himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

オリオンの内部

2022年01月28日 | 天体写真

昨年12月に熊野で撮影した画像です。

AZ-GTIを赤道儀モードでポタ赤として使用しました。

オリオン座の中心部、一番派手で賑やかな部分です。

DATE:2021-12-03
TIME:23:07..23:16
撮影場所:熊野
カメラ:Olympus OM-D E-M5MarkII(改)
鏡筒orレンズ:M.Zuiko 75mm F1.8
焦点距離:75mm
F値:F2.8
露出時間:30s
撮影枚数:16コマ
フィルター:none
ISO:3200
気温:6℃
赤道儀:SW AZ-GTi
画像処理:Si9コンポジット、Nik Collection、
     SterNet++、Ps、Lr 、トリミングなし

望遠鏡で撮影している間に観望がてら撮影しましたが、オリオンの体の中を見ているようです。


行き掛けの駄賃

2022年01月26日 | 天体写真
1月22日開田高原へ向かう途中に、月にISSが重なる画像を撮影しようと計画しました。
 
場所は岐阜県の海津市 日時は1月22日0時16分47秒
 
前日の夜 22時ごろに自宅を出発し、よい撮影地を探して機材を展開。
しかし月は薄雲に見え隠れしていますが雲の動きが速いので一瞬に賭けました。
薄雲に覆われていましたが、モニターには月が確認できます。電波時計の時刻に合わせて、ハイスピードモードで連射。
 
 
距離は、約580kmですので比較的近くて大きく機影が捉えられました。
 
 
その後は仮眠をとりながら開田高原へ向かうと、快晴の青空と雪に覆われた御岳山が迎えてくれました。
 
開田高原では、あちらこちらをロケハン、移動を繰り返しながら今夜の本命である季節外れのsh2-129ダイオウイカを狙える、北西の地平線近くまで低い位置の撮影条件が良い場所を探してうろついていました。
 

sh2-129フライングバット星雲&イカ星雲に挑戦

2022年01月24日 | 天体写真

オミクロン株の感染が凄いことになっています。そして3回目ワクチンの接種券が届き、早速2月3日に予約が取れました。これだけ増えて来ると重症化だけは避けたい思います

昨年12月に愛好会の例会が対面で行われ、画像処理など会員の皆さんからのアドバイスもあり、大変参考になり喜んでおります。

ナローバンドフィルター使い、難物撮影にも挑戦してみました。

sh2-308 ミルクポット星雲、sh2-240 レムナントの画像で多少なりとも手ごたえがあり、気を良くしたついでに最難関と言われる sh2-129とイカ星雲に挑戦です。

本来は春から秋にかけての時期が撮影には良いのですが、1月22日は空の状態が良さそうな雪の開田高原へ撮影に向かいました。

自分の機材で太刀打ちできるか、どの程度の画像が得られるかのお試しです。

DATE:2022-01-22
TIME:18:51..22:20
撮影場所:開田高原
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:takahashi 76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:420s
撮影枚数:13コマ
フィルター:L-eXtream
ISO:40000
気温:-6℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、Nik Collection、
     Lrで仕上げ 、90%トリミング 

雑誌などで素晴らしい画像を出しておれれる方々は、ほとんど冷却CMOSと明るい光学系、長時間露光で撮影されています。

非常に淡いですがイカ星雲が確認できました。高度が低く、22時頃には月が昇ってくるので露出時間は約100分でした。雪の開田高原の暗く引き締まった星空を期待したのですが、夜空の状態は少し明るく、薄雲なのか透明度も良くない状況での撮影でしたが多少なりとも結果が出て嬉しいです。

次回は条件の良いときにじっくりと撮影したいです。

 

 


