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~ Me Hana O Ka La I Ka Pu'uwai ~

ベトナムノート2015:day1-まさかマッサージに行けるなんて!

2015-08-05 | ベトナムノート2015
フンさんがバスの中で「今夜マッサージに行きたい人いますか?」と聞いてきました。

え?
ベトナムにもマッサージがあるの
(というかそんなフリータイムが取れるの?)

この前台湾でアジア圏初マッサージを経験し、すっかり病みつき気分になっているワタシにはそのインフォメーションが夢のよう

「行きたい!」
何人かが手を挙げました。

その中の一人はもちろんワタシ。
隣りに座るモアイ君の手も「はいっ!」と無理やり挙げさせ(笑)、「俺も?」とびっくりするモアイ君



行かない気?
お姉ちゃんの店にでも行こうってーの

とは冗談だけど、せっかくだもの、初めてのマッサージをやってみたらいいじゃない。
肩が凝ったことのないモアイ君でも、きっと全身のマッサージは気持ちいいと思うよー。

そしていったんホテルに戻り、そこで「おやすみなさい」をする人がいたり、スナックに行こうと試みる人がいたり、解散になったの。

マッサージ組は再びフロントに集合。
大型バスの運転手さんもフンさんも残業だわね

お二人の人件費+バス1台拘束だから、実際のマッサージ価格の倍近くを支払ったけど、それでもたぶん3,000円。
マッサージだけなら1,500円が相場だって言うんだから、やらない手はないよねー

バスでお店まで連れていってもらったので、ここがホテルから近い徒歩圏内なのか、遠いのかがまたわかんない
たぶん歩ける距離のはずだけど…ワタシとしては街を見ながら歩いて行きたい気分でしたが。




TT CHAM SOC SUC KHOE
まー、意味がわかんない、読めないってホントにこのことよ。
外国人も日本に来て、ひらがなカタカナ漢字、読めないんだろうねー。




フロント手続きもすべてフンさん任せ。

けれどここが【ロンビエンホテルのヒョンセンヘルスケアセンター】だってことはわかったわ。
ロンビエンホテルで検索してもそんなホテルはないようだけど…(^^;)

マッサージを受けるのは全部で8人。
男性チーム5人と、女性チーム3人です。

今回の旅には、ワタシ以外にオットの同僚のIさんの奥さんのヨシミさんとお嬢さんのカエデちゃんが参加してるの。

貴重な女性3人組。
明るいお二人とはここまでも一緒のテーブルで食事もしたけれど、まだそこまでDeepなお話はしていない。

勝手がわからないマッサージを女子3人で頑張って乗り切らなくちゃね!




温泉のように、オットとはある地点で「じゃーねー」と別れ、女子更衣室に連れていかれました。

なんと、このロッカーに衣服を脱いですっぽんぽんになれと言うの!

えー?
タンクトップになってマッサージじゃないの

私たち3人は一つのロッカーに衣服を入れ、身体にバスタオルを巻き、頭にはシャワーキャップをかぶりました。
鍵はカエデちゃんの手首に。




カメラもここまでが限界だけど、スタッフさんの目を盗んで浴槽内も瞬間撮影してみましたよ。

この奥にあるシャワーブースでまず身体を洗えとわからないベトナム語で言われます。

つい立てで区切られたシャワーブースでお湯を出し、身体にお湯をかけ始めたら、ワタシのお湯は熱くてたまらない!
「熱っ!」
どうにも熱くて温度調節も効かず、ブースからはじけ出たワタシに、カエデちゃんが「私の方はまともですよ」と声を掛けてくれました。

この時点でお互いすっぽんぽんでワタシとカエデちゃんが同じブース内。

ボトルにはshampooともbody soapとも書いてないのが4本もあって、イチかバチかの賭けで何で洗ったんだか、ヌルヌルなんだかもわからない状態

ヨシミさんとも
「顔はどうする?洗う?」「いや、化粧水持ってきてないよ」「だよね」「じゃ、顔はやめだね」
とつい立てから顔を出して相談しながら、もう想定外の大惨事に3人で大笑い。

「とんだ裸のつきあいになったもんだねー」
「こんなことならホテルでメイク落としてくるんだったー!」
ヨシミさんが叫びます。

身体のヌルヌルを必死に落としていたら「早くこっちへ」的に催促されて、もうタオルで隠してる場合でもないみたい(笑)
何をそんなに急かしてるのよーっ

その後、大きな木桶の五右衛門風呂のようなものに入らされます。
ここは茶色い薬草の湯。

…湯?

