去年のうちにポチッとしておいて、収穫になったら自動的に発送されてくることになっていた山椒の実が和歌山の有田から届きました・・・。
「届きました」というより「届いちゃった
」という気分なのはこれがとーーーっても大変な作業だから。
枝付きの山椒の実を一粒ずつ軸からはずして実をばらす作業。
初めてやったのは4年前なので今回はそれ以来2回目です。
前回、インターネットのレシピ通りに「実をはずしてから茹でる」方法をとったのですが、
パッと見て「2時間コースかな?」と思った実をはずす作業に8時間もかかったんだ。
テーブルに座り新聞紙を広げて、お昼前に始めた作業が全部終わった時にはもう夜になっていて、当時仕事をしていたワタシの貴重な休日が『山椒の実はずし』に全部つぶれたのです。
今回、その時と同じ500gを久しぶりに注文したの。
もう冷凍庫のストックもほとんどなくなっていたからね。
届いたのはこんな大きさの箱。
ウォークマンが比較サイズだよ。
ちょっと手で中を探れば箱の底が見える浅さ。
この実をとる作業・・・まさか8時間とは思わないでしょう?
ワタシだってそう。
「2時間コースやね♪」と思ったのよ。
ところが、取れども取れども一向に減らず、どうすればスピードアップできるかをたえず考え、半泣きになりながら黙々と実をはずしたのです。
あ~、来ちゃったか・・・
オットが受取っておいてくれたクール便を冷蔵庫の中に見つけた時、正直そう思いました。
でも今年はやろう
その決意でポチったのは、去年。
今回、箱の中には山椒の実の下処理の説明書きがあり
、「茹でてから枝をはずす」方法が提案されていて、さらに実に付いている軸の部分は「あっても平気」と書いてある。
おおっ
どうせ8時間かかる覚悟なら少しでも時短になる方法に変えてみてもいいかな。
しかも軸が残ったってヨシ!と自分で決めるだけかな。
そう。ワタシは(こう見えて)とても几帳面な性格なのですよ。
前回8時間かかったのは(ネット上に同じような方のレビューがあったので、ワタシだけがことさら手が遅いわけではありません)軸を1本たりとも残さない完璧
な処理をしたから。
丁寧な妥協のできない性格は、言い換えれば融通がきかないとも言いますね。
面倒くさいからと適当に投げることができなくて、それが自分を苦しめることはいくらだってあるのです。
前夜オットに「今回は軸ごと食べるつもりで行く
」と決意表明をしました(笑)
まさかこの量で8時間
!とにわかに信じられなそうなオット。
あなたもやってみたらわかる。
本当なんだよ。
でももうあの時より4歳も歳をとっているし、今回は楽をしますよ
「はいお好きにどうぞ。僕が頼んだわけじゃなし」と心ここにあらずのオット。
むむっ
そうは言っても「山椒うまいなー」と食べているではないか!
たとえ知らなくても、あなたの『おいしい』はワタシの8時間の上に成り立っているのだぞ
よーし、時短してやる~!
かくしてワタシは枝付きのまま山椒を茹でました。
茹で時間は6~7分。
茹った小さな一房を手に取って、指でプチプチンと枝からはずしてみると、まるでサクランボのように双子になった実と軸が必ず残ります。
前回はここから双子を一粒ずつにして、軸をとる・・・これを茹でる前の状態でやったのですよ。
もうね、料亭に納品できるかのような完璧な状態だったと思いますよ(笑)
でもー。
今回は軸はそのままでいいの!
決めたんだから。
茹であがった山椒はまだアクが強くてびりびりしちゃう。
時々交換しながら1時間ぐらい水にさらすんだって。
ではさらしてる間に枝を取り除きましょう。
ワタシは山椒を適当につかみ、手の平を仏さまにナムナムする感じでこすり合わせてみました。
そうすると!
大まかな枝がはずれるじゃーないの!
ナムナムしてもはずれない強情な実はプチプチしてはずすとしても、これはすごくスピードアップです。
何度も何度も手をこすり合わせ、頑張りました。
大きな枝は量にしたらこれっぽっち。
こんなわずかに見える量に4年前あんなに苦労したなんて
結局、今回は実をはずす作業に費やした時間は1時間半
茹で時間を加えても2時間かからない大幅な時短になりました
それでもやっぱりワタシのこと。
手の平に軸を貼りつかせては流して捨て、またかき混ぜて貼りつかせては捨て・・・
おそらく半分以上の軸は取り除きました。
「軸も双子も全部このままでいいの!」と決意できる性格の方なら1時間かからずに終了できると思います。
あとはこれをフリーザーバッグに入れて冷凍するだけ
あー。
なんでも1回目より2回目ねー。
経験値が上がるってこういうことねー。
もちろん軸は半分残ったままだけど、料亭に納めるわけじゃなし。
そして茹でてからばらすことで作業もだいぶやりやすかったのだと思います。
もう、山椒の実はずしの下処理は怖いものじゃない。
この程度でヨシ!と決めさえすればこんな簡単にできるんだなーと、それも生きていく上での知恵だなーと勉強になりました。
ご清聴ありがとう(笑)