お釈迦さまの涅槃図を見ると
沙羅双樹の下で涅槃に入られた
あらゆる衆生が悲しんだ
そして、草木までも
沙羅双樹もよく見ると
4本は枯れて4本は緑をしています
木までも悲しんで枯れた
というのですが
その中でも4本は枯れ
4本は緑色で青々と栄えている
諸行は無常
生あるものは滅するし
次の命を生み出している
そういう姿を現しています。
冬の寒い時期枯れたような木々も
季節が廻ると
いのちを吹き返したかのように
芽吹いてきます
我が家の牡丹も
まるで焔が燃え上がるように
いのちを吹き出すには
ぴったりの様子です
そして、梅も
花を散らして新芽が出てきました
季節も移り変わりを表し
それにつれて
いのちの交換が
行われているようです
さくらも準備中
まだ固そうな新芽の蕾
けど、なんだか、破って
出てきそうな気配も感じます
この草花は何という名前でしょう
もう、花が枯れたのか
これから新しい姿を出すのか
見守りたいと思います。
悲しいことながら
ここ最近
黒い色の服の
出番が多くなりました
そしてまた、こういう時機なので
お見舞いもシャットアウト
これも悲しい
隔離されたまま一人で
終わりを迎えるのか
見守られて
「ありがとう、
お世話になりました」
の一言ぐらいは言って
お別れしたのですが
それもかなわぬ現実です。
お釈迦さまの最後の言葉は
「諸行は無常である
生あるものは必ず滅びていく
だからこそ
限りある命を精進努力せよ」
ということです。
四栄四枯です
頂いたいのち
お返しするまで
大切に励まなければ
いけないと
つくづく感じます。
「拝借申す四大五蘊
お返し申す今月今夜」
という一休禅師の辞世の句を
思い出します。
お借りした命ですから
お返しするまで精進努力です。