本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

あらたうと青葉若葉の日の光

2020-03-21 19:43:02 | 住職の活動日記

新芽の緑を見ると、つい

この句が浮かんできます

 

「あらたうと青葉若葉の日の光」

 

 

本蔵院のもみじも

初々しい葉を出しました

 

 

お天気も良く

空の青さと紅葉のみどり

が美しさを際立たせています

 

芭蕉のこの句には、

「二荒山を弘法大師が

 参拝した時、

 二荒を日光に改めた」と

添え書きがあるようです

 

観音さまの浄土をインドの言葉で

「ポータラ」といいます

今でもダライ・ラマの宮殿を

「ポタラ宮」といっています

それを音写して

補陀落(ふだらく)といい

それを、「ふたあら」と言い直し

二荒(ふたあら)という漢字に

当てたのです

その二荒を今度は(にこう)と

読み直して

それを「日光」(にこう)

「にっこう」と読むようになった

ということのようです

 

このお山も

お寺が一つ「輪王寺」

お宮が二つ「二荒山神社」と

「日光東照宮」から成り立つ

もとは神仏習合の寺院という

ことです。

 

今、本蔵院でも

「あらたふと」です

 

 

「青葉若葉」が日の光を受けて

一番美しい時のようです

 

 

金木犀もまばゆい日の光を浴び

初々しい若芽を

強い日差しに晒しているようにも

見えてきます

またその日差しを隠すように

 

 

樒の花もひっそりと咲いています

 

その日の光も落ち始めて

 

 

有明海に沈んでいきます

金峰山を遥か向こうに臨み

これから

美しい夕日が拝めるでしょう。

 

夕日が沈む西の方には

阿弥陀如来の西方極楽浄土があり

反対の東の方には

薬師如来の東方浄瑠璃浄土が

あるということで

それぞれの仏さまが

それぞれに浄土をもって

いらっしゃるということです。

 

 

コメント
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