カメラ:ZWO ASI 533MC Pro
鏡筒orレンズ:Takahashi FC60-CB
コンバーションレンズ:FC/FSフラットナー
焦点距離:374mm
F値:F6.2
露出時間:300s
撮影枚数:20コマ
フィルター:LPS-D1
GAIN:100
センサー温度:-10℃
赤道儀:SW EQ5Pro(改)
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:30x130mm
画像処理:PI、St9、Lrで仕上げ 

おとめ座銀河団の一部でもあり、その他にもM58など沢山の銀河がみられます。

赤道儀の試運転に兼ねて、いまだに使いこなせていないCMOSカメラ ASI 533MC Proで撮影してみました。

撮影中に薄雲か春霞かわかりませんが星が見えづらくなり、撮影を中止したので露出時間100分でした。

焦点距離が短いので銀河は小さいですが衝突銀河の様子はわかります。次回は長焦点で撮影したいです。

この画像で左のM58も気になりますね。

オートガイドの調子は良くなり、春の銀河祭りが楽しみです。

 

 

 


黒点群

2024年03月27日 | 天体写真

低気圧が次々と通過し春の長雨でしたが、今朝は雲一つ無い快晴です。

太陽が活発に活動しているとのことでしたの、お手軽にSeestarを取り出して撮影しました。

2024-03-27 09:49

立派な黒点群の成長を見守りたいですが、もうすぐ西に隠れてしまいす。

今日は空も澄んでいるので、もう一度12P彗星を狙いたいと考えてます。


3月15日 開田高原

2024年03月24日 | 天体写真

長く複雑なテールを見せてくれる、ポン・ブルックス P/Pons-Brooks (0012P)彗星ですがhimadawaはまだ撮影出来ず、指をくわえて皆さんの素晴らしい画像を見ています。

3月13日和歌山県串本町でカイロス初号機打ち上げの翌々日、3月15日は高気圧の前面に入り天候が良さそうなので彗星を撮影に開田高原へ向かいました。

以前から彗星の撮影地としてビューポイントを下見していました。

御嶽山が西に見えて、ほぼ水平近くまで視界が広がります。右側の空が赤い部分が太陽の沈んだ方向です。

赤道儀の極軸を合わせて暗くなるのを待ちました。

雲一つ無い快晴で期待できそうです。

TITLE:0012Pポン・ブルックス彗星
DATE:2024-03-15
TIME:19:14..
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:30s 
撮影枚数:8コマ 
総露出時間:4分
フィルター:LPS-D1
ISO感度:12800
気温:6℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:PI、SI9、Lrで仕上げ 

天候が良いのに今ひとつですね。高気圧の前面、春霞で透明度が悪く、残念ですが特徴的なテールを見ることが出来ません。

視界が広いのでカメラでも撮影。

2024-3-15 19:28
OM-1 MarkⅡ M.zuiko 12-40mm F2.8(40mm f2.8)
ISO3200 10秒x8コマ

M31とM33銀河に挟まれた12Pポン・ブルックス彗星です。

PixinsightのAnnotateImageで彗星の名前はできないのかな?。たぶん自分が表示方法を方を知らないだけだと思います。

カメラで撮影した元画像は空が明るく、太陽の光も残っているので明るさと色のムラが凄くて処理は手に負えず無理だと思っていました。

ところが数日前のPixinsightがVer.Upして追加された新機能”GradientCorrection”を使用してみました。

PCのモニターを見て、思わず”嘘だろ”。

これは驚きです。

満足は出来ませんがポン・ブルックス彗星をコレクションに加えることが出来ました。

しかし、3月9日串本の打ち上げから16日開田高原の間に車の走行距離は1200kmを超えました。

我ながら、”いい年をしてよくやってるな~”。


EQ5GOTO赤道儀 ベルトドライブ化

2024年03月21日 | 天体写真

サブで使っているEQ5GOTO赤道儀ですが、昨年末からオートガイドが上手くいかずキャリブレーションに時間がかかる。あるいはキャリブレーションが完了しないことが多くありました。

赤道儀の駆動部分を分解、グリスアップ、ウォームネジ、ギヤ―のバックラッシュ調整等を行いましたが思わしくありません。自動導入は問題がないのでコントローラー、モーター等のメカ的な事ではなく、PHD2の設定が悪いのかもよくわかりません。

春の銀河祭りも近づき、色々と試していても埒が明かないので思い切って駆動系をベルトドライブに更新しました。

コントローラー、モーター、ブラケット等一式がキットになったものを購入して組み替えました。

良く作られたキットなので取り付けは簡単でした。ベルトの張りの調整でブラケットの長孔を加工したする必要はありますが、これは個体差があるので現物で調整するしかありません。

組みあがった状態です。

モーター、ベルトの部分にはキットに付いていないカバーをアルミ板で製作して取り付けました。

コントロールはwifiで繋いだAndroid端末に、Onstep2 Controllerをインストールして行います。初めてのOnstep2の操作で少し手惑いましたが慣れればシンプルで使いやすいと思います。