ワタシの薬草湯…ぬるーい
さぶっ

「It's cold!」
身振り手振りで必死にアピールしますがどうにも理解してくれないお姉さん。
もうね「Give me hot water!」「Help Me!」まで言い、両腕をさする「寒いです」モーションも必死にアピッたのよ。

見かねたお姉さんがワタシの五右衛門風呂に手を突っ込んでなんかのバルブをひねったら、出てきました…冷たい水!

ひゃー!助けてー!


歯がガチガチしそうになりながら、まだ出ちゃだめなのかと拷問風呂(笑)に浸かっていたら、次は「手前の寝湯に寝ろ」と言う。

ヨシミさんが「これがかろうじて一番温かいかな?」というジャクージを探し当て、そこにワタシを導こうとしてくれたけど、この時点ですでに3人それぞれの担当者が決まっていて、ワタシのお姉さんは「あなたはここ!」と言ってまっすぐ前のお風呂に入れと言うの。
そのお風呂がまた温かくないのよ
身体が温まるのが目的なら絶対に逆効果じゃーん

熱いお風呂を望むのはワタシが日本人だからなの?
ベトナム人にはこれが適温なのかしら?
ぬる冷たいボコボコの泡を全身に受け、完全に敗戦気分のワタシ…(笑)


その間、小学校低学年とおぼしき女の子がママと一緒に同じようなお風呂に入っている。(ベトナム人母娘)
え?こんな小さい子もマッサージを受けるの?


「さぁ、更衣室に戻って荷物を持って移動だよ」
係のお姉さんのボディランゲージの言われるままにロッカーから荷物を出し、そこで不織布でできた紙パンツを手渡されました。
まだ身体が濡れていてどうにもならないのに「今ここではけ」と言う。

サイズも何もあったもんじゃない小柄なベトナム人仕様のその紙パンツに3人は
「あ、破けちゃった」「きつっ!これじゃ何も隠れないよ

「さー行くよー」とそそくさとバスタオルを巻いて階段を降ります。

  

次に行ったのはベッドが3つ並んだ個室。

せっかくホテルで新しいパンツに着替えてきたのに、こんなボロボロに破けてしまった紙パンツ1枚。
毛も肉も何もかもはみ出ている間の抜けたアホみたいな姿なら、いっそすっぽんぽんでもいいんですけどー、ワタシ。



なんとマッサージ台には上半身裸で寝るの。
指が刺さって破けてあれこれはみ出た(笑)強度の弱い紙パンツだけ。

もちろん身体にタオルはかけてくれたけど、ここまで来たらある意味すごい解放感だわ

ヨシミさん、カエデちゃん、ワタシの順で仰向けになり、天井を見ながら
「なんかすごいねー」
「おもしろすぎるー」
「こんなの初めてよー」

首を横にすれば若いカエデちゃんのあらわな姿がそこにある世界


さて、マッサージ経験の少ないワタシには、台湾との比較以外の何も言えないんだけれど、普通マッサージってうつぶせになったら背中を、仰向けになったらお腹を…
身体の上から体重をかけて、刺激を与えて押したり揉んだりするんだと思うのよ。

それが、このベトナム方式はというと、
仰向けに寝たワタシの肩越しから背中に手を入れて、グーッと持ち上げるようにマッサージをするの。
ワタシの体重が自分の指圧力になるというか…(意味わかるかな)

身体の小さいベトナム女性には、自分がのしかかるよりその人の重さを利用した方が効果が高いのかしら?
ワタシのこの身体がぐっと持ち上がるほど下から腕だけで押し上げるんだもの、すごい筋力の二の腕と手首をしてるんだろうなぁ。

