いつもココロに太陽を!

~ Me Hana O Ka La I Ka Pu'uwai ~

会社を辞めてきました!

2015-07-12 | 仕事
私に関わるお友達や家族にはご心配をおかけしました。

私自身の落ち込みもあったので、楽になりたくて特に心情を吐露しました。
読みにくい楽しくない記事でしたよね。
聞いてくれて(読んでくれて)ありがとうございました。



さて、今月末に会社に行って清算をしたらおしまい!と思っていた会社から「早くに決着しましょう」と連絡があり、急きょ会社へ行ってきました。

私の要求は
我がブラック会社では前例がない有休を取得すること。
それを0731まで使えること。
雇用保険に加入し、失業保険を取得できること。

この3点でした。

会社から電話があり、
「今回の正式な解雇予告が0701だったので、そこから法的に30日(が決まりです)というと、0730。
Marchさんの主張される0731では1日長いので0730で解雇となります」

・・・?
ちょっと納得がいかないんですけどぉ。

私は電話を切った後に「解雇 30日 数え方」と検索をしてみました。

すると出てくる出てくる、いくつものサイト。

どれを読んでも私の言う(労働基準監督署の言う)0731が正解。
(予告日の翌日がカウント1日目となります)

会社はわずか1日分の賃金でもごまかしたいのかしらと情けなくなりました。


さらに「有休を使うのではなく、全部働いたことにして賃金は支払うので、有休取得は取り下げてもらいたい」

・・・。
それじゃここまで準備した意味がないじゃないの。
なんで1から10まで私が飲まなきゃいけないの?


結局、本来はたぶん気の小さい私は(笑)その瞬間から翌日会社へ行くまでの間、心臓をドキドキさせ手がずっと冷たい状況で、夫の話も上の空で過ごしました。

明日会社でまた法解釈のバトルをしなければならないのか。
見たくもない相手の立腹した顔を見ることになるのではないか。
朝一で労基に行って、背中を押してもらってから出勤しよう、とブルーな気持ちは続きました。

最後の電車の中でお友達の23ちゃんと出勤途中のまきちゃんにLINE相手になってもらいながら気を紛らせ励ましてもらい、労働基準監督署に。



これまで数回頼りにしてきた心強いおじさまは本日お休み…
わかりやすいほどガックリと肩を落とす私に労基の方は「お約束されてましたか?」と心配してくれました。

「いえ、お約束はしていません」

新しく私についてくれたのはドリカムの美和ちゃん。(絶対似てると言われてるはず)
大きな目の可愛らしい女性でした。

おじさまの残した書類を元に美和ちゃんとこれまでの流れを確認し、最後の私の行動を確認します。

まず0730は誤りで0731が正しいこと。
有休は権利だから主張できること。

私が会社で主張しなければならないことをメモし、心細さを自分なりに鼓舞していたところ、美和ちゃんが
「監督官から会社に電話して、この2点を飲みなさい と言ってもらいましょう」

そんなことができるのね?

これまで会社には私が労基に行ったことは伏せていました。
何も事を荒立てるつもりもなく粛々と権利を主張するだけで、「私のバックには!」などと声高に言うつもりがなかったから。

けれど、もう労基に力を借りていることをカミングアウトしてもいい頃だね?
美和ちゃんも「そうしましょうよ!」と言うので監督官から会社の総務部長へ電話をしてもらいました。

「あなたの数える30日は間違っていますからちゃんと確認しなさい。そして有休での支払いをMarchさんが望んでいますからそれでよろしく」

私が会社で言うより、なんと心強いことでしょう。


そして私は会社へ行きました。

0730が誤りであったことは会社はスンナリ認めました。
(私はそれで一晩苦しんだのに!)
けれど「有休での処理はできない」と、そこは譲れないと言うの。

私と、同い年の総務部長は、テーブルのこちらと向こうで結構な意見を闘わせました。
彼は前任者が病気で戻れないことが確定し、1週間前に総務部長になったばかり。

「有休取得」という前例を作りたくない会社。
というか、社長に怒られたくない総務部長の気持ちはよくわかるよ。

でも私は「だったら私はこのまま帰ってもいいんだよ。月末までまだ時間があるんだからもう一度考えてよ」
(総務部長は22年の付き合いの古い仲間です)