バーナードループ オリオン座周辺

2022年01月18日 | 天体写真

12月3日 熊野で撮影した蔵出し画像です。撮影はしたものの思ったような画像に仕上がらず、フォルダー蔵に入っていた画像を取り出して処理してみました。

バーナードループの画像を得たくて以前から何度も撮影していましたが、やっとそれなりの画像になったかと思います。

TITLE:オリオン座周辺 25mm
DATE:2021-12-03
TIME:21:45..21:57
撮影場所:熊野
カメラ:Olympus OM-D E-M5MarkII(改)
鏡筒orレンズ:Zuiko 25mm F2.0
コンバーションレンズ:none
焦点距離:25mm
F値:F2.5
露出時間:45s
撮影枚数:17コマ
フィルター:none
ISO:3200
気温:6℃
赤道儀:SW AZ-GTi
オートガイド:none
画像処理:Si9コンポジット、Nik Collection、
     SterNet++、Ps、Lr 、長辺で約85%トリミング

エンジェルフィッシュ、ばら星雲、バーナードループ、燃える木、馬頭星雲、オリオン星雲、そして魔女の横顔も確認できて盛沢山の画像が得られました。

ばら星雲、燃える木の濃度に比べて、バーナードループ、エンジェルフィッシュの淡さが良くわかりました。そして初めての魔女の横顔もget出来て嬉しいです。

 


熊野で NGC772

2022年01月17日 | 天体写真

昨年12月に熊野で撮影した、おひつじ座の銀河NGC772の画像です。

11等級で小さな銀河ですが腕が非対称になっています。何かの貝殻のようにも見えますね。

TITLE:NGC772
DATE:2021-12-03
TIME:23:02..2:52
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:Q1.6エクステンダー
焦点距離:1184mm
F値:F11.8
露出時間:180s
撮影枚数:17コマ
フィルター:none
ISO:25600
気温:8℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:Si9コンポジット、Nik Collection、Lr、40%トリミング

多少、色付けが出来るようになりました。

 


熊野で IC410

2022年01月16日 | 天体写真

昨年12月に熊野で撮影した、ぎょしゃ座のIC410の画像です。

撮影時には画像が淡くて放置してあったものを蔵出ししました。IC405まが玉星雲とコラボで撮影されることの多い星雲ですが、単独で少し長めの焦点距離で撮影しました。

TITLE:IC410 
DATE:2021-12-03
TIME:21:56..22:52
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:Q1.6エクステンダー
焦点距離:1184mm
F値:F11.8
露出時間:180s
撮影枚数:18コマ
フィルター:none
ISO:25600
気温:8℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:Si9コンポジット、Nik Collection、
     SterNet++、Ps、Lr、80%トリミング

IC410はおたまじゃくし星雲、骸骨星雲とかドクロ星雲とも言われるようですが、その方面のセンスのない自分にはどれもピンときません。小型のバラ星雲のですかね。


もう一つの ミルクポッド

2022年01月15日 | 天体写真

1月7日 熊野の撮影では、もう一本のレンズでミルクポットを撮影していました。

焦点距離200mmで周辺の部を含めた画像です。

TITLE:sh2-308ミルクポットと周辺
DATE:2022-01-07
TIME:22:43..23:05
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Borg 55FL
コンバーションレンズ:7880レデュサー
焦点距離:200mm
F値:F3.6
露出時間:180s
撮影枚数:8コマ
フィルター:DBP
ISO:25600
気温:4℃
赤道儀:Sky Watcher EQ5 GOTO
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:30x130mm
画像処理:St9コンポジット、StarNet++、Nik Collection、
     Lrで仕上げ 、85%トリミング 

撮影は8コマで露出時間は24分しかかけられませんでしたがミルクポットが出ました。本当はもう少し撮影を重ねたかったのですが残念です。

右上にM41,sh2-308ミルクポットの上がsh2-303、右側にsh2-304です。
Sh2-308は、その星雲の中心付近にある近い将来超新星爆発するであろう、ウォルフ・ライエ星WR 6 (HD 50896)の強烈な恒星風が吹き飛ばした星間雲が、WR 6からの強い紫外線で電離している電離星雲だそうです。
Sh 2-303, Sh 2-304 もWR 6によって励起されている可能性もあるそうです。

