宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

縮小コリメート法(その31)

2014-03-18 21:35:00 | 縮小コリメート法
HYPERION36mm用の縮小コリメート撮影アダプターが完成したので、
早速試写してみました。
テスト用なのでスケール代わりに白線を1mmピッチで15本入れたの
ですが・・・使いませんねえ~(^^♪


ストッパーが無いため、結局はノギスをストッパー代わりにして解決。
こうすれば小望遠鏡で見る時や、眼視観望した後に簡単に主点合致位置
へ戻せます。

主点合致位置=4.3mmの位置
ピントを合わせた位置=写野中央から1/5写野程度オフセットした場所。
ピント合わせの手順
   |
   +->アイピースを4Xの小望遠鏡(モノキュラー)で覗く。
      モノキュラーは☆で無限遠にしておく。
      LX7を4.3mm位置にセットする。
      マニュアルフォーカスアシストレバーで2m~∞の間にする。

大切なことは、必ずモノキュラーで望遠鏡側を無限遠設定すること。
初めからLX7のLVと望遠鏡のフォーカスノブで合わせようとすると、
最適位置が無限に見つかってハマる。
LX7を広角端4.7mmF1.4で使う場合、2m~無限遠までは殆どピントが
ボケない。(望遠鏡を通して見た場合)
ここでボケるようでは、望遠鏡側の無限遠が出ていないことになる。
これ、ポイントです。

まだ薄明が終わらないうちに撮り始めたので色が変ですが、
撮影直後になんと雨がパラパラ降って来て撤収!
わずか30分間の試写となってしまいました。

M42 , 4X60S = 240sec Total


M42_HDR , 4X60S + 2X15S + 2X5S = 280sec Total


<共通データ>

2014/03/18 19:06:58~19:21:02 , 飯能市郊外で庭撮り
C-8 + HYPERION36mm + LX7 , 4.7mmF1.4 , 合成F=1.4 , ISO400 , LPS-P2

流石に36mm70°ともなると写野が広いですね。
今まで試した笠井SV30mm60°、PHOTON32mm70°よりも星像は良いです。
ちなみにVixen NLV25mmで撮ったのがコレ。
横960ピクセルで上の画像と同スケールです。


HYPERION36mmでは合成F=1.4で広写野となります。
NLV25mmではF=1.88なので、1段弱明るい訳です。
今回は広写野アイピース全滅状態のシュミカセC-8にしてこの程度は
撮れたと言うことで、収穫アリと言えます。

コメント
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