宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

縮小コリメート法(その38)_安物天頂ミラーを使うべからず。

2014-03-30 18:05:00 | 縮小コリメート法
天頂ミラーを使わずに撮影した画像がコレです。




2インチ安物(9,800円)天頂ミラーを使ったらこうなりました。




完全に光軸がズレていますし、周辺像が暗いです。
カメラを1°程傾けて画像を均一にしたのがコレ。


共に±0 EVで適正露光です。
先日の裏山林道試写の際、最適だと思ってセットしていった主点合致位置
で1カット目から写野1/3程がやけに暗く写り、何か設定を間違えたか?
と思ってアレコレ始めてしましい、結局、真の主点合致位置から1.7mmも
引き出した位置で撮ると言うミスを犯しました。
薄雲だらけで焦っていたとはいえ、光軸ズレを疑わなかった自分が
情けない・・・
合成F=1.4の光学系で70°の広視野アイピースです、光軸に如何に敏感か
を思い知らされました。
また、天頂ミラーの品質にも大きく左右されているようです。

”天頂ミラーを使って縮小コリメート撮影をするなら、最高級品が必要です!”

まあ、視野50°なら大丈夫かもしれませんが、70°は完全にアウトですね。

そう考えるとですね、縮小コリメート撮影法の使われ方としてはF6ニュートン
辺りが最適解なのではないでしょうか?
天頂ミラー無しの屈折やシュミカセ、マクストフ、VISACでは観望もままなりません。
その点ニュートンは立ったまま楽に覗けますし、大口径の観望用ドブも
巷に沢山ある。最近はGotoドブで経緯台追尾が出来る機種もあります。

F6ニュートンに最適なアイピースは何か?
       |
       +->間違いなくPENTAX XW20mm の一択でしょう。
          視野70°で合成F=1.4ピッタリ。

だれか30cmや40cmのGotoドブ持っていませんかあ~ (^^♪
露光は30秒~60秒で十分ですから、もしかしたらイケちゃうかも!

と言う訳で、

VISACは早くも撮影専用の縮小コリメート鏡筒になってしまいました。
観望ならC-8 + 安物天頂ミラー + 視野50°のアイピースでメモ撮りでしょう。
性格の異なる2本の20cm鏡筒を上手く使い分ける道が見えた気がします。

コメント
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哀れVISACの接眼部

2014-03-30 16:46:00 | 撮影機材
まーったく、これだからVixenクウォリティーだなんて言われちゃうんだよな。
ドローチューブのねじ、落っこちました!


昨日裏山林道から帰って来たら、フォーカス部ラックピニオン与圧板ねじが
一本ありません。当然ラック部もガッタガタになっていました。
VC200L専用段ボール箱のまま運び、舗装道路のみ合計40分ぐらいです。
まあ、
この構造では抜け落ちない方が不思議だよね。
プレートを板バネにしてピニオン軸を押している訳だけど、
強く締めるとガチッと軸が固定されてしまうし、ゆる過ぎるとガッタガタ
になる。その中間辺りで軽くねじを締めておくという素人細工だ。
スプリングワッシャを入れて締め付けるとキツすぎる。

要するにネジが緩んだままの状態ですよ。
これで良いと思っているのか!?
せめてネジロックぐらい付けなさいよ。


次、

Vixenのフリップミラー取り付け部は120度角のM4ビスで2点止めであり、
50.8mmに対して遊びがあり過ぎるためにガッタガタです。
いくら強く締めても、指の力では止めきれません。
止まっているように見えても、フリップミラーをカクカクいじると
どんどん抜けて来ます。そしてガッタガタになるんです。


そこで、120度間隔の3点目の位置に新規でM4タップを切り、
3点ともM4キャップスクリューボルトにしました。(先っちょ丸め仕様)




更にフリップミラーのφ50.8(実測50.7mm)のスリーブ部に銅箔テープ
を巻き付けて固定。これでビクともしないフリップミラーになりました。
もちろん回転は出来ます。Vixenの場合、M60->50.8アダプターの内径が
φ51.0mmありました。0.3mmのガタで、かつ、フリップミラーの差し込み部
が短すぎるのでフリップミラー自体を支えきれないのです。
この部分はリング・クランプにするべきですね
光軸もズレないし強固に保持できます。

コメント (2)
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