さらにOnstep2はUSBケーブルでPC、Asiairにつなぎコントロールすることが出来ます。

まず、いつも使っている撮影ソフト、ステラショットで望遠鏡をコントロール。自動導入も動作もOK。

Asiairでも普通に使えます。

夜になるのを待ち、実際の星で自動導入、導入補正も問題ありません。

問題はオートガイドですね。PHD2を使用、ガイド鏡に星を入れてスタート。キャリブレーションが始まりました。ここでOnstep2でガイド速度X0.5,x1.0を設定してガイド状況を確認。うまく行っているようです。

まぁ、これならば春の銀河祭りに参加できそうです。

Onstep2の使い勝手は非常に良いと思います。

1.電源が入ると恒星時追尾がすぐに始まります。

2.スマホでOnstep2と接続するのは最初に導入速度とガイド速度の確認、設定だけです。

3.PCでステラショット、又はAsiairに接続すれば場所、時間などの設定は必要ありません。そしてアライメントなど必要なく直ぐに導入できます。もちろんこの後に撮影して導入補正を行います。

これで従来のSynScanコントローラの電源投入からの儀式から解放されます。

 


自律爆発システム作動後

2024年03月14日 | 天体写真

カイロス初号機が発射5秒後に自律爆発システムが作動して破壊されました。その時に撮影した画像から搭載されていた人工衛星らしき物が落下していくのを捉えていました。

モクモクとした煙の中から黒い物体が速い速度で落下していきました。

この部分を切り出してみると四角い人工衛星のように見えます。

現地では山火事が発生したとの情報もあったので早めにこの場所から離れました。

 

自宅に戻り発射時のライブ映像などを見て、どのような状況だったのかを確認してみました。

F1レース、スポーツ中継などのようにLIVE中継の方が現地よりよく見えます。でも、音、匂いなどの臨場感はやはり現地ですね。

実は数年前にスペースポートが作られると言うことで、通行できる周囲で海岸を見て回ったことがあります。それとライブ中継の画像から私なりにその状況を見ていきたいと思います。

*2021年5月2日に海岸側の写真が見つかりましたので追録します。

 

発射台のある場所は高低差があり、右下の低い方へ発射時の噴煙を逃がすように出来ていると思います。ここから南へ300m位行くと海岸に出ます。

駐車場の左は防火用の水タンクのようでオープンルーフのように見えました。

発射時に緑の組み立て塔は左へ後退してロケットが現れます。

右上の四角い池は土地を造成したときに作られた調整池か調節池、遊水池では無いかと思います。池の右側(南側)は樹木が無く整地されているようです。結果的にこの地形が重要な役割を果たしたと思います。

池の中で何かが激しく燃えています。池の表面が波立っているように見えます。

火災が収まった後ですが、組み立て塔、建屋等の施設には大きな損傷はないようです。

池の中にはエンジンのノズル、コーン部とジンバルのような物が見えます。土手の上は土にめり込んで燃えた1段部分ではないこと思います。

激しく燃えた後ですが池と樹木が伐採された場所に助けられて山火事には至らなかったようです。そして施設も何も無かったように建っています。

発射台の南側の低くなった場所にも多くの部品が落下して火災も発生しましたが森、樹木への影響は少なかったように見えます。

現れたのは自衛の警戒車でしょうか? スーパー軽トラ消防団ですね。

激しく燃えているときは施設に大きなダメージがあるかと案じていたのですが、少し安堵しました。

後の記者会見を見ていると発射2秒で姿勢を少し傾けた後、3秒後の自律爆発が真上では無く、少し南へ移動していたので施設への影響は少なかったのではないか。そして計画されたかのように池の中と池近くで周りへの影響の少ないところへ1段部分が落下しています。

カイロス初号機の飛行中断処置は残念ですが、施設の損傷は少ないようにみえます。貴重なデータも取れたと思いますので早期の2号機にチャレンジいてもらいたいですね。

その時も打ち上げ応援へ行きます。

最初からうまくいくことは無いですよね。

これはあくまでも自分が想像する私見です。多くの勘違い、間違いがあると思いますので戯言を言っているとご理解下さい。

 


カイロス飛行中断

2024年03月13日 | 天体写真

もう皆さんはニュースでご存じだと思いますが、スペースポート紀伊から打ち上げられたカイロス初号機は飛行中断処理で爆発しました。

3月9日に引き続き、今日も打ち上げ見学に行ってきました。

前回は土曜日で多くの子供さん、家族連れの見学が多かったのですが、今日は人数も少なく自分も含めて年配の方が多くを占めていました。日程が決定したのが前々日で平日の打ち上げですから見学に行けるのは熱心なhimaな方々ではと想像します。

