江原啓之さんが言っておられました。
不慮の事故で亡くなった5歳の娘さんを諦めきれない両親に「あなたの娘さんは天国に留学したのです。だから元気で見送りましょう…」と。
そうですね。
私も夫は留学している…と思っています。
私が留学するとき、先輩としてエスコートしてくれるでしょう。そのとき、
「君、一所懸命に学んだね」と褒められるように日々を送りましょう。
夫を失ったことで私は死が怖くなくなりました。そして、ガンさえも…。
ラインホールド・ニーパー氏の
「変えることのできないことに対しては、それを受け入れる心の静けさと
変えることのできることに対しては
変える勇気を…」
は大好きな詩です。
この見極めが聖なるあきらめだと私は体験から学びました。
変えられないこと…
それは宿命です。
これは執着せずにあきらめること。
これこそ聖なるあきらめ。
それは、自分も周りも幸せにする行為だとシスターの鈴木秀子先生もおっしゃっています。
悲劇はいつ誰に起こるかわかりませんが、それは必ずしも不幸ではない。
現実を受け入れたくないという執着は、現実を見えなくさせます。それが不幸のはじまり…。
そんなことを自分自身に言い聞かせています。
水戸の集中講座に行ってきました。そういえば3・11のとき、水戸駅は信じられない状態になっていました。
茨城も大惨事だったのです。そんな最中でも皆さんは明るかったです。
授業中に大きな余震があった時、田原豊道先生が「今のは震度いくつかい?」とお聞きになりました。
皆さんが声を揃えて「4」と答えました。たびたびの余震で体感でわかるようになっていたのです。
あれからあっという間に9年が経ちました。
中島みゆきさんの時代という歌にあります。
🎵今はこんなに悲しくて
涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には
なれそうもないけど🎵
私もまさにそんな心境になりましたが、人は立ち上がる逞しさも持っているものです。