それはそれで「早く処理をしろ」と社長に言われているらしく困る…。
結局、会社が「有休」という形を飲み、その代わり「今日で帰って」ってことなんでしょうね(笑)


私は有給休暇の前例を残るアルバイトの子たちのために残すことができました。

自己都合で辞める時には有休なんて使わなくても翌日から来なきゃいいけれど、私のように解雇になる場合には働かずにもらえるお給料が餞別代りになるじゃない?
翌月から無給になることを思えば一つも喜ばしいことではないけれど、それでも心情的にそれくらいは認めてほしい。

何とかスッキリとすることができました。


仕事の引継ぎも新人社員Hさんと行い、私におんぶにだっこだったパソコンの作業も説明をしました。
「困った時にはここにノートを残しておくからね」

あんなに取られたらいやだと死守してきた半年1度の仕事も、残るアルバイトの女の子と気持ちよく引き継ぎをしました。

なんてお人好しなんだろう?ワタシ。

けれど、自分がこんな立場でありながらも、仕事の話をするのがとても楽しいの。
私が経験で得てきた気をつけなくてはいけないポイントも、全部さらけ出し、この先能率よく働いてほしいと思う。

今後私にこんな素敵な仕事が来るかはわからないのに…



各階の社員やアルバイトさんとも何人とHUGしただろう(笑)

おっさんもおねえちゃんも、ジェントル上司とも、みんなとぎゅーっとハグして励まして帰ってきた。
本当は泣いちゃうかなーと思ったのに、家ではあんなに落ち込んでいるくせに、ひとたび会社に行くと元気になっちゃうの。

それは自分を取り繕っているのもあり、本来の自分の一面でもあるんだよね。

今月末で退職の嘱託ム-ちゃん(65歳)は根っからの女子好きで、ハグが高じてほっぺとほっぺをぎゅーっと合わせてきた。

社長秘書のMちゃんは涙を浮かべ、エレベーターホールまで見送ってくれた。そこでまたぎゅー。

大先輩のおばさまTさんにも「あなたのバイタリティなら絶対に前途洋々!」と言っていただきました。
前途洋々…いい言葉です。
身に沁みます。

仲良しの人とはそれぞれ30分も話し込み、それが一切とがめられないヒマな会社(笑)
(それだけで帰宅が夕方になってしまった)

毎日のランチが楽しかったまきちゃんとあきちゃんは泣いちゃうし(そりゃそうでしょうよ、私のものまねで笑っていたんだもんね)、一番明日は我が身なゆかりちゃんともじっくり話した。

心残りは毎日クヨクヨとため息をついているらしいジェントル上司のこと。

「あなたがいたからワタシはここまで長く勤められたんですよ。
最後にいい上司と働けて本当に感謝しています。ありがとうございました。
だからもう泣くんじゃねぇ!
はい、ぎゅーっ!」

回りはみんな笑っていたけれど、私は本気でした。


すぐ隣の席で毎日働いていたお姉さんのSさんは、私の荷物を駅まで持ってくれて、そこで1時間半の立ち話…
(どんだけヒマなんだ?!)
最後には改札口でぎゅー。

本当は泣きたいのは私なのにさ、それがどうにも顔に出せない(笑)
愚痴らしい愚痴も笑い飛ばし「ふざけんじゃねえってことよ」と泥船に残る人たちを明るく励まし、実に私らしかったじゃないの。
(愚痴や不安はここで吐き出すわ)

去る者はすがすがしく残る者は淋しい…。
なかなかオトコマエに辞めてきたと思うの、私。

―自己満足―?

けれど、自己満足って大事なことなんだよね。
そうポーズをとることで本当にそんな自分になっていけるんだもの。


私は前途洋々なんだって。
そのありがたい言葉を胸に、これからも頑張らなくちゃ。
どんなフィールドでもね。

以上、退職物語…おしまいっ!