そうやって施術してもらうマッサージの気持ちいいこと

部位のすべてをじっくりと、せっかくなら「四十肩」もアピールしなきゃと身振りで伝えた際には、痛い左肩を台湾とはまた違う方法で長時間にわたってもみほぐしてくれました。
(この後ワタシは四十肩の状態が格段に良くなった気がします)

やがてカエデちゃんが「ひゃっ!」と声をあげたのでかすかな横目で見たら、カエデちゃんの顔に長くスライスされたキュウリが貼りつけられてる

しかし、待てどワタシにはキュウリが来ない…
『若い子だけなのかしら?』とひがみ始めたその頃、ワタシの顔にも来ましたキュウリ(笑)
キュウリのあとは、何やらローションでフェイスマッサージまで。

あー、返す返すもお化粧を落として来なかったことを後悔したわ


マッサージはうつぶせになってからも続き、足の指の1本1本まで丹念にほぐしてくれました。
ワタシの足と足の間に割り込んで座り、お琴を弾くように太ももをモミモミ。

極楽~
Heaven以外の何物でもないよ。

最後にはワタシの背中に乗って立ち上がるお姉さん。
背中の上で「Hoo~!」と踊っているわ。

他の2人を見れば同じように上でダンスをするお姉さんたち。
天井に手すりのようなものがあるのかと上を見ても、天井には何もなく、それでも全くぐらつくことなく踊るお姉さんたち。

お姉さんたちのバランスがすごいのか、私たち3人の土台がいかに安定感なのか…
(ちなみに男性陣は背中の上ダンスはなかった模様)



AH~ありがとうございました。
二か国の比較で言えば、ベトナム勢の圧勝圧勝
台湾よりもベトナムのこのマッサージの方がまた受けたいマッサージでした。
たとえ真っ裸だとしても。


マッサージ中の写真は撮れなかったけど、せめてもの証拠にと、ワタシの担当になったお姉さんとパチリ



ねー小柄でしょー?
ところがすっごい力持ちなのよ。

ワタシの顔はと言うと、アイメイクが目の周りでパンダになってるから出せないわ







3人で身支度を整え、さっき入ってきたフロントまで行ったら、男性陣がテーブルに座って何やら食事をしています。




ワタシの前にも温かい生姜湯が出されました。
ハチミツの入った甘酸っぱい生姜湯の美味しいこと




さらには、トロトロの薬膳お粥まで。

もうさっきの拷問風呂の寒さも忘れて、マッサージで全身ポカポカなのに、ここで出されるのはキンキンに冷えたビールではないんだね。




甘さに欠けるパイナップル。
それでもパイナップルはうれしいわ

白いのはどう考えてもガリガリの梨のようなんだけど、フンさん(も一緒にマッサージ受けたんだって)が言うには「芋」らしいの。
甘くもなんともないガリガリの梨風の芋。

きっと体に良いのでしょうね。




あっちのテーブルにも食事をする人たち。
隣りのテーブルではさっき薬草湯で見かけた子供がママたちといるわ。


・・・何なのここ。
ここは一体何なのでしょう?

日本でいうところの健康ランド?
(確かにヘルスセンターとは書いてあるが)
それとも銭湯?

あの小学生があのマッサージを受けたとは考えにくいし、家族で「銭湯でも行くかー」と言うノリで来ることがある場所なのかしら?
あんな冷たいお湯なのに?

とても興味深くとても魅力的
もしいつかまたハノイに来るとしても、自分たちだけでリトライできるかしら?

フロントinからフロントoutまで所要時間きっちり2時間。
このお食事までの一式でたぶん(だいたい)1,500円コース。
安すぎて考えらんないわ。


寒いお風呂も破けやすい紙パンツも、ヨシミさんとカエデちゃんとの大笑いもすべて含めて楽しい時間でした。
こんなディープなヘルスセンター、貴重な体験だったなぁ。




ハノイ時間22:25。
東京時間 0:25。

目の周りがマスカラでまっ黒のワタシも成田から一日フルに過ごし、眠くなってきました。
わずか8人でクーラーの効いた大型バスでホテルに戻ります。(やっぱりバスで良かった)

運転手さん、残業おつかれさま。
また明日、よろしくね。

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