姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

そのイメージは真実ではない。

2020年06月10日 | 保健室コーチング

 

(株)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー   桑原規歌です。

 

『松永久秀』という人物をご存知ですか?


戦国時代、三好長慶の家臣で、優秀な秘書役を務め
のちに軍事指揮官となります。

『麒麟がくる』では、吉田鋼太郎さんが演じています。

久秀は、戦国下剋上三悪人のひとりといわれ、
とにかく、「裏切者」「大悪人」とされてきました。


その理由は、
13代将軍足利義輝を殺害した
主家(三好家)に謀反した
東大寺の大仏殿を焼失させた

信長を2度裏切った・・・

などなど。


江戸時代の「太平記英雄傳」に描かれた
久秀の肖像画は、
いかにも「天下の大悪人」のイメージです。

派手な着物に、鬼のような表情で
立ち振る舞っています。

しかし、最近になって
久秀が生存中に描かれていたとみられる
肖像画が見つかりました。

それは、
江戸時代に「イメージ」として
「悪いことした人だからきっとこんな奴!」

という想像で描かれたものとは
かけ離れた地味なおっちゃんでした。

どうやら出っ歯だったらしく
ちょこんと
2本、前歯が描かれています。


先日のNHK「ヒストリア」でも
極悪人というイメージの久秀を
これまでと違った角度から検証していました。

江戸時代にイメージで描かれた久秀が、
その後、何百年も「悪人」として
定着することになったのですが、

現代になって
そのイメージが覆されようとしています。


「イメージ」なんてこんなもんです。


保健室コーチングでは
脳は、イメージに左右されやすい
という特徴があるということをお伝えしています。


他人を見る時も
他国を見る時も
自分を見る時も・・・


私たちの脳は
何かしらのイメージをかぶせて

色眼鏡をかけて
いろいろなものを見ています。

1つの事実についても
どの角度から見るかによって
見え方は違います。


その脳の特徴を知っていれば
決めつける前に

「・・・という私のイメージね」

と思っておくことも
大事なのではないでしょうか?


自分に対するイメージは

自己受容感とも大きく関係しています。


桑原は、児童生徒向けの講演では

「あなたが、<これが自分だと思っている自分>は
誰かから言われた意見を
自分が<真実>だと思った思い込みにすぎません。」


昨今の大学生は
周りから見られる「自分のキャラ」から

外れることができない・・・
と、ある大学の先生がおっしゃっていました。


自分を変えたいという人は
イメージを変えたいと思っているだけ。

どんなイメージになれば
人から受け容れてもらえるのだろうと

他人軸で考えているにすぎません。


こちらのブログも参考にしてね
「なりたい自分になれない理由」
https://note.com/hime1961/n/n3cb4cf520092


受け容れてもらうための自分を作り続けている人は
どんどん複雑になっていきます。


自分に戻っていこうとする人は
どんどんシンプルになり

必要に応じて
どのキャラを使うかを

主体的に選ぶことができます。


あなたは
自分に対して、周りに対して

出来事に対して
どんな「イメージ」で見ていますか?


そのイメージ次第で
日々の仕事、日々の生活の質は
変わってくるのではないでしょうか?


それでは
今日も、希望を胸に
すてきな1日を作りましょう!

 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2020年6月5日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

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