宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

90S赤緯軸テスト撮影3

2012-05-13 17:46:00 | 撮影機材
PHD Guidingの露光時間を2秒以上にすると赤緯軸がズレて行く
現象が気になり、再度きのこ茶屋Pへ行きました。
結局、Calibration step(ms)が少なすぎたことが原因でした。
ガイド鏡が80mmF5(400mm)、赤経2倍速、赤緯0.5倍速では、
既定の500msでは殆ど動かず、2000msにしていましたが、赤緯側
はほんの少ししか動いていませんでした。
これを3000msとしたところ、7等星でも1.8等星でも上手く行き、
テレスコープイースト・ウェスト何れも問題なくガイド出来ました。
また、露光時間を1秒、2秒、4秒と変えても問題なく動作しました。
グラフも十分に安定していて、星もまん丸になりました。


キャリブレーションのサンプリングが少なすぎて誤動作していた
ようです。取説には”500msは殆どの場合最適な値です”のように
英語で書いてありますが、これはガイドスコープの焦点距離が
相当に長いか、オフアキシスでのことではないかと思います。

M65,M66ピクセル等倍 (ISO 1600 , 300sec X 4)


M5強拡大 (ISO 800 , 300sec X 4)

大きくて、
美しい球状星団ですね~!

共通データ

撮影日時:2012/05/12
場所:きのこ茶屋P
10cmF6反射 , K-5 , 90S赤道儀 , 80mmF5ガイド鏡 , PHD Guiding
フィルタ:無し
気温:4℃
画像処理:PDCU4 , PaintShop Pro X , ThinkPad SL510

コメント (4)
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