sh2-240 レムナントは天体写真を撮影する者には一つの目標でもあると思います。
何度も、時間を掛けて撮影に挑戦したのですが惨敗でした。ものすごく薄く ”らしいもの” が撮影出来たこともあったのですが、画像処理で手を加えても全くダメでした。
ついに1月7日 熊野でその姿を表しました。
TITLE:sh2-240レムナント
DATE:2022-01-07
TIME:21:18..22:36
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Borg 55FL
コンバーションレンズ:7880レデュサー
焦点距離:200mm
F値:F3.6
露出時間:120s
撮影枚数:33コマ
フィルター:DBP
ISO:25600
気温:4℃
赤道儀:Sky Watcher EQ5 GOTO
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:30x130mm
画像処理:St9コンポジット、StarNet++、Nik Collection、
Lrで仕上げ 、75%トリミング
下側に見える円形の小さな星雲はSh2-242です。
スパゲティ星雲とも呼ばれますが、この方向で見ると髑髏、頭蓋骨の方がぴったりの様です。
sh2とはスチュワート・シャープレス氏によって作成された、北天のHII領域のカタログですので、フィルターをうまく使わないと写らないのは当然ですね。
約20万年前に爆発した超新星の残骸(レムナント)で,現在も猛スピードで広がりつづけているそうです。
直径3度にも及ぶ大きさですが、大変淡い星雲なので撮影は難しく、今回はBorg 55FLとDual BPを使用して挑戦しました。
ハッキリ撮影出来たのは初めてで、本当に頭蓋骨 レントナムですね。
熊野の空の暗さと透明度と日頃の行いが良かったのでしょう。