去年行った台湾の市場で買ったきり、
なかなかテーブルにあげることができなかった
薬膳スープ『四神湯(スーシェンタン)』。
しょせん乾物なので、古くなる前に使わないと、とずっとプレッシャーでした。
「作る!」そう決めて、気持ちが変わらないように豚モツを買ってきたワタシ。
豚モツを無駄にはできないわ、作るぞ!
さて、作る!と決めたはいいが、レシピもネットで探さないと作り方がわからない
なのに買ってくるのが無鉄砲なワタシらしいのですが。
第1回目台湾と第2回台湾での計2杯、飲んだ記憶によると、ざっくりした材料はこれ。
四神湯の乾物詰め合わせと豚モツ。
この袋の裏にレシピが書いてあればいいのに。
あ、中国漢字じゃどうせわかんないか
清の皇帝に仕えていた4人の臣下が疲労で倒れた時にこれを飲ませたら
みるみる元気になったということで「四臣湯」と呼ばれていたものが
いつか「四神湯」に変わったと言われている「スーシェンタン」。
とうとう開封してみました。
楕円形の白い板が淮山(わいさん)=乾燥山芋
黄色い大きな粒が蓮子(れんず)=蓮の実
半分に割れたような真っ白い粒が芡実(けつじつ)=鬼蓮の実
石膏ボードのような不揃い四角い板が茯岺(ぶくりょう)=サルノコシカケ科マツホド
ふ~っ
画像 ポチ
詳しく ポチ
どれがどれかわからない中、漢方サイトを調べまくりましたー。
(調べることが楽しかった!)
たぶんこの4つが「四神」と名を変えるに至った薬膳のようです。
さらに
たくさん入った小さな粒が薏苡仁(よくいにん)=ハトムギ
茶色いトリュフのようなのが当帰(とうき)=セリ科
とわかりました。(たぶん)
カジュアルなお店で作られたものは、「四神」の部分は漢方の粉末を使い、
具として豚モツとヨクイニン(ハトムギ)だけが入っているらしく、
ワタシが飲んだ第1回目台湾のはまさにこれでした。
第1回目台湾は、たまたま入ったお弁当屋さんに置いてあったこのスープが気になり、
指さしでオーダーしたのですが、
中にはぷくぷくとふやけたハトムギと豚モツがほんの少し入っているだけでした。
名前のわからないそのスープが帰国後も気になり、ネットで調べて「四神湯」にたどり着き、
第2回台湾ではもうお土産リストに載っているという(笑)
この執念
第2回台湾ではお弁当屋さんよりちゃんとした、上記の全部が具として入った薬膳スープを飲みました。
「ワタシ、四神湯好きだわ!」
ということです。
ワタシと四神湯の出会い(前置き)は以上です
さて、作ります!
豚モツはサッと塩もみしてから生姜と共に1回茹でこぼしました。
薬膳の具はサッと水で洗い、
全部をチキンスープでゴトゴトと煮ます。
スライスした生姜も入れてみよう。
数少ないレシピには≪蓮子(れんず)を一晩ふやかす≫なーんてのもあったけど、ふやかしません!