 


もう一つのレムナント

2022年01月14日 | 天体写真

1月7日 熊野の撮影では、もう一本の鏡筒でレムナントを撮影していました。

焦点距離480mmですのでアップの画像です。

TITLE:sh2-240 レムナント
DATE:2022-01-07
TIME:21:31..23:26
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:takahashi FC35レデューサー
焦点距離:480mm
F値:F4.8
露出時間:300s
撮影枚数:21コマ
フィルター:L-eXtream
ISO:40000
気温:4℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、StarNet++、Nik Collection、
     Lrで仕上げ 、93%トリミング 

前回の画像とは鏡筒、フィルターが違います。撮影位置は髑髏のあごの部分です。

今回使用した、L-eXtreamの画像の方がOⅢの領域が良く出ているようです。

露出倍数は、F3.6とF4.8の違いはありますが、だいぶと大きいです。同じようなコンセプトのフィルターですが出てくる画像は少し違うようです。

 


レムナント やっと捉えることが出来ました

2022年01月13日 | 天体写真

sh2-240 レムナントは天体写真を撮影する者には一つの目標でもあると思います。

何度も、時間を掛けて撮影に挑戦したのですが惨敗でした。ものすごく薄く ”らしいもの” が撮影出来たこともあったのですが、画像処理で手を加えても全くダメでした。

ついに1月7日 熊野でその姿を表しました。

TITLE:sh2-240レムナント
DATE:2022-01-07
TIME:21:18..22:36
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Borg 55FL
コンバーションレンズ:7880レデュサー
焦点距離:200mm
F値:F3.6
露出時間:120s
撮影枚数:33コマ
フィルター:DBP
ISO:25600
気温:4℃
赤道儀:Sky Watcher EQ5 GOTO
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:30x130mm
画像処理:St9コンポジット、StarNet++、Nik Collection、
     Lrで仕上げ 、75%トリミング 

下側に見える円形の小さな星雲はSh2-242です。

スパゲティ星雲とも呼ばれますが、この方向で見ると髑髏、頭蓋骨の方がぴったりの様です。

sh2とはスチュワート・シャープレス氏によって作成された、北天のHII領域のカタログですので、フィルターをうまく使わないと写らないのは当然ですね。

約20万年前に爆発した超新星の残骸(レムナント)で,現在も猛スピードで広がりつづけているそうです。

直径3度にも及ぶ大きさですが、大変淡い星雲なので撮影は難しく、今回はBorg 55FLとDual BPを使用して挑戦しました。

ハッキリ撮影出来たのは初めてで、本当に頭蓋骨 レントナムですね。

熊野の空の暗さと透明度と日頃の行いが良かったのでしょう。


画像処理勉強会の成果 ミルクポットの再処理

2022年01月10日 | 天体写真

昨日のblogで紹介させていただいたsh2-308ミルクポットの画像処理は、私の従来通りの方法(SI9でコンポジット、Nik Collection、Lrで仕上げ)で行いましたが恒星も一緒に持ち上がり、背景が明るくて星が鬱陶しい画像になっています。

所属の天文愛好会では、昨年秋以降に何度か画像処理勉強会が開催され、私も教えを請いに参加させてもらっています。その成果ではないですが今回は星雲と星を分けて処理する方法で行いました。

ジャーン

前日との紹介画像と同じコンポジット画像からスタートです。

StarNet++で星と星雲を分離し、各々を処理してからPsで合成してLrで仕上げました。

DATE:2022-01-07
TIME:23:42..01:39
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:takahashi FC35レデューサー
焦点距離:480mm
F値:F4.8
露出時間:300s
撮影枚数:24コマ
フィルター:L-eXtream
ISO:40000
気温:4℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、StarNet++、Nik Collection、
     Lrで仕上げ 、93%トリミング 

皆さんのおかげで、引き締まった画像に仕上がり少し進歩したと思い感謝しています。