昭和57年公開の“蒲田行進曲”は、映画の中の映画。まさに映画賛歌デアリマス。
松坂慶子扮する小夏がまた素晴らしい。
売出し中のスター銀四郎の子を身ごもった小夏は、出世の邪魔と大部屋のヤスに押し付けられる。小夏との結婚を決断したヤスは故郷の人吉に連れて帰ったりして結婚の準備を進めるが、ある日、気まぐれな銀四郎から結婚指輪を受ける。
「結婚するんだ 俺たち
「銀ちゃん
「泣くな 泣くな泣くな 俺たち腐れ縁なんだよ 離れられっこねえんだ永久に
「あんた私に どんな仕打ちしたと思ってんのよ
それにあたし少しづつ 好きになり始めてんの やっさんのこと
「嘘をつくな お前が好きなのは この俺なんだよ
「好きだよ 私ね 人吉へ行ってきたの みんな私のこと いい嫁じゃいい嫁じゃって言ってくれたの それにあたしお母さんに頼まれちゃったのよ やっさんのこと
だからあたしもうあの人たちのこと裏切っちゃいけないと思うの
「なんだおいこ夏 それじゃあ俺を一人ぼっちでほっとくつもりなのか
「それにあたし8か月になってわかってきたの 女にはね 何よりもね
いつも一緒にいてくれる人が一番なのよ 銀ちゃん一緒にいてくれないじゃない
「蒲田行進曲」は平成26年3月、文化の駅サテライトステーション事業で上映予定です。