なぜなら今夜飲みたいから。
それにこっちには
シャトルシェフがあるし
チキンスープの代わりに豚足スープを使う人がいたり、
豚モツの代わりが鶏肉だったりと、バリエーションはあるよう。
ワタシはチキンスープの素でスープを作り、あとは豚モツのエキスが出てくれればいいなぁ。と。
沸騰したらシャトルシェフに入れて放置するだけです。
いやー、簡単すぎるこのスープ。
レシピが袋の裏に書いてなくてもいいレベルなのね。
手間をあえて書くなら豚モツを1回茹でこぼすことだけ。
あとは煮込んで放置。
できちゃいました~
オットは「こんなの台湾で飲んだっけ?」と飲んだことを覚えていなかったけれど、
迪化街(ティーホアチェ)という市場街で乾物を買ったことは覚えていました。
「へぇ~。独特の香りがあるけど、全然飲めるね」
ふたを開けた時、ふわ~っと漢方の香りが漂いました。
なんだか、秘薬を煮詰めた魔女みたい
その香りの正体は「当帰(とうき)」という茶色いやつです。
四神のうちのひとつ、茯岺(ぶくりょう)と、茶色い当帰(とうき)は、
スープが出来上がったら取り出すのが正しいらしく(噛んでみても口に残ります)、
だったら最初からネットに入れて煮込むのが正解のようでした
「うん。全然平気だね。ウマい」
「あら、よかったー」
このハトムギたちのプクプクした食感、柔らかくなってほんのり香る豚モツ、
そして滋養強壮。
ワタシ、やっぱり好きだわー
「ちなみにこの薬膳、何に効くの?」
オットからシンプルな質問が来ました。
はいはい、ちゃんと調べましたよ。
でもね、具が多い分、その効能も多く、全部なんて言えないわ。
「なんでもよ!何でも効くの(笑)」
利尿作用
むくみ
精神安定
滋養強壮
消化器系を強める
脾臓、腎臓を強める
体内湿気を除去
老廃物を排出
しみ・いぼ
食欲不振
不眠
動悸
新陳代謝
消化不良
体力低下
慢性疲労
活血行気
補血
ふ~っコピペするのも大変なほど。
そんな栄養満点の台湾薬膳スープ。
面白い一品を『努力で(笑)』形にした夜でした。
なかなかテーブルにあげることができなかった
薬膳スープ『四神湯(スーシェンタン)』。
しょせん乾物なので、古くなる前に使わないと、とずっとプレッシャーでした。
「作る!」そう決めて、気持ちが変わらないように豚モツを買ってきたワタシ。
豚モツを無駄にはできないわ、作るぞ!
さて、作る!と決めたはいいが、レシピもネットで探さないと作り方がわからない
なのに買ってくるのが無鉄砲なワタシらしいのですが。
第1回目台湾と第2回台湾での計2杯、飲んだ記憶によると、ざっくりした材料はこれ。
四神湯の乾物詰め合わせと豚モツ。
この袋の裏にレシピが書いてあればいいのに。
あ、中国漢字じゃどうせわかんないか
清の皇帝に仕えていた4人の臣下が疲労で倒れた時にこれを飲ませたら
みるみる元気になったということで「四臣湯」と呼ばれていたものが
いつか「四神湯」に変わったと言われている「スーシェンタン」。
とうとう開封してみました。
楕円形の白い板が淮山(わいさん)=乾燥山芋
黄色い大きな粒が蓮子(れんず)=蓮の実
半分に割れたような真っ白い粒が芡実(けつじつ)=鬼蓮の実
石膏ボードのような不揃い四角い板が茯岺(ぶくりょう)=サルノコシカケ科マツホド
ふ~っ
画像 ポチ
詳しく ポチ
どれがどれかわからない中、漢方サイトを調べまくりましたー。
(調べることが楽しかった!)
たぶんこの4つが「四神」と名を変えるに至った薬膳のようです。
さらに
たくさん入った小さな粒が薏苡仁(よくいにん)=ハトムギ
茶色いトリュフのようなのが当帰(とうき)=セリ科
とわかりました。(たぶん)
カジュアルなお店で作られたものは、「四神」の部分は漢方の粉末を使い、
具として豚モツとヨクイニン(ハトムギ)だけが入っているらしく、
ワタシが飲んだ第1回目台湾のはまさにこれでした。
第1回目台湾は、たまたま入ったお弁当屋さんに置いてあったこのスープが気になり、
指さしでオーダーしたのですが、
中にはぷくぷくとふやけたハトムギと豚モツがほんの少し入っているだけでした。
名前のわからないそのスープが帰国後も気になり、ネットで調べて「四神湯」にたどり着き、
第2回台湾ではもうお土産リストに載っているという(笑)
この執念
第2回台湾ではお弁当屋さんよりちゃんとした、上記の全部が具として入った薬膳スープを飲みました。
「ワタシ、四神湯好きだわ!」
ということです。
ワタシと四神湯の出会い(前置き)は以上です
さて、作ります!
