himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

レナード彗星からの贈り物

2021年12月22日 | 天体写真

12月22日 今日は運輸支局へアウトバックを持ち込んで3回目の車検を受けてきました。走行距離は52800kmで年間約10000kmでが、遠出・遠征は主にハイエースですので近場の走行でこの距離です。

夕方は雲がなくレナード彗星が捉えられないかと自宅の庭に機材を展開しました。

実は昨日も撮影を試みたのですが低空の薄雲で撃沈でした。

金星と土星でアライメントを行い、レナード彗星に鏡筒を向けて空が暗くなるのを待ちながら時々シャッターを切り彗星が写らないかと試写していると、突如モニターに赤い光跡が確認できました。ロケットか?ミサイルか?と慌ててシャッターを切りました。

2021-12-22 17:31

FC100-DF 770mm  1/5s  EOS Ra

よく見ると旅客機の様ですが機影が小さいので距離は相当に遠いと思います。ロケットの炎のように見えるのは、短い飛行機雲に夕日があたり赤く染まっているのです。解りずらいですが機体の少し上にはレナード彗星も写っています。

そして時間は刻々と経過し、空が暗くなるとともに彗星もハッキリと確認できますが、小学校の体育館の屋根に沈んで行きました。

2021-12-22 17:48

FC100-DF 770mm  1.6s  EOS Ra

 

たぶん、これがレナード彗星とのお別れになるとでしょう。

良いプレゼントを頂きました。

 


これぞ ふたご座流星

2021年12月16日 | 天体写真

12月14日、15日の二日間、月没から薄明の間に自宅の庭でふたご座流星群の撮影に挑戦していました。

月は無くても空はあまり暗くならないので、肉眼でも画像でも確認できた流星の出現数は少なくがっかりでした。でも1コマだけうまく流星が飛び込んでくれました。

DATE:2021-12-15
TIME:03:14
撮影場所:河原田
カメラ:EOS Ra
レンズ:Samyang 14mm F2.8
ISO:3200
Lee No.2をレンズの後部

オリオン座の上に位置する、ふたご座の右上の恒星、カストル近くの放射点から出現している雰囲気がわかります。でも1個の流星ではダメですがね。

今回は自宅での撮影でAC100Vの電気が使えるので、出目金レンズにヘアードライヤーで温風をあてて夜露対策としました。

これぞ、”ふたご座の流星” の雰囲気を楽しんでいます。


NGC1579 北の三裂星雲

2021年12月10日 | 天体写真
12月3日 レナード彗星を待つ間に撮影した対象です。
ペルセウス座のカルフォルニア星雲の東に位置する、NGC1579です。
 
TITLE:NGC1579 北の三裂星雲
DATE:2021-12-03
TIME:20:18..21:51
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:Q1.6エクステンダー
焦点距離:1184mm
F値:F11.8
露出時間:150s
撮影枚数:36コマ
フィルター:CBP
ISO:25600
気温:8℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:Si9コンポジット、Nik Collection、Lr、トリミングなし
 
形はM20三裂星雲に似ていますが、大変淡くてあまり大きくない星雲です。内部に暗黒星雲があり三裂星雲と同じようです。
星雲の周りにも暗黒体があるように見えます。
 
 

ついにレナード彗星、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星

2021年12月06日 | 天体写真
ついにその時が訪れました。
少し大げさですがレナード彗星祭りに参加することが出来ました。
 
12月3日 新月の金曜日、GPVで南紀方面の条件が良さそう。15時半頃にいつもの熊野へ向けて出発しました。
18時過ぎには現着、すでにお二人の方が準備をされていました。
 
明るさ10等級でかに座を進行中の、67P チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
まだ尾もしっかりと見えます。
 
TITLE:67Pチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
DATE:2021-12-04
TIME:00:59..01:08
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:60s
撮影枚数:8コマ
フィルター:CBP
ISO:40000
気温:6℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、Nik Collection,Lr 、トリミングなし
 
1969年に発見された周期6.57年の周期彗星で、2014年11月には探査機ロゼッタから分離された着陸機フィラエがこの彗星に着陸して色々な探査が行われました。そして、今でもフィラエはこの彗星に乗っかっています。
 
 
 
彗星祭りの本命、レナード彗星で明るさは6等級位です。
これは今年に発見された彗星で、双曲線軌道で進んでおり二度と戻ってこないそうです。
 
TITLE:C2021A1レナード彗星
DATE:2021-12-04
TIME:04:32..04:40
撮影場所:熊野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:30s
撮影枚数:12コマ
フィルター:CBP
ISO:40000
気温:6℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 QHY5L-IIM
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:St9コンポジット、Nik Collection、Lr 、トリミングなし
 
 
M3球状星団とコラボして美しいテールが広がっています。
 
2種の彗星画像は、同じ鏡筒、同じカメラ、同じ画角で撮影していますので大きさの違いが良くわかります。
そして愛好会の勉強会での成果、Nik Collectionを使ってます。