見学会場からは発射台は見えません。

発射台は山の中の谷を造成して作られているようです。

旧校舎後ろの山から機体が現れる予定でした。(ほぼ実物大模型と同じ位置)

旧校舎の前は、カイロスのほぼ実物大模型です。

いよいよカウントダウン、その数秒後に煙が少しみえたので機体を待ちましたが現れません。

どうしたんだ・・・・

カイロス飛行中断

飛翔する機体を撮影すべく、ミラーレスカメラで高速連写した画像を動画にしたものです。個々の画像の露出が違うのでチカチカするのはご容赦下さい。

煙の中で激しく燃えている様子がわかります。

最初からうまくいくことは無いと思います。これを糧に次を期待します。

家に戻りLIVE中継の画像を見ていると色々と気づいたことがありました。

それは次回とします。

 


カイロス初号機 楽しみはもう少し後に

2024年03月11日 | 天体写真

3月9日、日本初の民間ロケット打ち上げ企業であるスペースワン(株)が、和歌山県串本町に建設した”スペースポート紀伊”から”カイロスロケット”が打ち上げられるということで見学に行ってきました。

紀伊半島の南端にあるスペースポート紀伊へのアクセスはJR紀勢線、また車では国道42号線1本しかありません。そして42号線沿いには平地が少なく、十台以上の車が駐車できる場所もほとんどありません。

今回の打ち上げに関しては地元自治体が有料の見学場所を設けて、10km位離れた紀伊勝浦の駐車場からシャトルバスが運行されます。

自宅からは約180km、3時間ちょっとの行程です。道路が混むことが予想されますので、自宅を朝5時30分に出発。

自宅から現地の駐車場までほぼ高速道路と無料のバイパス道で行けます。

道路にはこんな表示が。段々期待が高まります。なんだか花火大会の様ですね。

シャトルバスに乗り換え、見学場所である旧浦上小学校に9時30分着。

既に多くの方がみえています。この見学場所は2500名集まるそうです。

校庭には今回打ち上げ予定の”カイロス”模型があり皆さん記念撮影をされています。

実物より少し短いそうです。

特設ステージではライブ中継が行われています。

そして打ち上げ時刻、午前11時1分12秒が近づくとカウントダウンが始まりました。

でも、時間が来ても何の変化もありません。しばらくすると打ち上げ時刻が、11時17分12秒に変更のアナウンスがありました。

そして二度目のカウントダウン。

でも、やっぱり何の変化もありません。

特設ライブステージの司会者、出演者の方も予想外のことで対応に困っていたとこに、「本日の打ち上げは中止になりました。日程は後日に発表がある」との連絡が入り、盛り下がった状態でライブ中継は終了しました。

残念ですが機体に異常はないようで、打ち上げ予備日は3月31日まで取ってあります。

その後自宅に戻りnetニュースを見ていたら、警戒海域に船が入っていて、その船の退去に手間取ったのが原因のようです。

ここらあたりは難しい問題ですね。民間の業者が行うことですのでお願いベースのお話になると思います。どのような経緯だったのはわかりませんが、公官庁と一緒に今後の対応策が必要です。

国などの公共が行うのであれが、強制的に可能になることもあるかと思いますが、民間事業の難しさが顕著に表れた事象かと思います。

でも、色々な困難を乗り越えて進んで行ってもらいたいと思います。

今の時点で次回の打ち上げ日程は3月13日以降との発表だけで具体的には未定です。打ち上げ見学会場の入場券は3月31日まで有効です。

次も万難を排して会場に行きたいと思います。

楽しみはもう少し続きますね。

 


HD800で撮影した NGC2359トールのかぶと

2024年03月02日 | 天体写真

天候が良くありませんね。段々と月が小さくなり少しでもチャンスがあれば撮影したいと思っていますが叶いません。

撮影が出来ないこの時間に、サブで使っているEQ5赤道儀のオートガイドの調子が悪いのでギヤー、モーターの組み立てをバラしてグリスアップ、バックラッシュの調整などを行っていました。

さて今回処理した画像は、昨年12月に熊野で撮影したNGC2359トールのかぶとです。

HD800の長焦点で大きく撮影できて迫力が出たかなと思います。

DATE:2023-12-13
TIME:22:05..26:46
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Celestron Edge HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2000mm
F値:F10
露出時間:420s 
撮影枚数:40コマ 
総露出時間:280分
フィルター:DBP
ISO感度:40000
気温:8℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、PI、Lrで仕上げ

この晩は天候が良く、自分としては280分(4時間40分)と最長の露光時間を掛けることが出来ました。

おおいぬ座の散光星雲でシリウスのチョット上に位置します。かぶとの中心の明るい恒星(HD56925)がウォルフ・ライエ型星で明るさは太陽の3万倍から100万倍と言われているそうです。

この状態が太陽の25倍以上質量の大きい星の最期、超新星爆発を起こす前だそうです。

超新星爆発、実際に見たいですね。