本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

早速自粛!!

2020-03-01 11:43:11 | 住職の活動日記

帰りのフライトは雨のなか

機体は雨雲の中に

突っ込んでいきます

もっと揺れるのかと思いきや

安定した飛行で

コーヒーのサービスもして頂き

雲のうえに出ると

少しの青空も見えました

女性の声で

「いつもご利用いただき

 ありがとうございます」

とアナウンス

キャビンアテンダントかと思いきや

どうも女性のパイロットのようです

とてもきれいな声でした

いつもですと

うとうとしていると突然

雑音交じりの中に

男性の聞き取りにくい声で

放送があるのですが

やはり女性の声ですと

心地よいものです

そのせいでしょうか?

勝手に思っているのですが

機体も少しの揺れで

丁寧な運転のようで

とても安心感もありました。

 

 

しかし、

機内はがらんとした状態です

行くときはまだ

人でもちょっと少ない感じでした

が29日となると

首相の発言もあったように

一斉に自粛となったようで

降りてからも空港は人が少ない

 

ANAさんの連絡では

2月28日から3月12日までの

予約は無料で変更やキャンセルが

できるとのことです

そういうこともあったのかも

しれません。

 

ふと気になり

「自粛」という「粛」の字

普通に見かけるのですが

書くことはあまりないようです

書き順は?

何篇の字なのか?

調べてみると、なるほど!

と思います

「粛」の部は「ふでづくり」(聿)

になります

「鞭声粛々夜川を渡る」

とか、

川中島の詩吟で歌われますが

政治の方では、よく

「粛々と進めます」

という発言を聞きます

 

この字も元は

急流、激しい流れという意味から

借用されて、

「おそれつつしむ」という意味に

なったようです

自粛となれば

本来は、自分で自分の身を慎む

という内面的な要素が強かった

外から強制されるものではなく

自分で自ずからつつしんだ

ということのようですが

外からの強制というと

どうも具合が悪い

強制だけれども

それぞれの自粛を促すという

言いかえれば何とも便利な

表現方法です

英語でもself‐control

ですから

自分で自分を調整しなさい

ということです

 

仏教にも戒律があります

戒と律です

戒というのは自分で自分を律する

人間が本来持っている道徳心

のようなものです

律は、法律とか旋律というように

外からのきまり

戒律ということで

内と外から自分を律していく

それで自分を諌め

お釈迦さまの最後の言葉のように

「修行に励め」

ということになります。

 

それぞれが協力して

一日も早い終息を願うばかりです

 

 

 

 

 

コメント
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