少し前のことですが、前回の新月である6月10日前後は天候が良く、撮影に出掛けたかったのですが遠出は自粛しました。
それは一回目のワクチン接種が6月9日、こんな時に夜遊びに出掛けたら家族から見放されてしまいます。
そして接種に伴う体調の変化も特になく、うでが少し痛いくらいで済みましたので体調OKと理解して6月10日に鈴鹿山脈の石榑へ向かいました。
目的はAZ-GTiのシステムの動作確認とオートガイドがどのように行えるかをテストです。
その前に折角の天候と星空ですので何かを撮影しようと、SXD2と長焦点のHD800の筒先を向けた対象は、Arp 104 Keenan’s System (NGC 5216 & NGC 5218)、この銀河を研究したキーナンスさんの名前を使いキーナンスシステムと呼ばれるそうで、NGC5216とNGC5218の二つの銀河で構成され、細いガスの流れで接続されているようです。
TITLE:NGC5216 & 5218 Arp104 keenan's system
DATE:2021-06-10
TIME:22:08..22:47
撮影場所:石榑
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2032mm
F値:F10
露出時間:120s
撮影枚数:18枚
フィルター:none
ISO:25600
気温:18℃
NGC5216は見かけのサイズ 2.4x1.8' 明るさ14等、NGC5218は見かけのサイズ 2.9x1.6' 明るさ12.3等と小さくて暗い銀河ですが何とか形は捉えることが出来ました。残念ながら二つの銀河を結ぶガスは写りませんでしたが次回はじっくりと撮影したい対象です。
場所は、おおぐま座のミザールから北極星の方向ですので季節にとらわれず撮影できるかと思います。
さて撮影は機材にまかせて、AZ-GTiの動作確認です。
赤道儀モードでじっくりと撮影することを想定して、Win10とステラショット2で使えるかをやってみました。
1.Win10ノートPCにWindows 版SynScan Pro、Sky Watcherの望遠鏡を制御するのに必要なASCOMドライバをインストールします。
2.AZ-GTiとPCをWi-Fiで接続してSynScan Proを起動。
3.接続が確立出来たら、SynScanアプリでアライメントを行う。アライメント後に恒星時追尾にモードになっているかを確認する。
4.ステラショット2を起動して、望遠鏡(架台)をASCOMで接続します。この時ステラショットの無線制御デバイス「GearBox」は使用しません。有線接続のような状態ですがAZ-GTiとはSynScanアプリを介してWi-Fiで行います。
これでステラショット2から自動導入が行えるようになりました。これで第一関門突破ですね。
5.カメラの接続
カメラの制御は残念ながら無線では行えませんので、USBケーブルを直接PCに接続します。ですからステラショット2との接続は簡単です。
6.ガイドカメラの接続
これもUSBケーブルでPCと有線接続です。AZ-GTiにはガイド端子がありませんので望遠鏡コントロールの微動でガイドを行うようです。
実際にやってみると、これが中々上手くいきません。なんか動きが悪くてキャリブレーションが終らないのです。
バックラッシュが大きいのか、どこかの設定が合っていないのか解りませんが、0時を過ぎたので今晩はこれでとします。
第二関門撃沈です。