豚モツはサッと塩もみしてから生姜と共に1回茹でこぼしました。
薬膳の具はサッと水で洗い、
全部をチキンスープでゴトゴトと煮ます。
スライスした生姜も入れてみよう。
数少ないレシピには≪蓮子(れんず)を一晩ふやかす≫なーんてのもあったけど、ふやかしません!
なぜなら今夜飲みたいから。
それにこっちには
シャトルシェフがあるし
チキンスープの代わりに豚足スープを使う人がいたり、
豚モツの代わりが鶏肉だったりと、バリエーションはあるよう。
ワタシはチキンスープの素でスープを作り、あとは豚モツのエキスが出てくれればいいなぁ。と。
沸騰したらシャトルシェフに入れて放置するだけです。
いやー、簡単すぎるこのスープ。
レシピが袋の裏に書いてなくてもいいレベルなのね。
手間をあえて書くなら豚モツを1回茹でこぼすことだけ。
あとは煮込んで放置。
できちゃいました~
オットは「こんなの台湾で飲んだっけ?」と飲んだことを覚えていなかったけれど、
迪化街(ティーホアチェ)という市場街で乾物を買ったことは覚えていました。
「へぇ~。独特の香りがあるけど、全然飲めるね」
ふたを開けた時、ふわ~っと漢方の香りが漂いました。
なんだか、秘薬を煮詰めた魔女みたい
その香りの正体は「当帰(とうき)」という茶色いやつです。
四神のうちのひとつ、茯岺(ぶくりょう)と、茶色い当帰(とうき)は、
スープが出来上がったら取り出すのが正しいらしく(噛んでみても口に残ります)、
だったら最初からネットに入れて煮込むのが正解のようでした
「うん。全然平気だね。ウマい」
「あら、よかったー」
このハトムギたちのプクプクした食感、柔らかくなってほんのり香る豚モツ、
そして滋養強壮。
ワタシ、やっぱり好きだわー
「ちなみにこの薬膳、何に効くの?」
オットからシンプルな質問が来ました。
はいはい、ちゃんと調べましたよ。
でもね、具が多い分、その効能も多く、全部なんて言えないわ。
「なんでもよ!何でも効くの(笑)」
利尿作用
むくみ
精神安定
滋養強壮
消化器系を強める
脾臓、腎臓を強める
体内湿気を除去
老廃物を排出
しみ・いぼ
食欲不振
不眠
動悸
新陳代謝
消化不良
体力低下
慢性疲労
活血行気
補血
ふ~っコピペするのも大変なほど。
そんな栄養満点の台湾薬膳スープ。
面白い一品を『努力で(笑)』形にした夜でした。
淮山(山薬):更年期障害や下痢、滋養強壮等に効く。
蓮子:下痢に効く(余り効果は無い)。
茯岺:利尿効果、尿量減少、むくみに効く。
薏苡仁:女性には嬉しい美肌効果の薬草、長期間服用すればいぼ等にも効くらしい。
当帰:漢方では最も有名な増血・強壮薬、漢方薬入りドリンク剤には必ずと言っていいほど含まれている。
ちょっと疲れて胃腸や肝臓がへたったかな~、って時に効果が有りそうな組み合わせですね。
詳しい効能、ありがとうございました(^^)
そして、コメントに気づくのに時間が掛かり、ごめんなさい。
ひょっとして「漢方好き」ですか?
最近は薬膳効果のある食べ物がブームだったりで、健康に興味がある人がいかに多いかがわかりますね。
ワタシはと言えば、最初は単純に四神湯の味と香りと食感が好きで、これを買い求めたんですが、あまりの効能の多さに、こんな滋養スープを日常的に飲める台湾の人がうらやましくなりました。
でもね、先日横浜中華街を探したら、中華街の人は皆、四神湯を知りませんでした!
台湾のスープ・・・大陸からの人は知らないようです。
へぇ~、そんなもんなんだなぁー。
そして当然、同じものを買うこともできず、これはまた台湾へ行かねば!と思ったりしています(^^)
でも中華街ではひとつ違う種類のスープの素を買ってきましたよ。
早々に仕込んでみようと思います。
薬膳スープ、奥が深そうで楽しいですね。